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2011/3/14

犬と服


うちのオンプ君(トイプードル)も冬になると服を着せられている。さて犬に服は必要なのか?
埼玉のノヤ動物病院院長の野矢雅彦氏の書物を読んでみた。
まず毛が短くその密度の少ない犬ほど暖かい国、毛が長く密度の高い犬ほど寒い国が原産国となっている。
犬の毛がどれだけ重要かということで、例の南極調査隊で使用された樺太犬の太郎と次郎の話を書いている。この2匹の犬が極寒の中で、しかもほとんど食事の取れない環境で生き延びることが出来たのは、脂肪の少なくなったやせた身体でも寒さをしのげる非常に密度の高い長い毛を持っていたからである。しかも大事なことは毛皮をまとっているのではなく、自分の身体の一部である「体毛」ということである。彼らは密度の高い長い毛を皮膚の中にある立毛筋を使って立てたり寝かしたりして、毛と毛の間に空気の層を厚く作ることによって保温効果を高めていたのである。このような寒さに強い犬種に対して、寒さが苦手な犬種もある。愛玩犬である小型犬種の多くがこれに当てはまる。ちなみにプードルも2次毛がなく換毛もしない犬種であるので、毛は長くても寒さに弱いとある。しかし健康で活発に動く犬でかつ外にいる犬であれば、関東以南では犬に服は必要ないそうです。問題なのは、人が自分たちの環境に合わせて夏は冷房、冬は暖房の中に生活させるため、四季に順応できなくなってきて換毛が順調に行われていないことです。まとめとして子犬には服は必要なし。生後4ヵ月~10才は、自身の体温調節機構を妨げるので必要ないが、ファッションとしてというのであれば薄手のゆったりとした服にすること。もちろん病気の犬にはフリースなどの暖かい服を着せ屋内を暖房としてやる。
最後に、夏に丸刈り(サマーカット)してよいのは、散歩に行かない屋内犬だけです。これは犬の体温調節機構を人がわざわざ壊している行為なので、散歩に行くとすぐに熱中症に陥ってしまう。「犬の毛は寒さからも暑さからも身体を守っている大切なものである」と結んでいました。
みなさん、よく考えて服を着せてやって下さい。
(追伸)
今回の東北関東大震災に際し、被害に遭われた方々には心からお悔やみ申し上げます。原発問題を含めさまざまな問題が提起されているが、まずは人命救助が第1。週末は宮城保険医協会も連絡がつかなかったですが、保団連も出来ることからやっていくと声明を出しています。薬の切れた人への配慮など、やることはたくさんあります。被災地で医院がどうだったか等を含め、今後ブログで報告していきます。

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— posted by 越智邦明 at 04:20 pm  

2011/3/11

創立記念日


今日3月11日は、当院創立24周年である。開院日も今日のように晴天で、気持ちのいい朝であった。これを機会に2階の入院患者用のトイレの全面改装を行った。ピカピカのトイレに気持ち良く入っていただきたいと思います。
さて1回でも当院を訪れたことのある人は、26,000人を超えた。先代、後藤田内科の創立が昭和43年であるから通算で、43年経ったことになる。親ー子ー孫と3代で通院されている方も珍しくない。左下の写真は、その方々にとっては大変懐かしい写真である。ここは現在壊されて、第2駐車場として多くの人に愛用されている。
さて毎年、前日の3月10日にお祝いにと吉野の桜を送ってくれるNさん。今年もいただきました。
ホームページに掲げているように「いつでも安心して受けられる医療」をモットーにがんばりますので、応援よろしくお願いします。

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— posted by 越智邦明 at 03:55 pm  

2011/3/7

MRA検査


脳梗塞の発症は、やはり冬が多い。中高年で血圧やコレステロール値が高い人、肥満の人たちは注意が必要です。
しかしふだん、定期検査を受けているのに脳梗塞を発症する人がいます。東京のある60才台の開業医Aさんが、往診中に体の異変に気づいたが放置。その夜、トイレに起きようとして倒れ、救急車で大学病院へ運ばれ、緊急手術を受け一命をとりとめた。検査でMRA(磁気共鳴血管撮影)で見ると、脳の血管があちこち詰まってボロボロだった。Aさんは毎年の血液検査、眼底検査、頚動脈エコーでも全く異常なかったのでショックでした。
脳の血管の状態を調べるには、造影剤を直接注入して撮影する脳血管造影や造影CT検査などがありますが、MRAは注射もしないで済むため、脳ドックで、はやりの検査です。
主治医の判断にもよりますが、高血圧、糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病などがあって、40才以上の人は一度はMRAをお勧めします。脳動脈瘤が見つかってラッキーだったという方も居られます。
「一般検査で異常なし」も安心できないことがあるのです。


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— posted by 越智邦明 at 12:33 pm  

2011/3/3

大学同窓会


母校医歯大の同窓会が2月26日(土)、東京は神宮前のレストラン「雅灯」で行われた。同窓会と言っても、80人の卒業生のうちA組つまり26人の集まりである。
当日の参加者は10人とやや少なかったが、一年ぶりに会ったみんなは元気であった。開業医もいれば勤務医もいる。
幹事のO君は「あと3年で60才の定年を迎えると思うと何とも情けない。自分のやりたい後輩の指導や研究がある日突然打ち切られるというのは、何とも解せない」と最後まで嘆いていた。耳鼻科のI君は開業3年目だが花粉症が本番となり、当日、午前中だけで110人の患者が押し寄せて大変だったと言う。彼はGolf狂で、昨年1年間で72回コースを回ったそうです。ハンディは5。手先は器用でopeも上手と聞いていたが、Golfも関連があるのか?小児科のHさんは開業12年だが、職員ナースに1人意地悪な人が居て、いつもけんかになり、開業そのものに嫌気がさしてきたと言っていた。周りの友達は「そんなナースはやめさせろ!」と一斉コールが起こった。産婦人科のO君は不妊外来のみで、悠々自適の毎日。たくさんの給料をもらい、当直はないし急患もないし天国だと言う。今年の1月2日は初めて皇居の参拝に行ったと嬉しそうに話していた。脳外科のA君は雅子さまの「起床時に頭痛がする」のは間違いなく低髄液圧症候群で、特に出産後に出現していることから是非、ブラッドパッチなる処置をした方が良いと熱弁をふるった。宮内庁に脳外の医者はいるんだろうか?まで話が進んだ。小児科のO君は、愛子さまの病状を彼の得意とする発達心理学の面から分析していた。
次に、各自自身の病気にも話題が及び、肥満、高血圧、糖尿病、中には尿管結石でopeをするので来れない人の話も出た。A君は3浪のため「今年みなさんよりお先に還暦でーす」と笑いを誘った。
最後、幹事のO君が締めたが「あと3年は私が必ず幹事をします。一番元気になれるのは、遠い松山から越智君が来てくれることです」と言った途端拍手が起こり、又、来年も参加せねばと思いました。
みなさんも是非同窓会に出席して下さい。何らかのものを得ると思います。

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— posted by 越智邦明 at 09:58 am  

2011/2/28

阪神・淡路大震災を振り返って


1995年1月17日に起こった大震災は、16年経って風化しつつある。そんな時、兵庫県保険医協会より私へ1本の電話があった。「このたび『被災地での生活と医療と看護』というタイトルで一冊の本(かもがわ出版)が出ました。その中に先生も載っていますので贈呈します」と。(私はP32、P42、P56に写っています。)
いきさつを紹介しましょう。震災直後、私の属する保団連は各県支部に号令をかけ、各県よりボランティアの医師、看護師が神戸に入った。愛媛県よりは私と現在の藤田会長が行った。あれは2月4日の夜。東予港より船に乗り、2月5日大阪南港着。そのまま西宮に入った。列車から見た西宮は壊滅状態。本部の置かれた広川内科クリニックへ集結した。広川先生の指揮の下、西宮の体育館や市街へ向かった。体育館はとても底冷えのする寒さで、トイレは水が出ず悲惨であった。市街では、1週間降圧剤を服用出来ていない老人の血圧測定を行った。血圧が180/90と高く、広川先生の所を紹介した。広川医師は災害発生から3日間は検死、応急処置、病院搬送の手配などで大変だったとおっしゃっていた。ボランティアの大切さは是非この本をお読みいただくとして、巻頭の「発刊へのメッセージ」を鮫島先生が書かれているので引用する。
「この大震災は大人災であることを後日知り、怒りが燃えさかった。①1974年に京都大学や大阪市立大学が、神戸市から委託を受けて「神戸と地震」という報告書を出したがその中で「六甲山近辺で都市直下型の大地震が発生する」とあるのに、当時の市の幹部は「もしこういうものが世の中に出てしまうと神戸空港はできなくなる」と没にしてしまった。②市に地震対策策定の際、専門家からの直下型震度6の可能性の指摘について「金がかかりすぎる」との理由で、震度5にレベルダウンさせた。③多数の人が消防車不足で焼死した。消防車の充足率が国全体で89%であったが、神戸市は59%、西宮市は48%でしかなかった。①~③をふまえて、これは明らかに人災であると結んでいる。
今後も「地域を基礎に!」との保団連の原点に立った実践活動をして行きたいと思っています。
写真のミーティングの中央、白服が広川先生。左下は西宮体育館です。
尚、NZ地震の一日も早い復興を祈っています。

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— posted by 越智邦明 at 03:53 pm  

2011/2/24

最近のゆうちゃん


2月19日(土)~20日(日)に一泊で遊びに来ていたゆうちゃんをじっくり観察した。
まずごはん。とに角、白米それものり巻きごはんしか食べない。ほかのおかずを食べないのが気がかりであるが、とても白米が好きなのである。「日本のお米」のCMに出れるのではないかと思うほどである。最後にお茶を飲んで「ごちそうさま」もするようになった。そして私が摘んできた菜の花。クンクンと臭いをかいで満足気である。以前書いたお風呂嫌いも影を潜め、楽しくお風呂に入るようになった。一人歩きといい、成長の証であろうか。
帰る前に病院に立ち寄って、何人かの患者さんと出会った。みんな「大きくなったね」とほめてくれた。
今回はパパも初登場です。
また次回期待して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 12:30 pm  

2011/2/21

日本三景の謎


正月休みに宮元健次著「日本三景の謎」(祥伝社)を読んでみた。
風光明媚な絶景として古来より歌われてきた日本三景、即ち松島、天橋立、宮島は本当にその景観上の美しさだけで選ばれた地なのだろうか、という問いかけから始まる。
①松島は古代における蝦夷(えみし)征服の拠点として重視された。
②天橋立は渡来人の上陸地点であり、あの卑弥呼の出身地でもあり「天照大神」を祭る伊勢神宮の外宮がもとあった聖地であった。
③宮島は月を信仰する土地柄で、宮島に建つ厳島神社は、月の入りとその引力で起きる潮の干満を重視してきた。
日本三景が知られるようになったのは、江戸時代初期の儒学者林羅山の子、春斎が著書で「三処奇観」と規定したことに始まるという。だがその地位は不安定で、天橋立は昭和に至るまでたびたび切断計画が持ち上がっている。ではなぜこの3ヵ所が三景に選ばれたのか。
ここからが面白い。皆さん、日本地図を見て下さい。
日本三景はなんと地図上で一直線に並んでいるのです。特定の山や施設が一直線に並ぶ線を「レイライン」と呼び世界各国で発見されています。
さて三景のレイラインは北へ30度傾いている。興味深いのは、この直線が夏至の日の出の方向と冬至の日没の方位を結んだものであることです。すなわち天橋立から見て松島に、一年で最も勢いの強い夏至の日の出が昇り、また宮島に一年で最も勢いの弱い冬至の日が沈むことになる。
著者は軍事的重要性の観点から、この謎を解き明かそうとしている。是非、御一読下さい。
最後に天橋立のカニ、宮島のアナゴ、松島のカキを味わいながら、四季折々の日本三景を楽しんでいただきたいと結んでありました。
(追伸)
ゆうちゃん、お父さんの肩車が大変気に入っています。

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— posted by 越智邦明 at 03:06 pm  

2011/2/17

アンコウ


東医歯大で研修をしていた頃、お茶の水から神田方面に歩いていった所に、アンコウ鍋をやっている所があって、冬になるとよく先輩に連れていってもらった。松山では全く食べることがないが「アンコウ」がふと頭をよぎり調べてみた。
西のフグ、東のアンコウと並び称される高級魚である。アンコウは水深100~300mの砂泥底に生息する深海魚で、トロール網で他の魚と一緒に水揚げされる。漁獲高の日本一は山口県下関市だが、茨城県を境に「北のアンコウ」「南のアンコウ」と分けられ、北のほうが高値で取引されている。ある時のこと、みんなでアンコウを食べていると九州の先輩と茨城の先輩が口論になって「自分の所の方がうまい」と譲らなかったが、調べてみるとやはり、茨城県沖で獲れる常陸モノのアンコウが一番うまくて高値取引だそうです。
外見はグロテスクだが「食べられない所がない」と言われるように、身はもちろん皮や内臓、エラなど骨以外は全て食べることが出来る無駄の無い魚である。また料理として使われるのはメスのアンコウです。旬は肝が肥大する11月から3月ぐらいまでで、この間はいわゆるアンキモの上物が取れるので珍重されます。アンコウは刺し身、空揚げ、酢味噌など、いろいろな調理方法で食べることができるが、やはりメーンは鍋です。通が好むのが「どぶ汁」です。鍋で肝をつぶし、そこに生のアンコウと野菜だけを入れて煮る。ダシは一切使わず、アンコウと野菜の水分だけを頼りにする。かなり濃厚な味だそうです。江戸時代末期に北茨城市平潟の漁師が船上で食べたのが発祥といわれています。どの調理法でも最後に御飯と玉子、出汁を加え、おじやにして食べることが多いです。
身にはコラーゲン、タウリン、ビタミンAとEなどを多く含みます。家族や友人達と冬に一度はアンコウ鍋をトライしてみて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:19 pm  

2011/2/14

愛媛マラソンを振り返って


第49回愛媛マラソンが2月6日(日)行われた。市民マラソンに生まれ変わって2回目の今回は、募集開始から8日間で5574人がエントリーした。ものすごい人気である。全国的にもマラソンブームである。さて今回は当院からも男性看護師、中西純平君(23才)が出場した。1月に南海テレビで彼を取り上げてくれたこともあり、病院の従業員はもちろん、患者さん達も熱烈な応援をしてくれた。
当日は朝から私もTVにくぎ付けであったが、優勝した城武雅さんは私の愛光高校の後輩であった。TV中に何回も「愛光→東大卒」と繰り返し連呼されたが、愛光OBとしては大変嬉しかった。さて肝心の中西君。直前に腰を痛めて、私をはじめリハビリのスタッフも集中治療を行ったが大変心配した。初マラソンであり、仕事の合間のわずかな時間で練習の毎日。さぞかし不安で一杯だったろうと想像する。しかし5時間3分で完走してくれて、堀之内のゴールに集まった職員や患者さんから一斉に歓声が起こった。記念写真を撮ったが、その場に西条の御両親も更におばあちゃんも駆けつけ、私と初めての御対面。本当は家族の方々は「来ない」と言っていたそうだが、やはり親である。お母様も「ゴールまでは本当にはらはらどきどきでした」と安堵の表情。1月の南海テレビの中で話していた「ある障害を持たれた患者さんとの約束」を、完走という形で果たせて、私も心から嬉しく思いました。
来年も挑戦するそうです。頑張って下さい。
(追伸)
写真、両脇に居るのが御両親です。

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— posted by 越智邦明 at 05:14 pm  

2011/2/10

節分


2月3日は「節分の日」であった。節分とは各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことであるが、特に立春が1年の初めと考えられることから次第に「節分」と言えば春の節分を指すものとなりました。立春を新年と考えれば節分は大晦日にあたり、前年の邪気を祓うという意味をこめて平安時代頃から追儺(ついな)の行事が行われていた。その一つが「豆まき」です。追儺とは悪鬼を追い払う行事のことで、陰陽師たちにより宮中において、大晦日に盛大に行われその後、庶民に広まったとあります。1447年には書物に「鬼外福内」と記されています。
豆は「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることで邪気を追い払い1年の無病息災を願うというわけです。
小さい頃から自分の数え年の数だけ食べると体が丈夫になり風邪をひかないと教えられてきました。
さて、ゆうちゃんの家でも盛大に節分行事が行われたようです。ゆうちゃんは2つか3つ食べればいいのに、いっぱい食べたのか胸につかえたようです。問題の「鬼」にどう反応するかがみんなの関心事でしたが、予想通り(?)大泣きしたようです。どこのお家も、泣き声が絶えなかったようです。
鬼はやっぱり恐い!?

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— posted by 越智邦明 at 12:40 pm  

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