タイトルは「終の信託」。「Shall we ダンス?」から16年目。草刈民代と役所広司の再出演、再会であり、監督は草刈さんの夫、周防正行。
草刈扮する呼吸器科女医、折井綾乃と喘息患者である役所扮する、江木秦三。江木の病状は日に日に悪化していき、ある時自分が最悪の事態になった時の処置を折井に託す。これ以上書くと、これからご覧になる皆様に申し訳ないので控えますが、延命治療の是非をめぐって国民に大きく問いかける社会派のドラマとなっています。試写会のあとの周防監督との雑談の中で、客席からいくつか質問が出た。
①他の女優は考えなかったのか?→脚本を読んで草刈しか考えられなかった。
②延命処置について監督の考えは?→今は各病院で倫理委員会があって複数の医師で考えるようになったので、紛争は少なくなってきたのでは。等々。
最後に私は個人的に検事役の大沢たかおの名演技に感嘆した。何といっても迫力がすごかった。
いずれは誰もが迎える「死」。皆さんなら主治医に何を信託しますか?10月27日の公開です。是非、ご覧下さい。