私も皆さんに昨年からブログで訴えてきたが、いよいよ深刻になってきた。外科医がみんな入会している日本外科学会は、2015年には新規会員がゼロになると予測して危機感を強めている。3K(きつい、厳しい、汚い)の代表と言われ、①労働時間が長い ②時間外勤務が多い ③医療事故、訴訟が多い ④賃金が安い等の理由から、大学病院でも入局者ゼロが続いている。外科医は1人前になるには最低10年かかるため、早急な抜本対策が急務である。各病院で外科研修をしている研修医達にあの手この手で魅力を分かってもらえるような取り組みをしている。私の長男もそう言えば外科を回っていた春に、皮膚の縫合をやらせてもらったり、術衣姿をポラロイドで写真にして記念にくれたりしていた。長男の反応は良かったが・・・。
近未来、日本が戦争にでもなったら、たちまち外科医不足という点からも銃後の守りがおろそかになる。
戦争にならなくても、虫垂炎(盲腸)になったのに「手術をしてくれる医者が居ない」という最悪の事態がもうそこに迫っているのです。