よくある誤解で、花粉が目に入るとすぐに目がかゆくなると思っている人が多いが間違いである。花粉が破裂(ハッチアウト)して中のタンパク質が飛び散り、それが涙に溶けて粘膜で何段階もの化学反応を繰り返す。その刺激で肥満細胞からヒスタミンが分泌されて、かゆみが起きるのです。だからこそ目がかゆくなる人は化学反応が繰り返される前、つまり症状が出る前に目薬をさすことが大切です。本来はかゆみが出始める2週間前から予防的にさすのが理想です。
目薬に関しては、さまざまなものが出ていますので割愛しますが、目薬はPHが7に近いほど花粉が涙の中に入ったときにハッチアウトされにくいのでPH表示にも気をつけましょう。
またステロイド入り点眼液は、とりあえずのかゆみは止まりますが眼圧が高くなりやすいので白内障、緑内障の人は注意して下さい。それと花粉症の人はシーズン中は、コンタクトをやめた方がいいです。花粉を角膜ですりつぶしてハッチアウトが増えます。メガネにすることをお勧めします。