講演では8期の宮田秀明氏(東大名誉教授)、10期の白石隆氏(政策研究大学院大学学長)、13期の越智光夫氏(広島大学整形外科教授)によって行われたが、白石氏・越智氏は私の過ごした愛光寮の先輩である。特に、越智光夫さんは私の一期先輩で、寮時代に特に面倒をよくみてくれたが講演の中で「今の自分があるのは愛光学園のおかげであり、原点は愛光寮にある」と言い切っていた。
中村校長先生から「今、愛光はchange(変革)とchallenge(挑戦)を行っている。皆さんも永遠にchangeとchallengeの精神を忘れないように」との訓示があった。そして建学の精神である「われらの信条」の中の一節、「世界に愛と光を増し加えんこと」を、いつもながら強調された。
最後、講演をすませた三人の講師を壇上にあげ、司会の渡部君から三人に同じ質問が行われた。それは「今後、愛光OBの中からノーベル賞受賞者が出ると思いますか?」。これに対しては皆さん苦笑しながらも「大いに可能性あり。今後、世界のグローバル化の中へ身を置く勇気も必要である。学園自体もそういう教育をしていかなければならない」と、中村校長へアドバイスを送っておられた。
地域医療に「愛と光」がはたして実践されているのか私はもう1度、原点に返ってがんばりたいと思う。