痛風が激増している話は前にしましたが、良く質問があるのが食事。栄養管理について兵庫医大の森脇優司先生の論文から最新の情報を提供します。
痛風患者で控えるべき栄養素が「プリン体」であることは、みんな知るようになりました。昔はプリン体を全て除去するように指導されましたが、今はプリン体の制限よりは摂取エネルギーの適正化が第一にあげられている。実際、肥満者をエネルギー制限食で治療すると、体重減少に伴って血清尿酸値は低下する。
やせることは全ての病気の治療の第1歩です。
高プリン食品とは肉類、動物の内臓、魚の干物・乾物などがあげられる。野菜、海藻、牛乳などのいわゆる「アルカリ食品」はプリン体含有量の少ない食品も多いことからも勧められる食品である。又、乳製品も尿酸値を低下させる。ソフトドリンクを1日355ml以上やフルーツジュースを1日360ml以上毎日摂取すると痛風になりやすい。
アルコールはビールが一番良くないが、1日の目安として日本酒1合、ビール500ml、ウィスキーダブル60mlがあげられている。もちろん休肝日を設けることもものすごく大事である。
最後に興味があったのは、コーヒーを1日6杯以上飲む集団は、飲まない集団の痛風発症リスクの0.4倍となる、とあった。唯し、コーヒーにはシュウ酸が多く含まれているので尿路結石のある人は飲みすぎないことである。
また、ビタミンCは摂れば摂るほど痛風が出にくくなるとあった。
以上、参考にして下さい。
(追伸)
最近のゆうちゃんの幼稚園(宇和島)の写真です。
なかなか様になっています。太鼓やバイオリンも決まっています。