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2011/2/17

アンコウ


東医歯大で研修をしていた頃、お茶の水から神田方面に歩いていった所に、アンコウ鍋をやっている所があって、冬になるとよく先輩に連れていってもらった。松山では全く食べることがないが「アンコウ」がふと頭をよぎり調べてみた。
西のフグ、東のアンコウと並び称される高級魚である。アンコウは水深100~300mの砂泥底に生息する深海魚で、トロール網で他の魚と一緒に水揚げされる。漁獲高の日本一は山口県下関市だが、茨城県を境に「北のアンコウ」「南のアンコウ」と分けられ、北のほうが高値で取引されている。ある時のこと、みんなでアンコウを食べていると九州の先輩と茨城の先輩が口論になって「自分の所の方がうまい」と譲らなかったが、調べてみるとやはり、茨城県沖で獲れる常陸モノのアンコウが一番うまくて高値取引だそうです。
外見はグロテスクだが「食べられない所がない」と言われるように、身はもちろん皮や内臓、エラなど骨以外は全て食べることが出来る無駄の無い魚である。また料理として使われるのはメスのアンコウです。旬は肝が肥大する11月から3月ぐらいまでで、この間はいわゆるアンキモの上物が取れるので珍重されます。アンコウは刺し身、空揚げ、酢味噌など、いろいろな調理方法で食べることができるが、やはりメーンは鍋です。通が好むのが「どぶ汁」です。鍋で肝をつぶし、そこに生のアンコウと野菜だけを入れて煮る。ダシは一切使わず、アンコウと野菜の水分だけを頼りにする。かなり濃厚な味だそうです。江戸時代末期に北茨城市平潟の漁師が船上で食べたのが発祥といわれています。どの調理法でも最後に御飯と玉子、出汁を加え、おじやにして食べることが多いです。
身にはコラーゲン、タウリン、ビタミンAとEなどを多く含みます。家族や友人達と冬に一度はアンコウ鍋をトライしてみて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:19 pm  

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