1日目のメインは杵築(きつき)城下散策であった。戦国時代には大友氏と島津氏の戦いの舞台となった杵築城跡は公園として整備されていた。この街は武家は高台に町人は平地に住んでいたため、到る所に「坂」があった。杵築市は日本で唯一といわれるサンドイッチ型の城下町と言われ、特に酢屋の坂はテレビドラマなどでもよく使われる観光スポットで私も大いに納得した。更に興味深かったのは藩校学習館跡が杵築小学校となっており、「藩校の門」が今でも小学校の入り口として使われていた。更に驚いたのは今なお二宮金次郎の銅像が置かれてあったことである。我々以上の世代の人は皆、小学校で目にした銅像である。その後、1日目の宿泊ホテル、別府湾ロイヤルホテルにて宴会が行われ、別府の湯で疲れた体を癒した。とてもいい湯であった。
2日目は絶好の晴天。この日は国の重要文化財に指定されている熊野磨崖仏を訪れた。約300mのとても急な山道を登ると、日本一雄大な石仏とされる「大日如来」と「不動明王」があった。石仏は慈悲の相がにじみ出ていた。そして最後の訪問地、宇佐神宮を訪ね、自分の健康や家族、孫の祈願をした。宇佐八幡宮は日本の「パワースポット30選」にも選ばれている。おみくじは幸いなことに「大吉」であった。さて境内の中に明治27年にドイツから購入して走っていた蒸気機関車が置かれてあった。現在、大分県の有形文化財に指定されていた。昼食後は来た道を引き返し、楽しい2日間はあっという間に終った。四国ブロックの親睦を深めるという目的は十分に達成されたと思いました。