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2014/12/22

喉の痛み


寒くなると「のどがいたい」と来院される患者さんは爆発的に多くなる。大半は咽頭炎、扁桃炎であるが我々が一番、注意しないといけないのは「喉頭蓋炎」。
喉頭蓋とは喉の奥にあり、空気の通り道である気管と食べ物の通り道である食道の分かれ目にあるフタのような部分。
食べ物が気管に落ちない働きをしています。ここに細菌が感染して喉頭蓋が腫れ上がるのが「急性喉頭蓋炎」。
40~50代の男性患者が多く免疫力が低下している場合に発症しやすいと言われている。この病気が怖いのは短時間で腫れあがり気道をふさぎ窒息死するからである。治療は抗菌剤の点滴やステロイドであるが、その効果が出る前に気道がふさがることも少なくない。その場合は早急な気管切開を要す。ふつうの内科医が「口をあけて」という範囲では見えず、この病気を疑った時には、私は胃カメラで喉の奥を観察している。みなさんに注意点として言いたいのは「飲み込む時の強い痛み、急にこもった声になる、息苦しい」といった症状が出た時は耳鼻科にすぐに診てもらって下さい。
たかが喉の痛みーゆめゆめ油断されないように。

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— posted by 越智邦明 at 03:57 pm  

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