人間の全血液量は5000ml。立ち上がると、そのうち500~800mlが腹部や下肢に移動するため相対的に心臓から拍出される血液の量が少なくなる。一般に血圧はこの拍出量に比例するので、血液が下半身に移行すると血圧が下がりやすい。
ところが健康人は自律神経の働きで急激な血圧低下が抑えられる。しかし何らかの理由で自律神経が障害されるとそういうメカニズムが働かず、イスから立ち上がったりベットから起き上がったりするときに血圧は下がる。これが起立性低血圧である。
めまい・ふらつき・動悸・目のかすみなどを訴える。起立性低血圧は立ったときの血圧と座ったときの血圧や横になったときの血圧を比較すると分かる。上の血圧が20mmHg、下の血圧が10mmHg以上だと診断される。起立性低血圧に男女差はありません。また、めまいやふらつきは午前中に起きやすく特に食後に悪化しやすいです。食べた物の消化に血液が腹部に集まりやすいためである。
最後に2次性の起立性低血圧で最も要注意なのが糖尿病であることも覚えておいて下さい。
(追伸)
お盆にゆうちゃんを連れて、いつもの神社へ参拝に行きました。いつものおさいせん箱の縁に、いくばくかのお金を置いてゆうちゃんに「自分で入れてごらん」と言いました。最初は「とどかないから、じいじ入れて」とせがみましたが「がんばって自分で入れてごらん」と再度言うと、思い切り足を伸ばして無事に入れることが出来ました。そして2回手をたたいてお願いをしていました。あとで「何をお願いしたの?」と尋ねたら「パパとママとばあばの事」と言ってました。やさしいゆうちゃんでした。