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2010/10/25

ボケないために


老親の健康はとても大事だが、認知症になると、これまた厄介である。介護のために精神的にも経済的にも大きな負担になる。親をボケさせないように今から工夫が必要である。
(その1)
いちばん手軽なのが、歩くことである。人間は歩くと脳の血液が増え、脳が活性化される。PHP研究所の久恒辰博著「なぜ歩くと脳は老いにくいのか」を読むと、運動を行うと運動神経などの末端からアセチルコリンが分泌され、神経幹細胞を刺激して、記憶や認知機能の向上につながるとある。歩くことによって、セロトニンも分泌される。セロトニンは心と体をリラックスさせる脳内物質で、何かと落ち込みやすい高齢者を前向きな気持ちにさせる効果がある。老親に歩きやすいウォーキングシューズをプレゼントしてはいかがでしょうか。
(その2)
赤ワインに含まれるポリフェノールが、記憶などをつかさどる脳の海馬を活性化することが分かった。ポリフェノールは、細胞や遺伝子に影響する過酸化物質を抑え込む抗酸化作用がある。赤ワインを贈り、一緒に晩酌を楽しもう。1日にグラス2杯までです。来月にはボジョレ・ヌーボーも解禁です。
(その3)
高齢者向けの携帯電話を贈る。指を使って文字を打つ経験がない老親にとっては、脳に新たな回路をつくることになり、前頭葉にある運動野への刺激になる。
(その4)
家庭菜園を贈る。野菜の種や苗、土、プランターなどがそろった栽培セット一式がはやりで、脳と体の活性化に効果抜群である。野菜を育てていくうちに自分がいなければ枯れてしまうという使命感を感じ、自分が役に立っているという達成感や生きがいを感じる。
(その5)
金魚や熱帯魚の飼育セットを贈る。周囲に生きて動き回るものがあることは重要です。生命力を感じて気持ちが前向きになり、認知症のリスクが減ります。

いくつか述べてきましたが、ただ物を贈るだけでなく、それをきっかけにコミュニケーションを図るのが一番大切です。
「元気か?」と顔を出すことです。

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— posted by 越智邦明 at 03:11 pm  

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