患者数800万と言われるドライマウス。文字通り「口の中が乾く」こと。病気としてシェーグレン症候群があります。これは膠原病の一種ですが、ドライマウスの1割しか占めません。「口臭がひどい」「ろれつが回らずカラオケが歌えない」「水がないと食事ができない」「ビスケット、せんべい、ラスク等の乾燥した食品をのみ込めない」等が見られ、ひとつでもあるならドライマウスです。
唾液には抗菌物質としての働きと潤滑油としての働きがあります。この唾液の分泌が不足すると雑菌の繁殖を招き、口臭の原因にもなったり舌の動きが悪くなったりします。更に歯周病や虫歯を起こしやすく治りにくい。免疫力も低下して感染症にかかりやすくなります。
さて残り9割の方の原因ですが心因性、筋力低下、口呼吸などでこれらが複雑に絡み合っています。口をふだんからポカンと開けるクセがある口呼吸の人もやはり口の中が乾きやすくなります。睡眠時無呼吸症候群の人も口を開けて寝ているのでドライマウスになりやすい。
さらに深刻なのはクスリの副作用によるもの。口が乾く副作用があるクスリは多い。長期に服用すると唾液の分泌機能が低下し慢性的なドライマウスになりやすいのです。一部、抗うつ薬や抗不安薬の副作用で一層、ドライマウスが悪化している人もいます。
基本的には口呼吸や薬剤などを取り除ける原因がある場合は、それを改善してもらい定期的に舌を動かしたりガムをかんだりして下さい。ドライマウスの治療を行っている歯科医に相談するのも手です。
(追伸)
今治市玉川町鈍川に巨大イノシシ現る。
愛媛新聞にも取り上げられていましたが、県道154号線、鈍川小学校対岸の棚田にワラで作った巨大なイノシシ親子3頭。当院の大野婦長さんが撮って来ました。のっしのっし歩きそうですね。
この「ワラシシ」、
今年のブログ(5月12日号)で書いた西予市の「わらマンモス」 の対抗版ですね。