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越智クリニック
 
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2014/12/29

お風呂と健康


KADOKAWA(1200円)から出版されている「たった1℃が体を変える」を読んでみた。
温泉療法専門医の著者早坂信哉氏がお風呂の温度とつかり方によるさまざまな健康効果を紹介している。
肩こりは温めると痛みが軽くなるが、40度のお湯に10分つかるのが効果的で筋肉の緊張が和らぐだけでなく自律神経の副交感神経にも働きかけストレスによる肩こりも改善してくれる。
更に面白いのは、胃痛にも風呂がいい、とある。熱いお湯に入ると交感神経が刺激され胃液を少なくすると言われている。胃潰瘍などの胃痛には42度ぐらいの熱いお湯に5分入って休憩を2~3回繰り返すのが有効とか。
一方、消化不良による胃の不快感には胃液の分泌を促す38度くらいのぬるいお湯に15分ほどつかるのがお勧めだと書いています。
風呂好きのあなたー是非、試して下さい。

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(追伸)
病院も30日半ドンで休みに入ります。皆様、どうか楽しい年末年始をお過ごし下さい。
新年度は1月5日よりブログを開始します。
この1年間、お付き合い下さり感謝申し上げます。

— posted by 越智邦明 at 10:24 am  

2014/12/25

忘年会


今年も恒例の忘年会が道後のホテルで12月20日(土)に行われた。院内最後の行事である。
いつもながら私のあいさつは「無礼講で大いに食べて飲んで余興を楽しんで下さい」であった。
その期待に違わず今年も各チーム、余興を頑張ってくれた。今年流行ったものや昔、懐かしいものも取り混ぜて結局4時間のロングランであった。
今年流行った「妖怪ウォッチ体操」や「アナと雪の女王」の他、「AKB48 心のプラカード」「ひとり氣志団」「フィンガー5 学園天国」「突撃戦隊シロヌリンジャー」「日本エレキテル連合」等々。
楽しい時間はあっという間に終わり「来年1年も元気でがんばろう。そして来年の忘年会をお楽しみに」の締めで終わった。

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— posted by 越智邦明 at 09:35 am  

2014/12/22

喉の痛み


寒くなると「のどがいたい」と来院される患者さんは爆発的に多くなる。大半は咽頭炎、扁桃炎であるが我々が一番、注意しないといけないのは「喉頭蓋炎」。
喉頭蓋とは喉の奥にあり、空気の通り道である気管と食べ物の通り道である食道の分かれ目にあるフタのような部分。
食べ物が気管に落ちない働きをしています。ここに細菌が感染して喉頭蓋が腫れ上がるのが「急性喉頭蓋炎」。
40~50代の男性患者が多く免疫力が低下している場合に発症しやすいと言われている。この病気が怖いのは短時間で腫れあがり気道をふさぎ窒息死するからである。治療は抗菌剤の点滴やステロイドであるが、その効果が出る前に気道がふさがることも少なくない。その場合は早急な気管切開を要す。ふつうの内科医が「口をあけて」という範囲では見えず、この病気を疑った時には、私は胃カメラで喉の奥を観察している。みなさんに注意点として言いたいのは「飲み込む時の強い痛み、急にこもった声になる、息苦しい」といった症状が出た時は耳鼻科にすぐに診てもらって下さい。
たかが喉の痛みーゆめゆめ油断されないように。

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— posted by 越智邦明 at 03:57 pm  

2014/12/18

徒然なるままに


日頃、患者さんの診療や職員の朝礼をしていて思うことを綴ってみたい。
人は必ずいつか「逆境」に見舞われる。よく「ピンチはチャンス」と簡単に言うが、大方の人は恐怖心を無理やり中和するための方便に聞こえる。ピンチはあくまでピンチであると捉え、持てる力を総動員して乗り越えないといけない。このために日頃の準備として何ごとも喜んで受け止めることを心がけ、周囲に対する感謝の心を深める実践がいざというときの「受けっぷり」に表われます。
厳しい状況の時こそ自分が今こうして人生を歩むことができていることへの恩意識を再確認し周囲への感謝の念を深めることで困難を乗り越える大きなエネルギーを得られると思います。
朝礼でよく言うのは「感謝は最大の気力」です。逆に気力が湧かない人は周囲への感謝の念が乏しい人とも言えます。毎年、お盆には職員全員に祖先への「恩」を再確認する絶好の機会と教育しています。みんな祖先に生かされているのだと。

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(追伸)
宇和島の和霊神社でイチョウの舞い散る中を遊ぶゆうちゃん。
イチョウは広葉樹ではなく針葉樹です。イチョウの葉をデザインした全国の「市の木」は多いです。天理市(下図)もそうです。
熱心に何をお願いしているのでしょうか。

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— posted by 越智邦明 at 05:55 pm  

2014/12/15

朝メシ抜き


「1日3食」という習慣が登場したのは明治時代。富国強兵策で強い軍人をつくるため栄養状態の悪かった当時の日本人に推奨されたものである。それから半世紀以上経ち、栄養過多となった現代、「1日3食」の習慣は見直されるべき時期に来ている。病人、老人、妊婦、育ち盛りの子供は栄養が足りないのでしっかり1日3食を摂る必要がありますが、暴飲暴食の30代以降の男性や閉経後の50代の女性はメタボになりやすく栄養過多の人が多い。こういう人にとっては1日3食は逆の作用をしている可能性がある。多すぎる内臓脂肪は心筋梗塞や脳梗塞の原因となる。健康のためには余分な脂肪を一刻も早く燃焼させたい。体重60kgで体脂肪率30%の人は18kgの脂肪を抱えている。この人が1日のエネルギーの必要量が1800kcalとすると90日間、何も食べなくても生きられる計算になる。ボクサーのように体脂肪は1桁でいい。また空腹は「サーチュイン遺伝子」を活性化し細胞を若返らせることが科学的に証明されている。
メタボの人は暴飲暴食の翌朝や食欲のない朝に朝食を抜くだけで体の調子は格段に良くなります。
人間の体は食事の適量を教えてくれます。お腹がグーと鳴ったら食事をとれば十分なのです。朝起きてから空腹を感じるまで食事をとらずに脂肪を燃焼させることは健康の第1歩です。
あくまで人によりますが「1日3食」はケースバイケースということになります。

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(追伸)
2014.3.10のブログLink で紹介した99才の金子チヨノさん。
膵癌(切除不能)が分かり、11月17日より当院に入院していた。
日に日に黄疸が強くなり、ごはんも食べれなくなり、中心静脈栄養管理となった。そして終に12月12日(金)、am0:15に昇天された。前の日まで私の声掛けに元気に答え、夜中は「ワーワー」と大声をあげ元気であった。
あんなに来年の100才(3月4日)を楽しみにし、私と道後で食事をする約束をしていたのに・・・。駆けつけた家族としばらくお話をしたが、チヨノさんの姉さんは、お2人が100才を越えていたと。長寿家系であったようです。20年来の友がいなくなって寂しい限りです。ただ「私は死ぬときは先生の所で死ぬよ」という本人の10年前からの希望を叶えられて私も幸せです。
御冥福をお祈りします。

— posted by 越智邦明 at 03:46 pm  

2014/12/11

バナナ


以前にも書きましたが、私は日課として朝一番、コーヒーとバナナを食べてから診療に入る。コーヒーは秘書の方がおいしいのを入れてくれ、バナナは新鮮なのを用意してくれる。バナナの有用性は何回も紹介してきたので省略しますが世界で1番バナナの輸出量が多い国はどこか皆さん御存知ですか?それは南米のエクアドル。そう、あのガラパゴス島で有名な赤道直下の小さな国である。ここにバナナ農業に一大革命を起こした日本人の話を昔、日経で読んだ。
田辺正裕さんである。高校生だった47年前に父親に連れられ日本から移住した。それまでの農薬や化学肥料で短期に成長させるやり方をやめ、茎や葉を発酵させて肥料をつくりミミズを育てて土を豊かにする。コストは通常の2倍近くかかった。隣近所も誘ったが誰も真似しない。そのバナナは1房でなく1本が100円以上で売れる。たかがバナナ。されどバナナ。本物は高くても売れることは皆さん、色々な分野で経験されているでしょう。はたして日本国内の農業はどうでしょう?
消費者を驚かせる経済革新に期待しています。

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— posted by 越智邦明 at 05:16 pm  

2014/12/8

おしっこ


京都に行った時の話。帰りの(京都→大阪)高速バス(所用時間60分程度)の中での話である。
満員で補助席も埋まっている、すし詰め状態であった。出発して30分過ぎたあたりから後部席より4~5才ぐらいの男の子が小さな声で「オシッコ」と言い出した。最初は気に留めなかった私であるが、この声がだんだん大きくなりそのうち「オシッコー」「オシッコー」の大声でしかも連呼になった。その声はバス中に響く音量になった。私の隣の老婦人達は「おむつは持ってないのかしら?」「あと何分かしら?」とみんなやきもきしてきた。御両親は何かビニール袋でも持ってないのかなあと私もやきもきしてきた。いざとなれば私のかばんからビニール袋を出して・・・と考えていたが、何せギュウギュウのバスである。その声はだんだんかん高くなって「ウワー」という声に変わった。と、その瞬間、バスが左折した途端に空港(到着地)が見えてきて乗客全員安堵したのは言うまでもない。到着した途端、補助席の方は急いで降りて、男の子とそのパパは一目散に出ていった。「よかった、よかった」とみんな口々に声をあげていた。対処法を色々と考えさせられたが、私の病院でも数多く来られる「過活動膀胱」を思い出した。
現在、中高年の方に多い「過活動膀胱」。
突然がまんできない尿意(尿意切迫感)、トイレが近い(頻尿)、急に尿をしたくなり場合によってもれてしまう(切迫性尿失禁)、等々の症状で悩む方は多く、特にバス旅行は今回の子供のような事態を考えて「行けない」と悩んでいます。所が最近、数々の新薬が登場してきました。「薬のおかげで車の旅行に行けるようになった」と喜んでくれる方々が増えてきました。
1度、主治医に相談してみて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 10:07 am  

2014/12/4

下戸と心筋梗塞


酒が苦手な人、酒が弱い人は心筋梗塞が重症化しやすいと、米スタンフォード大の研究に書いてある。酒の強さはアセトアルデヒドを分解する酵素の強さによります。その酵素は心筋梗塞を起こしたときに生じる活性酸素の解毒にも関わっていることが判明し、酒の弱い人は活性酵素の解毒力も弱く、心筋梗塞が重症化しやすいとあります。更に調べてみた。下戸は甘いものと炭水化物、脂肪分を好むことが多い。
糖分、炭水化物、脂質を過剰に摂取すると飲酒と同様に中性脂肪(TG)が急上昇します。このTG対策は今や我々医師にとってもコレステロールと並んで重要視していますし実際、新薬が多く開発されています。薬のみならず下戸の人はTGを抑える食物繊維を豊富に含む緑黄色野菜や根菜、海藻をたっぷり取ってからメーン料理や米を食べることです。おやつのダラダラ食いはTGの上昇に直結するので、おやつは一口にすべきです。そして運動は食後がベターです。ストレス発散のみならずTGの上昇が抑えられます。
糖尿病はそれだけで心筋梗塞の重症化リスクですが中性脂肪値対策は、糖尿病対策にもなります。
尚、TGの正常値は35~149mg/㎗です。

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(追伸)
オンプ君は相変わらず私と夕方の寒い中、散歩をしています。
しかし、部屋にふかふかマットが待っていますからね。あったかそうに寝ています。

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— posted by 越智邦明 at 11:50 am  

2014/12/1

食べる順番ダイエット


最近、糖尿病の専門家の間では常識になりつつある食べる順番の話。一般の方にもお話しましょう。
結論から言うと、野菜→タンパク質→炭水化物の順で食べるというもの。これだけで1カ月で5kgやせた人もいますし高血圧、糖尿病、高脂血症の予防になります。
梶尾静夫博士の論文を参考にしてみますと、空腹時に最初に野菜を食べると野菜の摂取量が増える。満腹感も出てくるので最後の炭水化物の量も少なくなります。
最も重要なのは、食事を始めてからご飯などの炭水化物を食べるまでに10分以上かけて下さい。野菜の食物繊維は炭水化物の吸収を遅くする役割があり血糖値の急上昇とインスリンの分泌を抑えます。インスリンは血圧を上昇させたり肝ぞうで脂肪を過剰に生成する働きもあるため、インスリンの分泌を抑制することで高血圧や高脂肪の予防にもなるのです。過剰なインスリンの抑制は、動脈硬化やアルツハイマー病、がんの予防にも役立ちます。晩酌では“とりあえずビール”をやめてまず野菜を食べる。その後、メインのつまみを食べながらお酒を楽しんで下さい。お茶漬けやメン類などの炭水化物は“締め”に摂って下さい。

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(追伸)
幼稚園帰りのゆうちゃん。
こんな恰好で通っているのですね。元気そうです。

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— posted by 越智邦明 at 04:54 pm  

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