「船場吉兆」の問題を考えてみたい。
この「残飯使い回し」は客を客とも思わない外食作業のモラルの低さを浮き彫りにした。
我々医療人は例えば外科手術に入るとき、手指の消毒を2回徹底的に行う。患者さんへ一匹の菌でも侵入させてはならないという当然の理屈である。消費者問題を研究している専門家は口を揃えて次のように言う。生ビールと称して発泡酒を出す、天然ウナギと称して養殖物を出す、食べ残しのチャーハンは鍋に集めて炒め直す、からおけスナックのつまみは何度も出し直す、等々あきれるほどである。現在の所、こういう悪業を取り締まる法律がないと言う。それは前例がなかったからだろう。
ここは法改正してでも、国民の食の安全を早急に確保すべきだと思う。