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2010/11/25

善玉コレステロール(HDL)


11月1日号で失明の原因となる加齢黄斑変性症(AMD)について書いた。いくつかの質問があったので答えたい。
この病気は20~30才台のみなさんも、初期のAMDを発症していて少しずつ悪化している人がいます。米国のウィスコンシン大学の研究者が21~84才の2180人を調査した所、21~34才の2.4%がAMDでした。
AMDのリスク要因としてハッキリしているのが年令、喫煙、男性であること、高コレステロールです。中でも初期のAMDは、喫煙とHDLの減少が関係していることが、米国の研究で明らかになりました。50才になって目の衰えを感じ、あわてて禁煙してもそれではAMDの発症は抑えることは難しい。予防したいのなら、30才までに禁煙することが重要です。
次に「HDLの減少」についてです。HDLは細胞から余分な脂肪を肝ぞうに運搬する働きがあるのですが、これが減ると血管内の動脈硬化が進み、AMDを発症しやすくなります。HDLを増やすには、野菜などの食物繊維の多い食事をゆっくりよくかんで食べることです。HDLを増やす食べ物はありませんが、薬剤の進歩はめざましく、HDLを増やしLDLを下げる薬が多く開発されていますので医師に御相談下さい。
またアジ、イワシ、サンマといった青魚は、HDLを下げずに中性脂肪を減らす働きがあります。これもオススメです。
「脂質異常症」に積極的に取り組むことは心、血管イベントの抑制につながり、ひいては長生きの秘訣となります。

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— posted by 越智邦明 at 05:30 pm  

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