風邪で心臓病になることを御存知ですか?
風邪のウイルス(コクサッキー、アデノ、エコー等)が心筋に入り、心筋を障害して心臓を弱らせる。発熱や咳、咽頭痛などの風邪症状から始まりその後、動悸や胸の痛み、不整脈、息切れなどの症状が起こったときは要注意です。
軽い心筋炎は自然に消えて治ることが多いが、不整脈の後遺症を残すことがある。また心臓の外側を覆う心外膜に炎症が起こる心外膜炎を併発すると心膜腔に水がたまって心臓の拡張を妨げるため血圧低下、呼吸困難、下肢のむくみなどを起こします。特に心臓に持病がある人は心不全が悪化しやすい。
急性心膜炎の胸痛は左側臥位で増悪し、かつ深呼吸で増強する特徴があります。
とにかく医者も単なる風邪と決めつけず心電図、胸部Ⅹ線、心エコー等でチェックする必要があります。風邪はやはり万病の元です。