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越智クリニック
 
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2009/2/26

子供の視線


①当院は待合室から一直線に廊下(長さ22m)があります。最近は戸外でも走り回る所が少ないせいか、子供達は大はしゃぎで廊下を走り回ります。幸い、柔いじゅうたんのため、こけても大丈夫。ねずみの運動会並みのにぎやかさです。

②診察室からナースが「○○さ~ん」と患者さんを呼び入れますがある日のこと。5才の女の子が患者さんが呼ばれるたびに「は~い」と即答。Aさんを呼んでもBさんを呼んでも本人の返事の前に「は~い」。これには大人のAさんもBさんも苦笑。5人ほど被害に。お母さんの点滴の間の「退屈しのぎ」でやった「イタズラ」のようで、女の子はあとでお母さんにこっぴどく叱られていました。



越智クリニックの理想として「子供に愛される病院」を目指したいと考えています。
子供は宝だと思うからです。

— posted by 越智邦明 at 10:56 am  

2009/2/25

日医ニュース


2月20日号の日本医師会の発刊する日医ニュースの中で面白い記事を見つけた。
それは日本医師会員の喫煙意識調査である。2008年4月時点で日医会員4,500名(男性3,000名 女性1,500名)を無作為に抽出し調査した。
その結果、喫煙率は男性医師が15%(2004年が21.5% 2000年が27.1%)、女性医師は4.6%(2004年が5.4% 2000年が6.8%)と年々低下傾向にあった。科別では呼吸器科が3.6%と非常に低い。これは呼吸器学会で専門医の認定条件に「非喫煙者であること」を義務づけたためである。男性では精神科の23.1%、外科の19.8%、泌尿器科の19.1%がワースト3であった。
やはり今や禁煙は常識が世の中。その模範となるべき医師は0%を目指さなければならないと思う。

— posted by 越智邦明 at 12:53 pm  

2009/2/23

クレオパトラ


古代エジプト人は美と流行をこよなく愛した。男女の区別なく化粧や装飾品を施した。世界的にみてもこれだけ装飾に力を入れた民族は居ないと思う。例えば「クレオパトラが愛用した」というフレーズは今日においても絶大である。香水、クリーム、ハーブ等“美の秘薬”である。
古代エジプトの装飾品はあらゆるところに黄金が輝いている。その中でもツタンカーメン王の黄金の秘宝はエジプト文明の美の最高峰である。黄金と並んで重宝されたのは、昨年10月14日号でも書いたトルコ石(ターコイズ)で、王の玉座にもふんだんにちりばめられている。その輝きで邪気を払うだけでなく特別な力を与えてくれるパワーの源として身につけられていた。
化粧について言うと目の周りをくっきり縁取った太く濃いアイラインは、化粧品としてだけでなく強い日射しや眼病から目を保護する医学的な効用も備えていた。エジプトには小バエが多く、それが目の周りにうるさく群がり眼病を生じやすい。顔料の「メスデスト」には殺菌作用やハエを防除する効力もあった。エジプト人を古くから悩ませる風土病にはトラコーマがあるが、古代エジプトの眼炎にはメスデストが薬として使われていた。古代エジプトでのアイメイクは美しさとともに目を守るものであり、生活に欠かせない大切なものだったのです。
最後に、クレオパトラの本当のすごさは生まれながらの容姿より美への意識の高さや教養だといわれています。含蓄のある言葉だと思います。

— posted by 越智邦明 at 01:15 pm  

2009/2/19

肛門の診察


「肛門鏡検査」としてやっと去年の4月に厚生労働省は診療報酬点数を認めた。裏を返せば、それほど「肛門」は軽視されてきた臓器なのである。肛門について論じることは一般には不浄と考えられる傾向があり、上流社会ではマル秘として扱われ、肛門病に羅患することはあたかも不治の病に身を投じるが如きこととされてきた。
本邦に現存する古来文献において肛門病を扱ったものは極めて少ない。散見するに「瘍科秘録」「要術知新」に刻まれているのみである。
さて肛門を観察するには大腸内視鏡のような軟性鏡では不可能である。なぜなら肛門は空気の挿入程度では容易に拡張することのない構造を有している。肛門の周囲には肛門括約筋という常に便が漏れないように収縮を続ける筋肉が存在する。そのため肛門は柔軟性に富むが、外部の刺激に対して極めて反発的に働くのである。結果、円筒形の肛門鏡が出来上がったのだが、なんと江戸時代の古文書に既に肛門鏡が登場していることは驚きである。当時の西洋ではいまだ完成されておらず、当時の本邦の蘭医学が極めて高いレベルであった証拠品でもある。
みなさん、手遅れにならないよう早目に肛門の診察を受けて下さい。

— posted by 越智邦明 at 11:28 am  

2009/2/17

カキ


欧米人が生で食べる唯一の水産物、カキ。カキはイタボガキ科の二枚貝。縄文時代の貝塚から出土する貝類の中でハマグリについで多く発見され、我々最古の食物のひとつであったことが分かります。養殖は紀元前1世紀ごろローマ人によって始められ日本では1673年(江戸時代)に安芸(広島県)から始まりました。海のミルクといわれるようにカキはビタミン、ミネラル類が実に豊富。体の中では作れない必須アミノ酸9種を全て持つ良質タンパク質を約10%含んでいます。更に細胞を元気づけ肝臓を強化するタウリンや活力源であるグリコーゲンを多く含んでいます。
東洋医学では滋養強壮剤として用いますが、造血に欠かせないビタミンB12、葉酸、鉄、亜鉛、コバルトの存在が貧血の改善に役立っています。また二日酔いの改善、眼精疲労の回復といった効果もタウリン、メチオニンといった成分がもたらしてくれます。
さらに血中の余分なコレストロールを除いて血行を良くするので顔色を艶やかにし肌をきめ細やかにする作用を持ちます。
11月~4月はカキが旬です。パワーをつけて下さい。
ちなみに私のお気に入りはカキフライです。

— posted by 越智邦明 at 04:15 pm  

2009/2/16

中国の医療事情


皆さんは隣国、中国の医療事情を御存知ですか?
かつて中国では国家が医療費を負担し、無料だったが現在では医療費が患者に重くのしかかっている。これは91年にソ連が崩壊して生まれたロシア共和国と同じである。中国は極端な言い方をすればお金によって受けることができる医療が異なる「階層医療」体制である。
医師の技術料にも差があり、医師によって値段が違う。またVIP外来が存在し政府高官は廉価ですぐに診てもらえる。金銭で最も差がつく部分は薬剤です。西洋薬で特許期間中のものは当然、高価である。日本で話題になるジェネリック医薬品は重視されていません。病院は収入の半分を薬の売り上げで得ている。残りの収入は検査代で、中国の病院は優れた検査機器を揃えているところが多い。
病院は規模、設備、医師数で国が1~3級(各々がさらに甲乙に分かれる)に認定、分類している。一番高度な病院は3級の甲である。医師の待遇はさほど良くなく、手術が多い外科医や3級病院の医師で30~40万円、普通の内科医で20万円、研修医は2万の月収です。金融系などの外資系企業のほうがずっと給与は良いそうです。ちなみに北京の住民の月給は2万円前後です。

— posted by 越智邦明 at 04:18 pm  

2009/2/12

カテキン


冬場になるとカテキンという言葉をよく耳にする。近年その効果が再注目され、中でも茶カテキンは抗酸化作用と吸着性などからウイルス感染を防ぎ風邪の予防に役立つ。その他、体脂肪を抑えストレスを軽減する作用がある。カテキンは茶の渋みの元であるタンニンの構成成分で茶葉の固形分重量の13~30%を占めている。
カテキンの含有量は緑茶が最も多く、ウーロン茶、紅茶の順となる。緑茶では抹茶、煎茶、番茶、ほうじ茶の順になる。玉露には残念ながらカテキンは少ない。また麦茶は大麦の実から作られるのでカテキンは含まれていない。
茶カテキンは熱湯のほうが多く抽出されると言われ、一煎目で6割、二煎目以降で残りが抽出されるという。
寒い冬、緑茶を飲んで乗り切りましょう。

— posted by 越智邦明 at 05:35 pm  

2009/2/10

My holiday


8日の日よう日、私はどんな過ごし方をしたでしょう。
8時半起床。休日の定番はパン、紅茶、ヨーグルト。9時半に病院へ行き、ミニ回診。日よう、祭日はゆっくり家に居たいが、病室を抱えている私としては、問題のある患者の回診は欠かせない。辛い所である。その後、10時半より天気も良く暖かいので久しぶりにゴルフの練習を、と考えたが困った問題が発生した。先日7日の土よう日にキャッチボールを息子とした時に、左の親指を突き指したのだ。アイアンを振ろうとしたがトップの位置で親指が痛くて支えきれない。ここは無理をせずとゴルフはあきらめた。正午、家内が琴の練習で不在のため、作り置きのハヤシライスを温めて1人寂しく昼食を食べた。
さて午後はと考えをめぐらせ、映画を観ることにした。「007 慰めの報酬」だ。007シリーズは初回からずっと観ている。いきなりカーチェースで始まり、アクションの連続はいつもながら。唯、今回はボンドガールとの恋愛がほとんど見られず、ちょっと寂しい気がした。
夕方、5時。いつもながら愛犬オンプの散歩で桜ヶ丘団地まで登る。ここから眺める松山平野は雄大ですばらしい。だっこしたオンプも心なしか感動しているように見える。
その後、マッサージに行き1週間の疲れを取る。マッサージはリンパの流れを改善する効果があると信じている。硬い体が少しでもほぐれたら、と願っている。
夕食後は今や恒例のNHK大河ドラマ「天地人」を観る。「兼続初陣」。妻夫木演じる兼続のたよりなさがまた初々しくて好感を与えている。
今週は建国記念日(11日)で平日の休みが取れる。楽しみにしてがんばろうと早々の就寝となった。(平日起床は6時15分のため)。

— posted by 越智邦明 at 01:18 pm  

2009/2/9

たんぽぽ色


久しぶりに色彩学です。人見知りする人や宴会が苦手な人にオススメは「たんぽぽ色」です。たんぽぽ色は明るく鮮やかな黄色。色彩心理学では“社交カラー”とも呼ばれていて心理的に人と人との距離感を縮めてくれる効果があります。
「人は見た目が9割」というベストセラーになった本がありますが、人間の五感の中で判断に影響するのは何といっても「視覚」です。
たんぽぽ色は「明るく社交的でノリのいい人」を演出してくれます。
パーティーには、この色のチーフを胸ポケットに飾り笑顔を見せれば完璧です。

— posted by 越智邦明 at 05:21 pm  

2009/2/5

丁子(チョウジ)


チョウジは熱帯圏に生息するフトモモ科の常録高木で花蕾は釘に似た形をしているため、中国では釘を意味する「丁子」の文字があてられ英語のClove(クローブ)もこれを語源とします。
インドネシアのモルッカ諸島が原産。モルッカは香料諸島として知られています。ヨーロッパへは紀元前から中国人やアラビア人によって運ばれていました。
大航海時代になるとコショウ、ナツメグとともにスパイス貿易の中心的な商品となりました。日本にも5~6世紀には紹介され、奈良の正倉院には8世紀に渡来した丁子が保存されています。
チョウジは枝の先に花序を出し多数の花をつけます。花が開く前の花弁が丸く閉じている時期のものを採集して乾燥させます。丁子は強い匂いと焼けるような味があり芳香性健胃薬とされ、漢方ではしゃっくり止めのシテイトウに配合されています。また丁子油は殺菌作用と鎮痛作用があるために、歯科医で虫歯の処置に使われます。この匂いを嗅ぐと歯医者を思い出す人がいるでしょう。またこの香り(オイゲノール)を嫌うのでゴキブリ除けとしても使用されます。その他、日本刀のさび止めにも用いられます。インドネシアでは丁子油で香りをつけたタバコもあるそうです。

— posted by 越智邦明 at 02:22 pm  

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