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2012/5/7

ザ・プリンスパークタワー東京


連休の初日にあたる4月28日(土)、パークタワー東京での糖尿病の研究会に出席した。「これからの糖尿病治療を考える」と題した講演。
今や糖尿病分野では2年前から発売されたDPP-4阻害薬を抜きにしては語れない。週刊誌でもこの薬を取り上げる記事が多いが誤解も多い。この薬は従来のSU剤と異なり何といっても「低血糖を起こしにくい」「体重増加が見られない」等の利点がある。しかしどんな段階の糖尿病にも効くわけではなく、そのあたりの説明を省いて「夢の新薬登場!」と言った記事を目にした患者さんが先週も見えた。この方はインスリンを必要とする重度の段階で、残念ながら現時点では適応がない事を告げた。
さて会は今やこの分野のトップである清野裕Dr.の開会の辞で始まり、計5人のDr.から話を伺った。いくつかの要点を書いてみたい。
①DPP-4阻害薬の研究が進み、インクレチンは血糖降下作用の他に心血管保護・抗動脈硬化作用やがん、骨粗鬆症の予防効果も示唆されている。
②糖尿病治療においては何といっても体重増加が一番の治療阻害要因であることが分った。どんな新薬も過食で体重コントロールが悪ければ全く効かないということである。更にBMIが小さいと効きやすいことも分った。
③食事の食べる順が大事だと述べたのは、関西電力病院の矢部大介Dr。仮説(下絵)ではあるが、野菜等の食物繊維→魚等のタンパク質→ごはん→デザートといった摂り方を推奨した。更に魚を摂れば摂るほどHbA1Cが下がることを発表した。
今やDPP-4阻害薬は世界で2000万人の人が使用し、日本では現在200万人が使用している。この薬は単独で効かない場合は色々な薬との組み合わせで良い効果が生まれることも分ってきたが、その「組み合わせ」はまさに医師の裁量である。
最後は東大の門脇Dr.が締めくくって3時間の講演が終了した。私も講演を活かして大いに勉強したい。
最後に宿泊したパークタワー東京は東京タワーのすぐそばで、芝公園の自然のうつろいを間近に見れる素敵なホテルでした。おいしい朝食と芝公園から見たホテル並びに東京タワーをご覧下さい。

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— posted by 越智邦明 at 07:24 pm  

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