Created in 0.0150 sec.
 
越智クリニック
 
T:1402 Y:1609 Total:2886382 Online:46
カレンダー
<< 2010.10 >>
SMTWTFS
     12
34 567 89
101112 131415 16
1718 192021 2223
2425 262728 2930
31      
 
2010/10/12

C型肝炎


放置すると肝硬変や肝がんにつながるC型肝炎は、21世紀の国民病といわれている感染症である。(ただし母子感染や性行為感染は、ごくわずかである。)
現在国内にキャリアを含めると150~200万人居ると推定されている。C型肝炎の恐いのは(疫学調査だが)、放置すると2人に1人は肝がんを発症するということである。また、現在のわが国のがん死亡は、1位が肺がん、2位が胃がんで3位が肝がん。肝がんの原因の80%がC型肝炎である。
国も手をこまねいている訳ではない。「肝炎治療医療費助成制度」を設け、インターフェロン治療を行った場合、本人負担額が月に1万円(上位所得階層は2万円)で済む。約1年通院しても12万円。これで肝炎とおさらば出来たら本当に安いものであり、ありがたい制度である。当院でも数多くの方が奮闘中であり、次々と完治例が登場して、患者と抱き合って喜びます。
芸能界でも多くの方が闘っています。2005年、森進一さん、2006年、渡辺謙さん、2007年、吉幾三さん、2010年、伍代夏子さん。
しかし、実際に医療機関で何らかの治療を受けている人は50万人に過ぎず、残りの100~150万人はどうしているのでしょう?自分が感染していることに気づいていない可能性が大です。この間、大阪で開かれたトークショー「C型肝炎いま治そう!」にゲスト出演した漫才師のオール巨人さん(58)は(今年2月よりインターフェロン治療を受けているが)壇上で「40才を過ぎたら検査を受けてください」と強調しました。
1992年以前に輸血を受けたことがある人、大きな手術を受けたことがある人、出産時に大量出血があった人、長期間血液透析を受けている人、血液製剤を投与されたことがある人、ボディピアスをしている人は感染の可能性があるので、1度検査を受けて下さい。そして陽性なら積極的にインターフェロン治療を受けることをお勧めします。入院しないで継続治療されている人も当院には多く居ます。

IMG2246


— posted by 越智邦明 at 03:55 pm  

この記事に対するコメントはありません

Copyright 2007 越智クリニック. All rights reserved.  ppBlog is Free & wonderful Software.