日本は国内需要1227万㎥(11年実績)の全量を輸入に頼っており、在庫がなくなれば「それでおしまい」なのである。深刻なのは風船消滅どころではなく、ヘリウムは今や光ファイバー、シールドガス、更には液化処理した上でMRIにも利用されていることである。中でも急拡大している需要はMRI(磁気共鳴画像装置)。岩谷産業によると昨年の国内液体ヘリウム市場の79%がMRI向けだったと言う。このまま供給不足が続くと出荷停止も視野に入ると医療機器メーカーは危機感を募らせている。
現在カタールに建設中の新プラントに期待が集まっていて、2013年後半の本格稼働に期待している。
それまでは「まさに綱渡り」状態だそうです。