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2010/2/15

ジャンパー膝


昨年、大学3年生のE君が、バスケットボールの試合中に、ボールが回ってきたのでジャンプしてシュートした。その瞬間だった。右膝、特にお皿の部分に激痛が走り、シュートははずれE君はその場にしゃがみ込んでしまった。大事な試合なので何とか痛みをこらえて立ち上がってプレーをしようとしたが、足が思うように動かず、コーチが見るに見かねて選手交代を告げ退場。
翌日、私の所へ抱えられて来院。診察の結果は俗に言う「ジャンパー膝」。
これはバスケット、バレー、ハンドボールなどジャンプすることが多いスポーツやサッカーのようにキックなど、膝の曲げ伸ばしをするスポーツによく見られる。大腿の前面にある大腿四頭筋は、お皿の膝蓋骨につながり、膝蓋骨は膝蓋靭帯を通して脛骨につながっている。ジャンプ時には膝を伸ばそうと膝蓋靭帯に張力が加わる。ジャンプ、着地を繰り返すうちに膝蓋骨と膝蓋靭帯の付着部分に炎症が発生し運動時に痛みを感じるようになる。
治療は何といってもスポーツの中止、更にアイシング、非ステロイド系消炎鎮痛剤の内服を行い、リハビリとして温熱療法や大腿四頭筋の強化訓練を行います。サポーターも有用です。手術になることはまずありませんが、ジャンプをいつもする方々はジャンパー膝(jumper‘s knee)に注意して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 02:34 pm  

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