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2012/10/11

25周年記念旅行


3月11日で開院25周年を迎えたことで、職員にごほうびとして旅行を敢行した。半年前にどこにしようと考えていた矢先、愛読書の西村京太郎の本で「九州新幹線『つばめ』誘拐事件」を読んだ後、「そうだ、九州へそれも新幹線を使った旅をしよう」と思った。
博多から鹿児島まで行く訳だから、こうなったら南端の指宿にしよう。そして宿は20年前に家族で行った有名ホテル「指宿白水館」にしようとトントン拍子で決った。そして9月よりもより涼しい連休を利用しようと、日程は10月7日~8日と決まった。当院は有床診療所であるから日当直のナースを残さないといけないのが辛いが、幸い4人のナースが留守番をしてくれた。
さて10月7日はとても快晴で、当院の晴れ女の多さに驚いた。松山発の飛行機で福岡空港へ、そして新幹線「さくら」で鹿児島中央駅へ着いたのが12時13分と驚異的な早さであった。この日は昼食後、城山公園へ行き鹿児島市内や桜島をバックに記念写真を撮った。その後、無双蔵(むそうぐら)という焼酎工場を見学した。焼酎の出来る過程をじっくり観察し、鹿児島限定の芋焼酎をおみやげに買った。鹿児島は何といっても芋焼酎であるが、近年、芋不足で生産量が伸びず麦に負けている事も聞かされた。次に、宿泊地、白水館へ夕方4時に入った。ここの名物は何といっても「砂蒸し風呂」。20年前に我が家の子供達がキャアキャア言いながら入ったが、今回も全員が声をあげながら入った。熱い砂をかけてくれて10分~15分の我慢である。サウナに近い感覚だが、顔は出ているので苦しくはない。砂蒸しはリウマチ等の難病治療にも応用されていることをどこかで読んだことがある。美容効果から女性にも大人気である。余裕を持って行程を進めたため、7時前より宴会が開けた。
毎回の事ながら当院の宴会は盛り上がる。予定の2時間はあっという間に過ぎた。嬉しかったのは、ホテルから25周年のお祝いのワインをいただき、又、旅行会社のNさんよりケーキをいただいたことである。サプライズで嬉しかった。
部屋に帰ってすぐに爆睡したが、ふと深夜12時に目が覚めた。すると潮騒の音が心地良く、窓を開けて見渡すと下弦の月がこうこうと輝き、まわりに満天の星が散りばめられていた。錦江湾に映る月もまた綺麗であった。こんなに美しい夜空を見たことがない。思わず翌日訪れる知覧の特攻隊員の事を思った。明日出陣という前日、このすばらしい満天の月と星を眺め、彼らは何を思ったのか?考えていくと胸が熱くなって20分間ずっと夜風に吹かれながら空を眺めていた。
さて翌日、知覧の特攻平和会館を訪れた。20年前にも私は訪れていたのだが、ここは特攻に志願した20歳前後の若者が前日に両親にあてた手紙を展示してある。その中で切ない句を2つ見た。「大君の為 何か惜まん若桜 散ってかひある命なりせば」「後れじと 散りゆく花を われもまた」。次々と散っていった若者。下の写真にあるが三角兵舎にて出撃する若者の壮行会が催され、酒を汲みかわし遺書を書いたとある。今、日本は再び右傾化しようとしている。命の尊さをもう1度振り返って欲しいと願う。
次に行った薩摩の小京都と言われる、知覧の武家屋敷群は生垣の景観が素晴らしかった。
いよいよ最後の訪問

— posted by at 04:12 pm  

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