糖尿病のDさん(62才、男性)は、いつものように社内の飲み会に出席した。月1回の会で「Dはいつも寝てしまうからな」が最近の皆の口癖であった。
ある日のこと、いつもの乾杯が終わったあと、みんなの席を回ってぐいぐいと酒を気持ちよく飲んだ。いつの間にかグーグーと横になって寝てしまった。友人が「おい、帰るぞ」と起こしても起きない。異変に気付いた周りの人達が救急病院へ運んだ。結果は血糖48mg/dlの低血糖であった。冷や汗もかいていた。よく問診してみるとDさんは「酒を飲むと血糖値が上がる」と信じ込んでいて、つまみをほとんど摂らなかったと言う。
アルコールを飲むと肝臓からのブドウ糖の放出が遅れます。それが続くと低血糖を起こしやすくなります。血糖値が上昇してくるのは翌朝になります。飲酒後の低血糖はDさんのようにSU薬を服用している方やインスリンを使っている人に多いです。
ポイントは宴会最初にご飯やイモ類を摂っておくことが肝心です。
(追伸)
南楽園で、しょうぶ満開の中、遊び回っている ゆうちゃん。
茶席で一人前にお茶をいただくようにもなりました。