糖尿病の方で「胃がもたれる、食欲がない、その結果やせてきた」等の症状を訴える方はこの病気を考える必要があります。3大合併症の中で「神経障害」は「腎症」「網膜症」より早く出ます。よく足の裏や爪先のシビレ、ジンジン感が有名ですが「胃症」もその一種で、糖尿病と診断されてから3年を経過すると起きやすい。
胃は、副交感神経の影響を強く受けます。そのため副交感神経障害が起きると、さっきのような症状が出るわけです。
患者のAさん(42才)は、HbAlC=8.2%でダイエットしてないのに胃がもたれ、食欲がなく体重が減少して来院。ガスモチンという胃の蠕動運動を改善する薬を投与した所、胃の不調は解消しました。ある大学病院の論文を読んでいますと、糖尿病性胃症の人にバリウムを飲んでもらって、それが胃から排出されるまでの時間を調べた所、バリウムが丸1日胃に残っていたケースの報告がありました。
糖尿病で胃の不調の方は是非、主治医に相談してください。
(追伸)
長男が12月1日~31日までの契約で、北海道は北見市の病院にアルバイトに行ってます。何でも外科医の欠員が出来たため応援部隊だそうです。その彼から何とお歳暮が届きました。写真のような「流氷DRAFT」と「網走プレミアムビール」です。製造元は、網走ビール株式会社となっています。早速飲んでみましたが、特に流氷DRAFTの透き通ったブルーには感動しました。説明には「網走オホーツク海の流水を仕込み水に使用し・・・オホーツクブルーと香りコクをご堪能ください」とありました。粋なお歳暮に感謝すると共に、だんだんと社会人になってきたんだなとほくそ笑んでいます。
さて北見行きは相談があった時に、「極寒の地での地域医療がどんなものかを体験できるのは一生に1回だよ。チャレンジしろ」と送り出しました。ちなみに今日の北見の最高気温は-1℃、最低気温は-9℃でした。