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2013/2/4

テロメア


細胞の寿命を決める「テロメア」。(Telomere ギリシャ語)。テロメアは染色体の末端部にある構造で染色体末端を保護する役目を持ち、病気や健康に大きく影響する。
今回「テロメア」を取り上げた日経新聞(1月6日号)の「今どき健康学」から割愛して報告したい。
テロメアは細胞が分裂する度に短くなる。病気に冒されると老化が進み、体はこれを防ごうと再生機能が働くが、そこで細胞分裂が起こり時計の針を進めることになりテロメアは短くなる。ふだん運動をしない人やタバコを吸う人はテロメアが短いと海外の論文に書かれてある。その他、ストレス、高血圧、食べすぎによる生活習慣病等も悪化の因子である。例えば2型糖尿病の人145人と健康人145人のテロメアの長さを測ったら、糖尿病の人の方が明らかに短くなっていたと2012年に海外で発表された。
女子栄養大学の香川副学長は、膵臓のインスリンを出すβ細胞のテロメアがある程度短くなった時に糖尿病が発症するという仮説を立てている。
最近「細胞をさびさせる」活性酸素が注目されているが、この活性酸素がどうやらテロメアを攻撃して傷つけ短縮を促していることがわかった。ふつうは体内にある抗酸化酵素で処理されるのだが大量の飲酒、ストレス、タバコなどで処理がうまく行かなくなり、活性酸素があばれることになる。
そうならないように節制した生活が必要であると結んであった。

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— posted by 越智邦明 at 04:50 pm  

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