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2012/1/19

脳卒中のお話


非常に増えている脳疾患。特に脳梗塞はその後遺症もふまえ、国民の関心は高い。長嶋前監督を見るまでもなく、相当なリハビリを強いられる。
さて1月14日(土)に「脳卒中は治せます 防げます―わかりやすい治療をめざしてー」と題して、学術講演があった。演者は市民病院脳神経外科部長の角南典生(すなみ・のりお)先生。
角南先生は日曜午後3時から毎週、南海放送ラジオでプレゼンターの松沢はつみさんと、脳に関するトークを行っている。お聴きになった方も多いと思う。当院の患者さんも何名かお世話になっていることもあって聴きに行った。
概要は、アテローム血栓性脳梗塞、ラクナ脳梗が激増している現状と血栓溶解剤t-PAのお話をまずされた。t-PAは発症から3時間以内に注射を行わないとまひが残ってしまう。「ろれつが回りにくい」「顔がゆがむ」「手足に力が入りにくい」等の発症早期に、いかに早く主治医(家庭医)に相談し、脳神経外科に搬送してもらうかがポイントである。「様子見」が一番良くないのは我々も日々経験している。当日は米国の症例ビデオを供覧していただいた。右手が挙がらないという患者を救急隊員がチェックし、病院に搬送し、MRIで確認後、t-PAを注射。2時間して完全に右手がスイスイと挙がる映像を見て、現代医学の進歩に改めて感嘆すると共に、我々、開業医の使命もひしひしと痛感させられた。
最近、脳梗塞の予防薬としてクロピドグレルという抗血小板薬が一線で使われており、角南先生も200人以上に使用して、感触の良さを強調されていた。
但し、血圧のコントロールをきちんとしてから使うという注意もされた。血圧の薬をきちんと飲まない方への対応に苦慮されているお話には私も同感であった。
当日いただいた先生の著書を読んでみた。
その中からボケないための10カ条を書いて終わりにします。
①新聞の見出しを大きな声で音読する
②会話を楽しむ・仲間に入る
③日記を書く・手紙を書く
④料理をする・後片付けをする・掃除をする
⑤ストレスを解消する・嫌なことは忘れる
⑥食べ物に気をつけ腹8分
⑦水分をしっかり取る
⑧散歩をする・適度の運動をする
⑨ハグする
⑩「ながら族」になる。

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— posted by 越智邦明 at 04:20 pm  

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