皆さんはアメリカ原産の国民的清涼飲料水であるコカ・コーラのルーツを知っていますか?
その前にペルーの国旗について触れたい。ペルーの国旗の中央の紋章は、左にラマ、右にコカノキとそれぞれペルー特産の動植物が描かれ、その下は財宝で豊かな鉱物資源を表している。さてコカノキの葉から抽出したアルカロイドがコカインである。18世紀後半にイタリア人科学者マリアーニが、ヴィン・マリアーニを作った。これはワインにコカの葉からの抽出物を入れた「コカイン入りワイン」で疲労回復、精神の高揚等で人気を博し、ローマ法王はじめヨーロッパで大流行した。1886年、ペンバートンはヴィン・マリアーニを模倣し、コカの葉からのエキスとワインを混合し香料などを添加したリキュールをフレンチ・コカと称して販売した。これを炭酸水で薄めて現在のコカ・コーラが誕生した。
「コーラ」はアフリカ原産の高木でその果実コーラ・ナッツには種子にカフェインが含有されている。であるから初期のコカ・コーラはアルコール、コカインとカフェインの入り混じった中核興奮性の強力な飲み物であった。その後、禁酒法の洗礼を受けコカインとコーラ・ナッツ、アルコールを抜いて現在に至っている。一世紀もの間、販売され続けている不思議な飲み物なのです。