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2010/10/28

肝ぞう疲労


秋の検診でGOT、γ-GTPが高く、酒の飲みすぎと言われたが、どうしたら良いか?と、よく質問を受けます。
今年のように猛暑が続いた年は、肝臓の疲労もピークです。肝ぞうはエネルギーを生成したり有毒物質を分解したりしますが、この機能が低下した状態が肝ぞう疲労です。これを放置すると全身的な疲労が取れなくなり、黄疸や微熱が出たり、ひいては肝硬変になります。ではどうすれば肝ぞう疲労を回復できるのか?
①十分な睡眠をとること。・・・肝ぞうは非常に大きな臓器で大量の血液を必要とする。全身の血液の約半分が肝ぞう内を出入りします。睡眠時は筋肉や胃腸に血液をとられないため、肝ぞうに血液が十分にめぐり、同時に成長ホルモンが分泌されるので、肝ぞうの疲労回復につながります。いい薬のなかった時代に肝ぞう病は入院して治せ、と言われたのは理屈があり、安静臥床で大量の血液が肝ぞうに戻るからです。
②適度な運動をすること。・・・ウォーキングなどの軽い運動は肝ぞうへの血液循環を促進すると共にエネルギーを消費することで、肝ぞうの脂肪蓄積を防ぎます。
③アルコール飲用時に水を飲む。・・・飲酒時に水分を多くとると、肝ぞうで生成される有毒物質アセトアルデヒドを薄め分解しやすくなる。アセトアルデヒドの蓄積が飲んだ翌日の疲労感の原因物質なのです。
④シジミ、ウコンを摂る。・・・飲酒時にオルニチンというアミノ酸が豊富なシジミを食べると肝ぞうのアンモニア分解を助け、肝ぞう疲労を予防できます。また最近はやりのウコンも胆汁の分泌を促進して毒素の排出を促すため肝ぞうを助けてくれます。
その他、精神的ストレスも肝機能を低下させます。
肝ぞう病の人は暴飲暴食をせず、リラックスして適度な運動をしてグッスリ眠ることが肝要だと思います。

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— posted by 越智邦明 at 03:42 pm  

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