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2014/6/2

うつ病


うつ病は以前は女性に多い病気とされてきて、多くの文献に「男女比は1対2」と書かれています。
所が近年、男性の患者が増えてきて次第に男女差が縮んできています。
厚労省の患者調査(2011年)によると、現在の比率は1対1.6で、まだ女性が多いことに変わりはありませんが問題は年令との関係です。
             男  女
  15~24才     1対1.54
  25~34才     1対1.50
  35~44才     1対1.36
  45~54才     1対1.08
  55~64才     1対1.31
  65才~       1対2.52
面白いのは年を重ねると男女差が減って働き盛りでは、ほぼ同数になります。65才以上になると再び圧倒的に女性が増えます。
さて私も産業医をしていて、4~5月はメンタルヘルスに神経を使う季節ですが、男女差の変化を知っておくのは役に立ちます。
若者のうつも危険ですが、45~54才のうつ病患者数は20代と比べて男性で2倍、女性で1.3倍になります。
中年のうつ病が社会的にも問題になっており、心療内科だけではさばききれないのが実情です。『先生に話をきいてもらえない(3分間診療)』『薬を飲むと余計おかしくなった』等、国としても対策が急がれます。

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— posted by 越智邦明 at 04:59 pm  

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