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2013/2/7

携帯電話のマナー


首都圏の電車に乗ると、今やほとんどと言っていいくらい携帯電話の会話をセーブしている。そして多くの若者がメールに忙しいのは今や文化となっている。ある意味、携帯がないと生きて行けなくなっているのも事実である。それが証拠に紛失したときは、みんなパニックになる。さてこんな携帯電話について2月2日(土)の日経新聞の春秋欄の記事が面白いので、そのまま引用させていただいた。

 北風もあれば太陽もある、ということだ。囲碁の日本棋院が最近、対局中の棋士の携帯電話が2度鳴ったら即負けにする規則を取り入れた。マナーモードの振動音もダメ、という徹底ぶりで、まわりの棋士の迷惑を考えて携帯を厳しく取り締まる、いわば北風流だろう。
 一方、米ロサンゼルスのレストランは入り口で携帯を預けると勘定を5%割り引くサービスを始めた。お客さんの4割が携帯抜きで食事しているそうだ。「気を散らすものを持たず、目の前の料理と対話を楽しんでほしい」とオーナーシェフは話しているという。こちらは、ご褒美つきでやんわり携帯に遠慮願う太陽流か。

以上、日本も米国も携帯マナーに独自の工夫をこらしているようです。

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— posted by 越智邦明 at 08:19 am  

2013/2/4

テロメア


細胞の寿命を決める「テロメア」。(Telomere ギリシャ語)。テロメアは染色体の末端部にある構造で染色体末端を保護する役目を持ち、病気や健康に大きく影響する。
今回「テロメア」を取り上げた日経新聞(1月6日号)の「今どき健康学」から割愛して報告したい。
テロメアは細胞が分裂する度に短くなる。病気に冒されると老化が進み、体はこれを防ごうと再生機能が働くが、そこで細胞分裂が起こり時計の針を進めることになりテロメアは短くなる。ふだん運動をしない人やタバコを吸う人はテロメアが短いと海外の論文に書かれてある。その他、ストレス、高血圧、食べすぎによる生活習慣病等も悪化の因子である。例えば2型糖尿病の人145人と健康人145人のテロメアの長さを測ったら、糖尿病の人の方が明らかに短くなっていたと2012年に海外で発表された。
女子栄養大学の香川副学長は、膵臓のインスリンを出すβ細胞のテロメアがある程度短くなった時に糖尿病が発症するという仮説を立てている。
最近「細胞をさびさせる」活性酸素が注目されているが、この活性酸素がどうやらテロメアを攻撃して傷つけ短縮を促していることがわかった。ふつうは体内にある抗酸化酵素で処理されるのだが大量の飲酒、ストレス、タバコなどで処理がうまく行かなくなり、活性酸素があばれることになる。
そうならないように節制した生活が必要であると結んであった。

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— posted by 越智邦明 at 04:50 pm  

2013/1/31

血管トレーニング


日本人の死因の30%を占める心筋梗塞や脳卒中などの脳血管疾患。その最大の原因が動脈硬化。50代から老化が始まると言われる血管だが、鍛え直すことができる。そのノウハウを書きます。
さて昔、血液をサラサラにするという食べ物がはやりましたが、実は血液よりも血管を強くしなければ意味がありません。食事ではやはりカロリーと塩分の調節です。塩分を摂り過ぎたらカリウムを多く食品を摂るとナトリウムを排出してくれる。カリウムはずいき・コンブなどの海藻、イモ類、豆類に多い。カリウムは腎臓が悪い人以外はどれだけとっても大丈夫です。次にカルシウムも血管を強くします。これは魚介類、乳製品に多い。あとはタンパク質。牛、豚のヒレ、モモ、肩そして鶏のササミ等も良い。こうして血管の老化を防ぎます。
次にヒトの血管は内膜・中膜・外膜の3層構造になっていて、このうち内膜にある内皮細胞は血流を促す司令塔です。内皮細胞を活性化することが心血管疾患の予防につながります。内皮細胞を活性化させるには1分間に120を超えない程度の有酸素運動が効果的です。運動で使用した筋肉ほど血流が良くなるため、まんべんなく動かす運動が効果的です。
これによってこれまで使われていなかった毛細血管にも血がめぐるようになります。
一番は1日1時間のウォーキング。難しい人は次のストレッチをして下さい。
例えば前部太もものストレッチ。
①壁を横にして立ち背をまっすぐ伸ばす。
②右手を壁に当てて体を支え左手で左足首を持ち、膝を曲げて尻に向かって引き上げる。これを20秒間キープ。
③左右を入れ替えて同じ動作。
あとはスクワットも効果的です。
血管の若返り、是非やって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:52 pm  

2013/1/28

ディボット


「ディボット」(divot:芝片)が分かる人はゴルファーだけです。
ゴルフコースの中でアイアンショットを打ったときに、クラブが芝生を削り取るために生じる跡をディボットと言います。そしてキャディーさんはこの跡に目土(砂と土を混ぜ合わせたもの)を入れます。これはゴルフマナーの一つです。目土を入れるのは、芝の地下茎の「乾燥」を防いで芝芽の再生を促すためです。1~2週間で元の芝に戻るそうです。
この修復は我々外科医が最近、傷の処置に行う湿潤療法に合致しています。現在、傷を乾燥させるのではなく創傷被覆材を貼ることで湿潤状態を保ち細胞の増殖を促し治癒を促進させます。色々な被覆材が登場していますが一番喜ばれるのは、これらを貼ったまま入浴出来ることだと思います。
芝が目土によって自然治癒が増大して美しい緑の輝きを早く取り戻すことは嬉しいことです。

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— posted by 越智邦明 at 05:06 pm  

2013/1/24

ロウバイ


私が往診に行っているおばあさんの自宅の庭は広い。先日、点滴中に庭を眺めているとロウバイが咲き誇っていた。
ロウバイ(蠟梅)は、梅とばかり思っていた私は娘さんの講釈で間違いを知らされた。ロウバイの名前の由来は中国の唐の国から来たこともあり、唐梅とも呼ばれ中国名も蠟梅であったことにちなんでいる。ロウバイの花弁が蝋細工のようであり、この花が咲く早春には梅の花も咲き匂いも近いことからこの名前が付いたようです。確かに匂いは強く、この芳香成分はシオネール・ボルネオール・リナロールなどです。
さて娘さんに教えてもらったんですが、晩秋になると焦げ茶色の実がなるのでこの種を播くと育つそうです。春分を過ぎると生えてくるとの事。もちろん挿し木も可です。
平賀源内もその本の中でロウバイをナンキンウメと記載しその効能を述べています。
開花前の蕾を日陰干しにして乾燥させて煎じて温かいうちに飲用することで、咳止めや解熱作用があるそうです。また油を火傷にも使ったとあります。
是非、ロウバイを目で楽しんで下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:05 pm  

2013/1/21

座右の銘


人は皆、辛い時、落ちこんだときに先人の名言で勇気をもらった経験があると思う。歌もそうである。
今回は日経新聞(1月12日 NIKKEIプラス1)より名言特集から上位を紹介したい。
冒頭で市販の「名言本」に載る言葉のうち、戦後生まれの人物が発言したもの、戦後に出版された小説やマンガに登場したものなど「現代の名言」を対象にしたとある。
ジャンルは3つで堂々の1位を列挙します。是非、参考にして下さい。
①座右の銘にしたいのは
 1位:強いものが勝つのではない。勝った者が強いのだ。
  フランツ・ベッケンバウワー(元サッカー西ドイツ代表)
②落ちこんだとき元気になるには
 1位:人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。
  伊集院 静(作家)
③仕事にやる気が湧いてくるのは
 1位:前進できぬ駒はない。
  中原 誠(棋士)

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(追伸)
明日1月22日(火)、当院の主任看護師、今井一美(ひとみ)が南海放送テレビの夕方6時18分からのニュースの中で、約3分間登場します。時間のある方は見てやって下さい。内容は見てのお楽しみということで。

— posted by 越智邦明 at 05:49 pm  

2013/1/17

薬の飲み忘れ


糖尿病の患者さんでよく見かけるのが薬の飲み忘れ。どうみても薬がないはずだが「もう少しあります」と。測定値もかなり悪い。せっかくA1Cも7%まで来たのにと喜んでいたが、どうも9%→7%に気を良くして勝手に薬をやめているらしい。糖尿病患者に対して血糖のコントロールを何故厳しくするか?最初に説明しても、みんな忘れるらしい。それは特に大血管イベント、即ち心筋梗塞、脳卒中の予防にある。
一例はAさん(68才)。それまで順調に内服していたが、かぜをひいて薬をそちらばかり飲んでいるうちにいつしか糖尿病の薬をおろそかにしてしまった。ある日、心筋梗塞で倒れ、一命は取りとめたが心不全になった。
糖尿病をはじめ生活習慣病の人の60%の人が「薬を飲み忘れても問題ない」と考えているというアンケート調査も出ている。
では飲み忘れを防ぐには?薬が多い方は当院では、朝・昼・晩飲む薬をそれぞれ分包して一袋にしています。それと最近流行の配合剤を使って薬の量を減らす手もあります。
「あのとき、きちんと飲んでいれば・・・」。なくしたいものです。

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(追伸)
ゆうちゃんは最近、ハサミ使いの名人になりました。
真剣そのもので「これでどうだ!」と得意顔。
また、ボーイフレンドともますます親密な交際が続いているようです。

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— posted by 越智邦明 at 04:59 pm  

2013/1/15

ヘリウム


11月下旬から東京ディズニーランド(TDR)の園内から風船が消えた。原因は世界的なヘリウム不足である。ヘリウムは不活性の単原子ガス。天然ガス採掘の際の随伴物として取れるが、含有率の高い産出地域となると米国西部やカタールなど中東に限られる希少資源である。中国での需要膨張に加え世界生産量の75%を占める米国での精製設備のトラブルも重なり急速に需要が逼迫。国内は今は在庫0に近い。
日本は国内需要1227万㎥(11年実績)の全量を輸入に頼っており、在庫がなくなれば「それでおしまい」なのである。深刻なのは風船消滅どころではなく、ヘリウムは今や光ファイバー、シールドガス、更には液化処理した上でMRIにも利用されていることである。中でも急拡大している需要はMRI(磁気共鳴画像装置)。岩谷産業によると昨年の国内液体ヘリウム市場の79%がMRI向けだったと言う。このまま供給不足が続くと出荷停止も視野に入ると医療機器メーカーは危機感を募らせている。
現在カタールに建設中の新プラントに期待が集まっていて、2013年後半の本格稼働に期待している。
それまでは「まさに綱渡り」状態だそうです。

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— posted by 越智邦明 at 04:58 pm  

2013/1/10

日付が変わる前に


人間の細胞は色々なものでダメージを受けます。排ガス、ストレス、紫外線、添加物、等々。これを放っておくと病気になったり老化が進んだり、ひいては美容も脅かされます。
しかし人間の体は良く出来ていて眠っている間に細胞の修復活動をします。このときに大活躍するのが「成長ホルモン」で、入眠後、最初の3時間に大量に分泌されます。
一方、起床後に元気に活動できるようにサポートしてくれるコルチゾールというホルモンは、午前3時頃から分泌が始まり6時頃にピークを迎えることが分かってきました。以上を考えると、0°以降に眠ると、2つのホルモンがかぶって不具合が起きます。即ち日付けが変わる前に必ず眠るということは科学的にも大事なことなのです。私が医者になった頃、午前0°から6時まで眠るのと、午前3時から9時まで眠るのは同じ6時間睡眠だが、前者の方が質が良いと経験的に教えられました。
やはり科学的にも正しかった訳です。是非日付が変わる前に眠って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:07 pm  

2013/1/7

年末あれこれ


今年の年末は、ゆうちゃんパパが元旦から当直、長男も1日から日直ということで30日に集合となった。
ゆうちゃんは言葉の数が増えて、宇和島弁も出るようになった。きっと宇和島ばあばの影響が大と思われる。オンプの子供、アル君もやって来たためオンプも大興奮であった。久しぶりの息子との対面である。
私は30日の休診を利用して久しぶりに長男と奥道後GCへ出かけたが、朝からの雨でグリーンが水びたし、いわゆる「浮いて」来て、パターが出きなくなり前半ハーフで中止とした。とても残念であった。やはりゴルフは自然との闘いなのである。
夕方からは恒例の「おんせん」。ゆうちゃんは相変わらず温泉は大好きである。露天では「どうしてお月さんはいないの?ひこうきもいないね!」と曇り空を恨めしげであった。
そしてこれも恒例の、びん牛乳飲み。本当に風呂上がりの一杯がおいしそうである。
帰宅して7時半からドンペリを空けてみんなで乾杯。今年一年よくがんばったとねぎらい、来年の抱負を語り合った。
翌日、大晦日、31日は天気も良く、私の発案で松山城へ登った。ゆうちゃんはロープウェーが初めてで大変興奮していた。
宇和島城にはないリフトやロープウェーに大変興味を示した。たくさん写真を撮ってやろうと計画していたが、最近のゆうちゃんは反抗期なのかカメラを向けるとイヤイヤをして撮らせてくれないので数枚となった。(そのため動画も活用しました。)
城山から降りて昼食に年越しそばを食べて元気よく帰っていった。まだまだパパ、ママが良いらしく私と二人旅に行くのは、あと5年ぐらい先かなあと思案した2日間であった。また来いよ。

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— posted by 越智邦明 at 09:15 am  

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