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越智クリニック
 
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2013/7/4

就活


私の病院は松山大、愛媛大をはじめ多くの大学がひしめくいわば文京区にある。当然多くの学生が外来に来られる。最近特に思うのは、学生達の「貧乏さ」である。時々、検査で外来負担が3,000円を超えたりすると、「すみません、ちょっと銀行で下ろしてきます」という会話が飛び交う。
月平均の仕送り額はピークだった94年の12万4900円から何と3割も減り8万9500円。平均家賃の6万1800円を引くと残りは2万7700円。1日当たりの生活費は920円しかない。(全国統計)。これではコンビニ弁当かマックしか食べられない。日本学生支援機構の「学生生活調査」(12年)によると現在、奨学金を利用する大学生の割合は実に50.7%。調査以来、初めて半数を越えた。その最大の理由は「親の低所得化」である。自宅外通学生の保護世帯の平均収入は860万(12年)で、前年から40万円減となった。地方では年収300万、400万もザラである。
さて可哀想なのは大学4年間何とか卒業しても就職出来ないこと。5月の時点での内定率は39%である。(リクルートキャリア調査)。面接に着ていくスーツが買えないという「貧困学生」が増えている。世の中はアベノミクスで騒いでいるが、親の給料が上がるどころか下がる一方。ここに消費税増税が加わったらどうなるのか?外来でみている大学生達が哀れでならない。みんなバイトで一生懸命やりくりしている。
参院選も近いが、本当に庶民の暮らし、手取りが増える施策を実行できる政党に投票したいものである。

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— posted by 越智邦明 at 11:41 am  

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