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2013/2/21

飲酒後の入浴


入浴中の死亡事故は非常に増えていて、年間の交通事故死よりも多いという事実を皆さん知っていますか?
母校の内科友人から先日聞いた話をします。
58才男性が忘年会でかなり酒を飲み、自宅にam1時に帰宅。家族はみんな寝ていたが、体が冷えていたので風呂に入ったがそこまでしか覚えていない。たまたま奥さんが排尿のためトイレへ行ったときに風呂場に電気がついていて、のぞいたら夫の顔半分がお湯の中に沈んでいたそうです。引き上げようとしても重くて急いで風呂の栓を抜き娘と一緒に湯船から引き上げ、みぞおちを思いっきり押したら口から大量の水が出たそうです。救急搬送されたが、発見が早かったのでセーフだったそうです。これは他人事ではありません。
もし夜中に入浴するときは家族に一声かけてから。また風呂の温度は42度までにして、入浴時間は10分以内にして下さい。少しの注意が命を守ります。

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— posted by 越智邦明 at 09:58 am  

2013/2/18

バレンタイン商戦


男性の皆様、2月14日バレンタインデーはたくさんのプレゼントをいただいたでしょうか?
私も職員や患者さんから、ありがたくいただきました。最高齢は82才のおばあちゃんでした。感謝です。欧米でもバレンタインデーはあるが、男女が花や菓子をプレゼントするのに対し日本では「女性→男性」という独特の形である。
日本のバレンタイン商戦の歴史をひもとくと、メリーチョコレートカンパニー(東京都大田区)の社長の息子がパリに住む知人の手紙で、バレンタインの習慣を知り1958年にデパートで板チョコを売り始めた。しかし知名度が低く、たった3個しか売れなかったとあります。翌年にはハート型のチョコにし「年に1度、女性から男性へ愛の告白を!」というキャッチコピーを付けて宣伝した。同時期に不二家や森永製菓も販売に乗り出した。また女性誌も相次ぎ紹介したことから「女性→男性」の構図が出来上がった。
本格的に定着したのはチョコ生産量が拡大した1970年代前半だそうです。
バレンタインデーに女性の方々はどんな思いを託したでしょうか?

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— posted by 越智邦明 at 11:39 am  

2013/2/14

愛媛マラソン


第51回愛媛マラソンが2月10日、快晴の下で行われた。今や南海放送のお化け番組に成長した。
今回は当院の看護主任、今井一美さん(30才)が初挑戦。マラソンは看護士、中西君が2回続けて完走してきたが今回中西君は抽選で外れ、今井さん一人の挑戦となった。子育てをしながら、また仕事もこなしながらも明るい笑顔の彼女を見て、きっと完走してくれると確信していた。病院をあげて沿道で又TVで応援し、どうしてもゴールを見たいという有志が集まり今か今かとその時を待った。便利なものでゼッケンに付けたICチップで、どの当たりを走っているかが分かる。10㎞が1時間6分11秒、20㎞が2時間7分2秒、30㎞が3時間33分45秒で通過したのを確認して家を出てゴール地点の城山公園へ向かった。尚、優勝は愛光高校の後輩、城武雅君(33才)であることが分かっていた。2回目で嬉しかった。
さて患者さんや子連れの看護士、事務員などの面々が揃った3時過ぎに終に彼女を迎えることが出来た。みんな手には病院手作りの旗を持っていた。ゆうと君以外はみんな女児であるのも面白い。
5時間14分10秒という初回にしては見事なタイムで、みんな拍手で迎えた。又、おかあさんや愛児ゆうと君とも抱き合って喜んだ。集合記念写真を撮り、みんなからのプレゼントをわたした後、今井さんのかねてからのお願いである「完走したらビールかけをして!」に応えるように仲間から祝福のビールかけをしてもらった。震えながらも幸せな笑顔の彼女を見ながら、マラソンを勧めた私も責任が果たせて満足感が得られた。またこの機会に職員の子供達が集まって親睦を深めたことも意義があった。
おめでとう今井さん。

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— posted by 越智邦明 at 10:38 am  

2013/2/12

京都の学会


久しぶりに2月2日~3日と京都の学会に出かけた。タイトルは「降圧配合剤の意義に迫る」であった。高血圧の最近の考え方や治療薬についての講演である。
さて3日は開演が朝10時半と遅かったのを幸いに早起きして京都散策をした。宿泊がウエスチン都ホテル(東山区)だったので、近くの名所は?とガイドブックを眺めた。八坂神社や知恩院は娘が独身の頃に一緒に訪れていたので、今回は南禅寺~哲学の道~平安神宮を訪れた。
朝8時半頃であったので観光客もほとんど居らず、ぴーんと張りつめた朝の冷たい空気と静寂の中、南禅寺にお参りをした。南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山で、1291年に創建されたとある。何と言っても有名なのは、かの石川五右衛門が歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の中で南禅寺の三門からの景色を愛でて言った名台詞「絶景かな、絶景かな」が思い出されます。確かに敷地に入ってすぐ目に入る高さ22mの巨大な三門は圧巻でした。ちなみに日本の三大門のあと2つは知恩院(京都)と久遠寺(山梨)です。そして「哲学の道」を散策し、しばし人生について考えた。その後、平安神宮はあまり時間がなく入り口から参拝いたしました。
さて学会の方であるが、Session1では「臨床現場から考える高血圧治療」が講演された。現在、高血圧患者の3分の2は降圧未達成であること、30才以上の男性の50%、女性の40%が高血圧であることから、いかに効率よく降圧治療をするかがカギである。急性冠症候群による死亡を防ぐためには、例えば冠動脈CTや心臓カテーテル検査を機敏に行う重要性を強調された。降圧剤の代表は今やCa拮抗剤とARB製剤があげられるが、ARB単剤(現在7種類)の60%以上が降圧未達成と報告された。
そこでCa拮抗剤とARB製剤を併用することで強い降圧効果が得られたことが報告された。
Session2では「降圧配合剤の意義に迫る!」が講演された。心不全の背景には「高血圧」があることを強調された。次に配合剤は末梢性浮腫を抑制するため、特に、むくみを呈する高血圧患者には有用であると話された。服薬遵守については患者も悪いが医師の方も下の表にあるような工夫が必要である。その3.にあるように合剤の活用が重要であること、更に合剤の選択において、薬価の面からも患者さん負担を考えないといけない時代になったことを話された。
以上の勉強を今日からの臨床の場に活かしていきたいと思っています。

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— posted by 越智邦明 at 10:00 am  

2013/2/7

携帯電話のマナー


首都圏の電車に乗ると、今やほとんどと言っていいくらい携帯電話の会話をセーブしている。そして多くの若者がメールに忙しいのは今や文化となっている。ある意味、携帯がないと生きて行けなくなっているのも事実である。それが証拠に紛失したときは、みんなパニックになる。さてこんな携帯電話について2月2日(土)の日経新聞の春秋欄の記事が面白いので、そのまま引用させていただいた。

 北風もあれば太陽もある、ということだ。囲碁の日本棋院が最近、対局中の棋士の携帯電話が2度鳴ったら即負けにする規則を取り入れた。マナーモードの振動音もダメ、という徹底ぶりで、まわりの棋士の迷惑を考えて携帯を厳しく取り締まる、いわば北風流だろう。
 一方、米ロサンゼルスのレストランは入り口で携帯を預けると勘定を5%割り引くサービスを始めた。お客さんの4割が携帯抜きで食事しているそうだ。「気を散らすものを持たず、目の前の料理と対話を楽しんでほしい」とオーナーシェフは話しているという。こちらは、ご褒美つきでやんわり携帯に遠慮願う太陽流か。

以上、日本も米国も携帯マナーに独自の工夫をこらしているようです。

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— posted by 越智邦明 at 08:19 am  

2013/2/4

テロメア


細胞の寿命を決める「テロメア」。(Telomere ギリシャ語)。テロメアは染色体の末端部にある構造で染色体末端を保護する役目を持ち、病気や健康に大きく影響する。
今回「テロメア」を取り上げた日経新聞(1月6日号)の「今どき健康学」から割愛して報告したい。
テロメアは細胞が分裂する度に短くなる。病気に冒されると老化が進み、体はこれを防ごうと再生機能が働くが、そこで細胞分裂が起こり時計の針を進めることになりテロメアは短くなる。ふだん運動をしない人やタバコを吸う人はテロメアが短いと海外の論文に書かれてある。その他、ストレス、高血圧、食べすぎによる生活習慣病等も悪化の因子である。例えば2型糖尿病の人145人と健康人145人のテロメアの長さを測ったら、糖尿病の人の方が明らかに短くなっていたと2012年に海外で発表された。
女子栄養大学の香川副学長は、膵臓のインスリンを出すβ細胞のテロメアがある程度短くなった時に糖尿病が発症するという仮説を立てている。
最近「細胞をさびさせる」活性酸素が注目されているが、この活性酸素がどうやらテロメアを攻撃して傷つけ短縮を促していることがわかった。ふつうは体内にある抗酸化酵素で処理されるのだが大量の飲酒、ストレス、タバコなどで処理がうまく行かなくなり、活性酸素があばれることになる。
そうならないように節制した生活が必要であると結んであった。

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— posted by 越智邦明 at 04:50 pm  

2013/1/31

血管トレーニング


日本人の死因の30%を占める心筋梗塞や脳卒中などの脳血管疾患。その最大の原因が動脈硬化。50代から老化が始まると言われる血管だが、鍛え直すことができる。そのノウハウを書きます。
さて昔、血液をサラサラにするという食べ物がはやりましたが、実は血液よりも血管を強くしなければ意味がありません。食事ではやはりカロリーと塩分の調節です。塩分を摂り過ぎたらカリウムを多く食品を摂るとナトリウムを排出してくれる。カリウムはずいき・コンブなどの海藻、イモ類、豆類に多い。カリウムは腎臓が悪い人以外はどれだけとっても大丈夫です。次にカルシウムも血管を強くします。これは魚介類、乳製品に多い。あとはタンパク質。牛、豚のヒレ、モモ、肩そして鶏のササミ等も良い。こうして血管の老化を防ぎます。
次にヒトの血管は内膜・中膜・外膜の3層構造になっていて、このうち内膜にある内皮細胞は血流を促す司令塔です。内皮細胞を活性化することが心血管疾患の予防につながります。内皮細胞を活性化させるには1分間に120を超えない程度の有酸素運動が効果的です。運動で使用した筋肉ほど血流が良くなるため、まんべんなく動かす運動が効果的です。
これによってこれまで使われていなかった毛細血管にも血がめぐるようになります。
一番は1日1時間のウォーキング。難しい人は次のストレッチをして下さい。
例えば前部太もものストレッチ。
①壁を横にして立ち背をまっすぐ伸ばす。
②右手を壁に当てて体を支え左手で左足首を持ち、膝を曲げて尻に向かって引き上げる。これを20秒間キープ。
③左右を入れ替えて同じ動作。
あとはスクワットも効果的です。
血管の若返り、是非やって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:52 pm  

2013/1/28

ディボット


「ディボット」(divot:芝片)が分かる人はゴルファーだけです。
ゴルフコースの中でアイアンショットを打ったときに、クラブが芝生を削り取るために生じる跡をディボットと言います。そしてキャディーさんはこの跡に目土(砂と土を混ぜ合わせたもの)を入れます。これはゴルフマナーの一つです。目土を入れるのは、芝の地下茎の「乾燥」を防いで芝芽の再生を促すためです。1~2週間で元の芝に戻るそうです。
この修復は我々外科医が最近、傷の処置に行う湿潤療法に合致しています。現在、傷を乾燥させるのではなく創傷被覆材を貼ることで湿潤状態を保ち細胞の増殖を促し治癒を促進させます。色々な被覆材が登場していますが一番喜ばれるのは、これらを貼ったまま入浴出来ることだと思います。
芝が目土によって自然治癒が増大して美しい緑の輝きを早く取り戻すことは嬉しいことです。

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— posted by 越智邦明 at 05:06 pm  

2013/1/24

ロウバイ


私が往診に行っているおばあさんの自宅の庭は広い。先日、点滴中に庭を眺めているとロウバイが咲き誇っていた。
ロウバイ(蠟梅)は、梅とばかり思っていた私は娘さんの講釈で間違いを知らされた。ロウバイの名前の由来は中国の唐の国から来たこともあり、唐梅とも呼ばれ中国名も蠟梅であったことにちなんでいる。ロウバイの花弁が蝋細工のようであり、この花が咲く早春には梅の花も咲き匂いも近いことからこの名前が付いたようです。確かに匂いは強く、この芳香成分はシオネール・ボルネオール・リナロールなどです。
さて娘さんに教えてもらったんですが、晩秋になると焦げ茶色の実がなるのでこの種を播くと育つそうです。春分を過ぎると生えてくるとの事。もちろん挿し木も可です。
平賀源内もその本の中でロウバイをナンキンウメと記載しその効能を述べています。
開花前の蕾を日陰干しにして乾燥させて煎じて温かいうちに飲用することで、咳止めや解熱作用があるそうです。また油を火傷にも使ったとあります。
是非、ロウバイを目で楽しんで下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:05 pm  

2013/1/21

座右の銘


人は皆、辛い時、落ちこんだときに先人の名言で勇気をもらった経験があると思う。歌もそうである。
今回は日経新聞(1月12日 NIKKEIプラス1)より名言特集から上位を紹介したい。
冒頭で市販の「名言本」に載る言葉のうち、戦後生まれの人物が発言したもの、戦後に出版された小説やマンガに登場したものなど「現代の名言」を対象にしたとある。
ジャンルは3つで堂々の1位を列挙します。是非、参考にして下さい。
①座右の銘にしたいのは
 1位:強いものが勝つのではない。勝った者が強いのだ。
  フランツ・ベッケンバウワー(元サッカー西ドイツ代表)
②落ちこんだとき元気になるには
 1位:人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている。
  伊集院 静(作家)
③仕事にやる気が湧いてくるのは
 1位:前進できぬ駒はない。
  中原 誠(棋士)

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(追伸)
明日1月22日(火)、当院の主任看護師、今井一美(ひとみ)が南海放送テレビの夕方6時18分からのニュースの中で、約3分間登場します。時間のある方は見てやって下さい。内容は見てのお楽しみということで。

— posted by 越智邦明 at 05:49 pm  

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