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越智クリニック
 
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2013/10/21

白身魚


人にとってタンパク質は必要不可欠な栄養素です。
1930年台、アフリカ黄金海岸地域の子供に「クワシオルコール」という病気がありました。タンパク質の欠乏によって起こる栄養失調で、肝炎などの感染症も多く更に知能指数も低いことがわかりました。この地域の人々はイモ類などの炭水化物ばかり食べていたため、タンパク質をほとんど摂っていなかったためです。米や小麦はタンパク質の“ものさし”である「アミノ酸スコア」が低い食品です。
さて本題ですが、白身魚は良質なタンパク質が豊富で、この地域の人もこれらを摂ることで症状が改善しました。
さてよく青魚が健康にいいと言われます。サバ、サンマ、イワシ、マグロ。EPAやDHAが多く、血液もサラサラにしてくれますが、加熱などで壊れやすく又、味もしつこいので毎日食べるのはキツイです。そこで注目が白身魚です。脂肪も少なく消化しやすいため食の細い高齢者や成長期の子供にとってうってつけ。免疫力をアップし、がんや感染症の予防に効果抜群です。寝たきりを防ぐ良質なタンパク質が豊富な白身魚を積極的に摂って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:38 pm  

2013/10/17

院内旅行


10月13~14日、連休を利用して院内旅行へ行った。
今回は「世界遺産の高野山と白浜温泉」であった。
空路伊丹へ飛び、貸切バスで一路、高野山へ向った。工事中の箇所もあり、3時間以上かかったが、くねくね道を高野山町に入り視界が拡がった時は感動した。案内ガイドさんに約1時間説明を受けながら、奥の院へ向った。奥の院は弘法大師入定(にゅうじょう)の地とされる場所です。色々な有名企業がお墓を立てているのに驚いた。八十八箇所巡りの最後に高野山を訪れるものであるが、今年は還暦ということもあって、伊勢神宮へ参った年。ついでに高野山もと考えた訳である。山奥で修業をする方達の荘厳な雰囲気が伝わってきた。そして熊野古道を通って白浜温泉は白良荘(しららそう)グランドホテルに投宿した。本当に「白い浜」であって、裸足で歩いてもとても気持ち良かった。
翌日は三段壁、千畳敷を見物。太平洋の荒波に削られた岩々を見学のあと、白浜アドベンチャーワールドに入りジャイアントパンダの親子を見たり、イルカショーを見たりと童心に帰った。人と動物と自然のふれあいをテーマにしていて、多くの観光客で満杯であった。昼食は、とれとれ市場で海鮮丼をいただき、2日間の日程を終わった。
旅行を通じて職員のモチベーションが上がれば主催者としての冥利に尽きます。

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(追伸)
やなせたかしさんが13日、心不全で亡くなった。94才。
当ブログでも平成24年10月15日号Link で詳しく取り上げているのでご覧下さい。こんな日がいつか来ると思って掲載したのですが、子供達に夢と希望を与え続けたアンパンマン。永遠に不滅です。
謹んでお悔やみ申し上げます。

— posted by 越智邦明 at 01:47 pm  

2013/10/15

寝酒


睡眠薬代わりに寝酒をのむのはいいですか?という質問が多い。日本人は海外の人と比べると寝酒の習慣がかなり浸透している。確かに酒は、ストレスを和らげ血行を良くして一時的には入眠を促します。しかし利尿作用で夜間後半にトイレに行きたくなって中途覚醒となり、どんどん眠気が遠のいてしまったり、朝早く目覚める早朝覚醒の原因となり結局、深い眠りが妨げられます。
アルコールは4時間ほどで分解されますが、アルコールの血中濃度が下がるのに伴って、レム睡眠(浅い眠り)が増えてしまいます。加えてアルコールを飲んで眠ると、鼻から喉への空気の通り道である上気道周辺の筋肉が緩んで気道が狭くなってしまい、無呼吸やいびきの原因にもなります。でも一番危険なのは、アルコールに対する依存性が強くなってしまうことです。いわゆるアルコール依存症になることです。
「お酒を飲まないと眠れない」状態。体に良くありませんので注意して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:11 pm  

2013/10/10

老人性うつ


自分は社会に必要とされていると実感している場合はよいが、男性は特に定年で何もやることがなくなると孤立感が強まり、うつになることも多い。厚生省の調査では、高齢者のうつ病有病率は13.5%と認知症と肩を並べている。
老年期のうつは、老化による脳機能の衰えが深く関わっています。アドレナリン、セロトニン、ドーパミンといったホルモンがうまく分泌されなくなり、うつ症状が表れます。老人性うつは「喪失感」が大きな要因になります。妻に先立たれた、子供が独立した、親しい知人が亡くなった等。老年期のうつは、これといった原因がないのに頭痛、めまい、吐き気、肩凝り、耳鳴、不眠などに悩み、次第に気力や意欲をなくしていきます。
次に三大妄想が出てくるのも特徴です。
① 心気妄想
  自分は不治の病にかかっていると思い込む。検査をしてもしても私は死ぬ、と思い込む。
② 貧困妄想
  十分な貯蓄があっても、株で損失を少し出しただけでもうダメだ、家計が破綻すると思い込む。
③ 罪業妄想
  昔の失敗やちょっとしたトラブルを気に病むようになり、自分は逮捕されるなどと思い込む。

とに角、給料が安くても簡単な仕事を見つけたりボランティア活動に参加したり、意識して社会的なつながりを持ち続けるようにするのが効果的です。

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(追伸)
7日(月)、恒例の松山祭り最終日。
初日の5日が大雨でどうなるかと思ったが、すばらしい秋晴れとなった。例年通り今年も四角さんの、おみこしに載せてくれた。幸い、3階に入院しているTさんも上から写真を撮ってくれていた。今年1年、無病息災でありますように。

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— posted by 越智邦明 at 05:34 pm  

2013/10/7

発汗


この夏は汗っかきには辛い季節だった。さて今回のテーマは病気が原因の汗です。
例えば寝汗。寝ばなや起きがけなど、レム睡眠時の汗は体温調整時の汗は体温調整のためですから問題ありませんが深い眠りの間中、ずっと汗をかくようなら白血病や結核の可能性があります。逆に汗をかかないのはシェーグレン症候群。汗だけでなく涙や唾液も出なくなります。次に上半身だけに大量の汗をかくようなら糖尿病。糖尿病は神経障害のため下半身は汗をかきにくくなりますがその分、上半身で汗をかいて補おうとします。(代替発汗)。その他、パーキンソン病だと顔だけに大量の汗を、更年期障害の場合は顔が火照り(ホットフラッシュ)顔から大量の汗が出る。エアコンの効いた涼しい部屋にいるにもかかわらず全身から大量の汗をかいて止まらないのは副腎の褐色細胞腫。この病気はアドレナリンが異常分泌され、交感神経が活発になることから大量に汗をかきます。そして血圧の上昇から心不全の危険性もあるので要注意です。最後に緊張すると大量の汗をかく精神性発汗症はストレスで突然発症しますが、皆さん意外と経験があると思います。
何といってもかきたくないのは「冷や汗」でしょうか?

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(追伸)
長男が9月21日モンゴルで行われた国際シンポジウムでの英語の発表を無事に終え、「おみやげ」と言ってカシミヤのセーターを持って来てくれました。モンゴルの学会誌や証明書も大変興味あるものでした。

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次に後日、6月に迎えた還暦のお祝いを「遅くなってごめん」と言って持って来てくれた。
実に良く似ている。オンプ君も上手に描かれてある。「誰が描いたの?」と尋ねたが笑って答えず、帰ってしまった。我が家族を良く知る人達に見せたが、異口同音みんな「そっくり!」。
友洋君、いろいろありがとう。

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— posted by 越智邦明 at 05:28 pm  

2013/10/3

熊本出張


9月28~29日と保団連の病院・有床診セミナーに出席するために熊本を訪れた。28日(土)診療終了後、福岡まで空路、福岡から新幹線であった。以前にも書いたが、ベッドのある診療所、即ち有床診療所が経営難やマンパワー不足でどんどん減っている。平成23年度で無床診療所の数は89,613、有床は9,934である。国策はひと握りの大病院のみ優遇し、あとは冷遇といった傾向が続いている。消費税を上げて社会保障費に回すと総理は言っているが、本当にそうなるのか?前回3%時は見事に裏切られた、というより公約違反であった。
2日間の結論として、有床診の著しく低い入院基本料の見直しを要求すること。管理栄養士配置義務化撤回の取り組み、入院中の患者の他医療機関受診規制撤回の取り組みを進めることを確認した。次回改定で中医協の議論をみると、病院の入院期間を大幅に短縮するとある。つまり手術してから1週間そこらで追い出されてしまう。その受け皿として有床診に存在意義がある。また癌末期等で大病院で処置の仕様がない方の受け入れ等、まだまだやることは多い。
さて話は変わって2日目の朝、恒例によって市内散策をした。今回は熊本城である。朝、8時半が開門と聞いていたので行くと、「おもてなし武将隊」が門前に居て(写真)開門前にパフォーマンスがあり大変楽しかった。
熊本城は日本三大名城の一つで、加藤清正築城は有名である。特異な石垣の勾配は武者返し(むしゃがえし)と言われている。天守閣まで登り熊本市内を一望した。すばらしかった。学会は大変であるが、わずかの時間で地方の名所・旧跡を訪れるのも秘かな楽しみである。

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— posted by 越智邦明 at 04:54 pm  

2013/9/30

日本酒


明日、10月1日は「日本酒の日」と知っている方はかなりの通です。十二支の10番目が酉であること、10月は新穀の実る時期であること、10月は酒造りが始まる時期であること等から1978年、日本酒造組合中央会が10月1日を決めたのです。今日は日本酒についての雑学です。
現在でも日本酒生産量の3割近くを産出する最大の生産地が兵庫県灘地方である。下表で示す通り、上位10社の内の5社が灘地方に所在する。私が愛光受験に明け暮れていた頃、先生が「灘校は酒屋のお金持ちの子弟を教育するために出来たんや」と教えてくれたことを思い出します。何故、灘地方が最大なのか?それは六甲山の急流を利用した精米技術により淡麗な酒が造れたこと、良質な酒米の生産地を有したこと、六甲おろしという寒風の影響で酒造りに適した環境であったこと、大きな港を持ち敏速に大量に江戸へ運搬できたことなどが挙げられる。
さて歴史をみると、明治時代に政府は富国強兵策を進める中、酒税の徴収を強化する。日清、日露戦争時には国家歳入の30%を酒税が占めており「日清、日露は酒で勝て」というフレーズが誕生しました。
さて出雲地方に佐香(さか)神社という酒の神を祭った神社がある。10月10日の出雲大社に全国から集った八百万の神の労をねぎらうために酒を醸し振る舞ったといわれており、ここが日本酒発祥の地といわれるゆえんとなる。また奈良の三輪山にある大神(おおかみ)神社も酒神を祭る神社として知られている。三輪山の杉の葉で作った球体は「酒林」(さかばやし)と呼ばれ、今でも蔵元や酒屋の軒先に飾られていることが多い。
その昔、日本酒は米の豊作を祈願するために神々や天皇に捧げられる「聖なる液体」でありました。
明日は是非、日本酒を1杯、たしなんで下さい。

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— posted by 越智邦明 at 11:50 am  

2013/9/26

ストレス多血症


血液は栄養分や酸素を運搬し、二酸化酸素や老廃物を運び出す働きをしてくれる。特に赤血球がその役目をしていて、減ると「貧血症」となる。反対に増加すると「多血症」となる。
多血症には骨髄増殖性疾患と呼ばれる真性多血症と、その他の原因による2次性多血症がある。そして実際には増えていないが増えているように見える多血症があり「ストレス多血症」と呼ばれている。
赤血球の総量は増えていないのに、例えば体内の水分が失われると血液中の液体成分も失われることになり、赤血球の濃度も高くなる。1ml当たりの赤血球量が増加する訳で、ストレス多血症はストレスが原因で血液濃度が上がってしまう病気である。
高血圧でやや太り気味、タバコを吸っている中年男性に多い。頭痛や倦怠感、めまいなどの症状が出る。しかしストレスが原因だからストレスを解放してやると良くなる。禁煙、十分な睡眠、正しい食生活、更に高血圧予防等である。

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— posted by 越智邦明 at 06:08 pm  

2013/9/24

敬老の日


9月16日、敬老の日にゆうちゃんがやってきた。
ママの手紙のそばに、じいじとばあばの顔を書いた手紙をもらった。嬉しいものである。
さて、ゆうちゃんは最近、幼稚園でサッカーに凝っていると言う。どれどれとサッカーをやることになった。(動画)。本当に男の子に生まれれば良かったね、と娘に話した。
娘は球技は全くダメだったので「誰に似たんだろうね」と感心しながら見ていた。サッカーと言えば長男(ゆうちゃんにとってはママの弟)がやってきて、家の中で2人でやっていた。長男は医学部の6年間サッカーをやっていたのでうまいものである。
ボールをピョンピョン持ち上げたりするので、目を白黒させて悦に入っていた。
将来は、サッカー選手になるんだぞ!

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— posted by 越智邦明 at 04:54 pm  

2013/9/19

競輪


9月14日(土)我々10人は松山競輪場へ足を運んだ。何故、競輪かって?まずは私と親交のある競輪選手やOBの方が多く居ること、その方たちに見学をお願いしたら気持ちよく引き受けてくれたことがある。
当日案内してくれたのは、宇根秀俊選手と升澤祥晃選手である。そして仕切ってくれた梶應弘樹選手、そしてOBの中でも超実力者の伊藤豊明さんに感謝申し上げます。そもそも、若者が麻雀、パチンコ、競輪、競馬等のレジャーから遠ざかり、スマホや携帯いじりに没頭している姿を普段から残念に思っていた。そこで私自身、はまったことのない唯一の競技、競輪をのぞいてみることにした訳です。来賓室に通されて、すばらしいフィールドに(特にナイターということもあって)感動した。
ここで松山競輪場について触れたい。1949年に松山城の敷地内で開設されていたが2005年1月に現在地・松山中央公園内へ移転。記念競輪(GⅢ)として「金亀杯争覇戦」が毎年3月に開催されている。またS級シリーズとして、2008年からオールスター競輪などを制した伊藤豊明を称え、伊藤豊明杯争奪戦が開催されている。2009年からはナイター開催も行われている。野球もそうだがナイターでみる芝色はとても美しく緑が目に優しい。愛称は「瀬戸風バンク」である。
家族も宇根君に車券の買い方を教わり、私も2車単、3車単等を買った。(結果は0であったが・・・)。当院の大野婦長は3連複でビキナーズラック。大喜びであった。升澤君、宇根君に当日は普段、見られない角度から、出走に出ていく選手の姿、選手の寝室、決勝審判室、自転車保管室等を案内していただいた。更にたった今、走り終わった選手の息使いやため息等、裏の表情も見せていただいた。
結論としてレースの面白さ、楽しさ、迫力といったものを肌で感じることが出来たし、予想新聞を見ながら頭を使って当てるという醍醐味を皆様にも味わって欲しいと思いました。パチンコはあっという間に3000円ぐらいスッてしまいますが、競輪は3000円あれば(1レース200~300円として)1日遊べます。鐘が鳴ってからのゴール前の攻防ー今でも鳥肌が立ってワクワクします。女性選手のガールズケイリンも今後、力を入れていくとか。
最後に、スタジオに入れていただいた伊藤豊明さん、本当にありがとうございました。伊藤さんは私と同郷の今治生まれ。(1958年5月25日生)。1978年5月13日にデビューし初勝利。1984年頃からGⅠ決勝の常連として君臨。通算成績は2456戦405勝、優勝64回とあります。弟子に梶應さんやこれまた親交のある渓飛雄馬君がいます。
松山競輪の発展を祈っています。

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— posted by 越智邦明 at 03:50 pm  

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