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2012/4/26

有床診療所


当院は有床診である。つまり入院ベットを19床有している。ところが有床診は年々減少の一途をたどっている。ひとつには高齢医師がベットを閉鎖すること。もうひとつは若手開業医がベットを持つことで24時間拘束されるのを嫌うからである。新規開業医のほとんどはベットを持たないのが今や流行である。
しかし私はベットがあるおかげで真の医療、完結型の医療が出来ると考える。例えば腹痛がひどい患者が来院したとする。鎮痛剤の注射をして帰して夜中にひどくなる可能性がありそうな方は一泊入院してもらう。肺炎等は酸素吸入等も必要であるから無床では無理である。
政府も無策ではない。4月4日に民主党は「有床診療所を応援する議員連盟」(会長、櫻井充)を立ち上げた。櫻井氏は我が母校、医歯大の卒業生であり応援している。彼は「自民党政権下、有床診は廃止の方向で動いていたが、我々は地域医療の中核を担っていく大事な医療機関という認識だ。大きく方向転換したい。」と強調している。
設立総会にも仙谷氏や足立信也氏も出席している。
大病院は今や入院日数の短縮化を競っている。我々が例えば癌を発見して大病院で手術をしてもらう。術後、落ちついた時点でまた私の所へ帰って療養してもらう。他にも大病院で癌が再発して積極的な治療の方法がない方を我々が受け入れる。つまり国の言う「病診連携」である。
体力の続く限り、地域医療に貢献したいと思っている。

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— posted by 越智邦明 at 05:14 pm  

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