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2013/11/14

アニサキス


サンマやサバは日本人が大好きだが、全国で寄生虫「アニサキス」による食中毒が多発している。
神奈川県の男性がイナダ(=はまち)の刺し身を食べて激しい腹痛を訴え、胃の中からアニサキスが発見された。佐賀県でも40才女性がサンマの刺し身を食べて同じ症状となった。国立感染症研究所によると、アニサキスが原因の食中毒は1年間に2000~3000件と言う。母校東医歯大の藤田紘一郎名誉教授は言う。アニサキスはクジラやイルカの胃の中で成虫になる寄生虫です。産み落とされた卵はフンなどと一緒に海中に放出され、それを捕食したオキアミの体中で幼虫に発育します。そのオキアミを食べる魚から人間の口に入る。人間の胃や腸の中で暴れ回り、歯を突き立てて胃の粘膜に入り込む。激しい腹痛や嘔吐を起こし、中には腸の切除に至るケースもある。アニサキスが胃に入ると6時間で激しい腹痛が起こります。ふつう内視鏡で取り除きますが、腸まで入ると腸閉塞を起こし腸の切除となることが多いです。予防は徹底するなら加熱処理か、マイナス20度で24時間冷凍したものを食べるしかありません。
アニサキスは魚の内臓に寄生しています。不慣れな人がさばくと、内臓を取り除くときにアニサキスが身の方へ移動します。
新鮮な刺し身を肴にキュッと一杯は至福ですが、なるべく避けた方が無難かも知れません。

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— posted by 越智邦明 at 05:03 pm  

2013/11/11

二度寝


職員にも休日になると、正午はおろか午後3時頃まで寝る人が居る。休日がもったいない気がするが、医学的にはどうなんでしょう?皆さん、二度寝したあと「体がだるい」と感じたことはありませんか?「あんなに寝たのに・・・」と。
我々の体は最初の睡眠から覚醒するとき、体内に貯えられた脂肪をエネルギーに換える副腎皮質ホルモン「コルチゾール」がウォーミングアップしながら上昇してきます。コルチゾールの血中濃度が高まることで、血糖値が上がり体が覚醒するための準備が整うわけですが、そこで起きないとコルチゾールの分泌が低下してしまい体がだるくなるのです。すっきり目覚めて二度寝をしないためには、am5:30~8:30の間に起床するのがベスト。この3時間が起床時刻の「ゴールデンタイム」と言われています。
尚、遮光カーテンの場合、少し開けておくかレースカーテンのみにしておくと外界の光が入ります。人間の生体時計は外界の光に同調するので、快適な目覚めが得られます。

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(追伸)
11月7日の佐賀バルーンの評判が良かったので、動画を提供致します。
2分程ですので見て下さい。
 


— posted by 越智邦明 at 05:16 pm  

2013/11/7

佐賀バルーンの旅


愛媛から遠い佐賀県。ここには2大祭りと言って、世界各国のパイロットが競い合う「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」と「唐津くんち」があります。
今回私は、知人Tさんの地元とあってバルーンを見るため娘とゆうちゃん、家内の4人で出掛けました。研究するまでは、その存在も、また規模がアジア最大級というのも知りませんでした。現在は100機のバルーンが参加する大きな大会で、32年前には14機でスタートとありますからいかに進化したかが分かります。
私は福岡に宿泊し、4日にウキウキして出掛けました。この時期は「バルーンさが駅」なるものが出来て、臨時停車してくれます。さて現地に着いた所、残念な事に北風が強くてバルーン揚げは中止となってしまいました。それでも数機のバルーンが係留してあって、ゆうちゃんも十分興奮していました。天気が良ければ、ドラエモンetc,アニメのキャラクターのバルーンが上がる予定だったのでとても残念でした。会場の嘉瀬川河川敷はとても広大な敷地で競技するのに十分な広さでした。写真の最後に、絵葉書きからいただいた写真を参考に添付します。風さえなければこうなっていたのかと、またまた残念です。画像の中にバルーンが倒れそうなのがありますが、これが風の強さの証です。
“SAGA”は気球パイロット達のゆめの場所であり、バルーンニスト達のメッカとして有名だそうです。是非、四国の皆さんも家族で行ってみて下さい。
最後に、案内して下さったTさん一家に、この場を借りて感謝申し上げます。そして常に、新しい刺激を脳に与えることは人生の大いなる喜びだと思います。ゆうちゃんもきっと一生の想い出に残ると確信しています。ちなみに、ゆうちゃんは帰りのホームでバルーンのポスターを見ると「バルーンだ、バルーンだ」と大騒ぎでした。

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— posted by 越智邦明 at 05:10 pm  

2013/11/5

ニコラ・アペール


アペールを知っている人はかなりの事情通。「缶詰」の元祖と言ったら分るだろうか。
ニコラ・アペール(1749~1841年)はフランスの食品加工業者。偶然にも日経新聞春秋欄(2013.7.29号)にも取り上げてあったが、少し引用してみよう。19世紀はじめ遠征に出ているフランス軍の食糧補給に頭を痛めていたナポレオン政権は、食べ物を長持ちさせる方法を懸賞金付きで公募した。これにこたえたのがアペールで、密封して加熱殺菌するという手法を提案した。つまり缶詰の原理を発明した。見事当選し、12000フランの賞金を得た。「保存食品開発物語」という本によると、アペールはもともと優れた料理人であった。1804年「細長いびんや広口びんに予め調理した食品を詰め、コルクでゆるく栓をし湯煎なべに入れて沸騰加熱し30~60分後、びん内の空気を除いてコルク栓で密封する」保存食品の製造法を考案したとある。
1808年フランス産業振興連盟にこの方法で作った3本のびん詰めミルクを提出し、6年後の1814年に開封されて試飲され、この方法の正しさが認められて「アペール法」と名づけられた。2004年、日本缶詰協会はアペール法発見200年を記念して、当時のレシピを基にしてポトフ、コンソメ、白インゲン豆の水煮等を復元発表しました。
缶詰は何と言っても長持ちし手間がかからないこと。また調理不用なことも世界中の人が愛用する一因だと思います。
春秋欄には世界各地から調達した缶詰をそろえた飲食店をフランチャイズ展開している、川端嘉人氏のことにも触れている。
何といってもアペールの発明に感謝です。

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— posted by 越智邦明 at 03:52 pm  

2013/10/31

首の異常


首はとても大事です。落馬、落車で首の骨を折って脊髄損傷→寝たきり、という悲劇になった人を多く診てきました。今回、講談社から出た枕付きムック本「安眠ウェーブ枕」を出版した笠原接骨院の笠原所長が次のように書いています。
「首の異常はさまざまの症状を出す。不眠、中途覚醒、頭痛、体のだるさ、難聴、肩こり、腰痛等々。どれも治療して治らなかったのに首を治すことで症状が取れた人が多く居る」と。
次に、現代人はハダシで歩くことが減り、足指を踏んばって歩けないため外反母趾や浮足になりやすい。すると足指が浮き、かかとを多く地面に打ちつけて歩くことになる。そして着地時の衝撃が通常の3~5倍大きくなって体全体のバランスが崩れ首に負担がかかり、歪や変形が来て、いわゆる頸部亜急性捻挫となる。首は自律神経が集中しているため、首の異常は自律神経の正常な働きを阻害します。代表は「不眠症」です。
さて治療法は①足の指を使って正しく歩くために「3本指のテーピング靴下」で足裏のバランスを整える。ドラックストアで売っていますが、足裏のアーチをサポートします。②枕の高さを低くする。市販の枕の大半は厚みがあり過ぎて、首が前に傾き歪みを助長している。高さを4cm以下にするのがコツです。
参考にして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:41 pm  

2013/10/28

ゴマすり


「ゴマをする」のは人間関係を円滑にする知恵ですが何故、ゴマなのでしょうか?
この数年、ゴマがマスコミによく取り上げられるのは、セサミンなどの「アンチエイジングに効果的な抗酸化作用のある物質」が多く含まれているからです。中でも今、注目されているのがゴマ特有の成分である「ゴマナグリン」です。
老化を誘発する活性酵素は、その多くが肝ぞうで発生します。ゴマナグリンは血液中では何もせず、肝ぞうに到達してから効果を発揮します。つまり肝機能向上効果があります。では大量に摂ればいいかと言うと、ゴマは約50%が高カロリー脂質で食べ過ぎればカロリーオーバーとなります。1日に大さじ1~2杯が目安です。
また食べ方にも工夫が必要です。ゴマは外皮が堅く、そのまま食べても吸収されにくいので、すりおろして使うのが最適です。さらに妙(い)って調理したものは、生のゴマに比べて抗酸化力が12倍、妙ってからすったゴマは吸収量が9倍になるそうです。ゴマをすって健康力をアップさせましょう。

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— posted by 越智邦明 at 05:24 pm   commentComment [1] 

2013/10/24

朝食


今年の6月末に、シカゴで米糖尿学会が行われたが、その中で「朝食を取らない人の方が取る人より太っている」との驚くべき発表がなされた。これは糖尿病でない人にも当てはまる。厚労省の調査では、男性の朝食欠食率は2割。独身だと20代は6割、30代は4割、40代は3割に上る。
さてどうしてなのか?学会では、朝食抜きと夜型生活が関係していると発表している。つまりこの2つは表裏一体でまとめて解消する生活改善が減量に直結すると言う。学会の中味を更に見ると、朝食を抜く人の就寝時間は平均23時54分、起床時間は平均7時47分。一方、取る人は就寝が22時39分、起床は6時47分だから朝食を抜く人は夜型傾向ということが分かった。
次に注目は、朝食を抜く人は夕食で1日の摂取カロリーの53%を取っていた。一方、朝食を取る人は35%でしたからその差が肥満度の差に直結しているそうです。朝食を取らなければランチと夕食が重くなるのは当たり前。それで夜は食べ過ぎ、朝は胃もたれで食べられない~こんな悪循環で太るのです。
改善方法は夕食と昼食を1/3ずつ減らしその分を朝食に回す。そして仕事でどうしても寝るのが遅い人は、就寝の3時間前に夕食を済ますことです。
外来でも「朝食を抜いてがんばっているのにやせない」と訴える方ー以上のようなカラクリがあったのです。

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(追伸)
10月18日で4才になった、ゆうちゃん。
バレエにお勉強にと忙しそうです。
私が誕生日プレゼントに買ってやった自転車も難なくこなしているようです。

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— posted by 越智邦明 at 05:29 pm  

2013/10/21

白身魚


人にとってタンパク質は必要不可欠な栄養素です。
1930年台、アフリカ黄金海岸地域の子供に「クワシオルコール」という病気がありました。タンパク質の欠乏によって起こる栄養失調で、肝炎などの感染症も多く更に知能指数も低いことがわかりました。この地域の人々はイモ類などの炭水化物ばかり食べていたため、タンパク質をほとんど摂っていなかったためです。米や小麦はタンパク質の“ものさし”である「アミノ酸スコア」が低い食品です。
さて本題ですが、白身魚は良質なタンパク質が豊富で、この地域の人もこれらを摂ることで症状が改善しました。
さてよく青魚が健康にいいと言われます。サバ、サンマ、イワシ、マグロ。EPAやDHAが多く、血液もサラサラにしてくれますが、加熱などで壊れやすく又、味もしつこいので毎日食べるのはキツイです。そこで注目が白身魚です。脂肪も少なく消化しやすいため食の細い高齢者や成長期の子供にとってうってつけ。免疫力をアップし、がんや感染症の予防に効果抜群です。寝たきりを防ぐ良質なタンパク質が豊富な白身魚を積極的に摂って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:38 pm  

2013/10/17

院内旅行


10月13~14日、連休を利用して院内旅行へ行った。
今回は「世界遺産の高野山と白浜温泉」であった。
空路伊丹へ飛び、貸切バスで一路、高野山へ向った。工事中の箇所もあり、3時間以上かかったが、くねくね道を高野山町に入り視界が拡がった時は感動した。案内ガイドさんに約1時間説明を受けながら、奥の院へ向った。奥の院は弘法大師入定(にゅうじょう)の地とされる場所です。色々な有名企業がお墓を立てているのに驚いた。八十八箇所巡りの最後に高野山を訪れるものであるが、今年は還暦ということもあって、伊勢神宮へ参った年。ついでに高野山もと考えた訳である。山奥で修業をする方達の荘厳な雰囲気が伝わってきた。そして熊野古道を通って白浜温泉は白良荘(しららそう)グランドホテルに投宿した。本当に「白い浜」であって、裸足で歩いてもとても気持ち良かった。
翌日は三段壁、千畳敷を見物。太平洋の荒波に削られた岩々を見学のあと、白浜アドベンチャーワールドに入りジャイアントパンダの親子を見たり、イルカショーを見たりと童心に帰った。人と動物と自然のふれあいをテーマにしていて、多くの観光客で満杯であった。昼食は、とれとれ市場で海鮮丼をいただき、2日間の日程を終わった。
旅行を通じて職員のモチベーションが上がれば主催者としての冥利に尽きます。

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(追伸)
やなせたかしさんが13日、心不全で亡くなった。94才。
当ブログでも平成24年10月15日号Link で詳しく取り上げているのでご覧下さい。こんな日がいつか来ると思って掲載したのですが、子供達に夢と希望を与え続けたアンパンマン。永遠に不滅です。
謹んでお悔やみ申し上げます。

— posted by 越智邦明 at 01:47 pm  

2013/10/15

寝酒


睡眠薬代わりに寝酒をのむのはいいですか?という質問が多い。日本人は海外の人と比べると寝酒の習慣がかなり浸透している。確かに酒は、ストレスを和らげ血行を良くして一時的には入眠を促します。しかし利尿作用で夜間後半にトイレに行きたくなって中途覚醒となり、どんどん眠気が遠のいてしまったり、朝早く目覚める早朝覚醒の原因となり結局、深い眠りが妨げられます。
アルコールは4時間ほどで分解されますが、アルコールの血中濃度が下がるのに伴って、レム睡眠(浅い眠り)が増えてしまいます。加えてアルコールを飲んで眠ると、鼻から喉への空気の通り道である上気道周辺の筋肉が緩んで気道が狭くなってしまい、無呼吸やいびきの原因にもなります。でも一番危険なのは、アルコールに対する依存性が強くなってしまうことです。いわゆるアルコール依存症になることです。
「お酒を飲まないと眠れない」状態。体に良くありませんので注意して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:11 pm  

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