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越智クリニック
 
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2010/5/31

食あたり


感染性腸炎、いわゆるおなかの風邪は最近、年中見られるようになった。代表格のノロウイルスなどが潜伏期が1~2日間に対し、生肉による食あたりの原因菌、キャンピロバクターは2~5日間と長い。
居酒屋でユッケ、牛レバー刺し、鳥わさなどの生肉を食べる人が多い。最近注意が必要なのが鶏、牛、豚などの腸管内に生息するキャンピロバクター菌による食中毒である。下痢、発熱、腹痛が1週間ほど続く。発熱もあり、おなかの風邪と鑑別が難しい。食中毒は死ぬことはめったにありませんが体力、抵抗力のない高齢者や子供は気をつけなければなりません。基本的には生肉は食べないことです。鶏肉のみならず最近人気の豚しゃぶも気をつけないといけない。サルモネラ菌は75度以上の温度に1分以上さらすと死滅しますが、最近の人は豚を数秒さらしただけで食べることが多いのも事実です。
是非用心して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 12:55 pm  

2010/5/27

登山


標高2000m以上の高所では人間はやせやすくなるという。だから登山でダイエットができる。
「気圧の低い高所では、動脈血酸素飽和度が下がる。すると細胞がより活発に酸素を取り込もうとするのでエネルギー消費量が増え、結果的に体脂肪の燃焼が促進される」と、富山の黒部市民病院の高桜医師は言う。2450mでは安静にしていても、1日に体重1㎏あたり、1.6kcal余計に消費します。60㎏の人がイスに座っているだけで、1日100kcal消費するわけです。
さて登山は理想的な有酸素運動です。
実は上りと下りでは使う筋肉が違い、上りは脂肪燃焼、下りは糖代謝を促進するといわれています。従って体力の自信のない人はケーブルカーで頂上まで行き、下りは歩くというだけでも十分健康効果が得られます。さて登山は汗をかくので水分は小まめに補給しましょう。目安は体重×時間×5cc、つまり体重60㎏の人が1時間歩いたら300ccの水分が必要です。
高所トレーニングの効果は2週間ほど続きますので、1カ月に2回ほど登山をすればやせます。
メタボのみなさん、山へ登ろう!

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— posted by 越智邦明 at 05:18 pm  

2010/5/24

ワクチン助成の請願運動


5月20日、愛媛保険医協会のすすめるワクチン、特に子宮頸癌ワクチン、肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの公費助成をお願いするため松山市役所を訪れた。例えば、子宮頸癌ワクチンは1回1万5千円~2万円かかり3回打つ必要があり、高額のため普及が進んでいません。
子宮頸癌は、20~30才台の女性がん死因の第1位であること、肺炎球菌は高齢者の肺炎の原因菌の46%と最も多いこと、Hibは乳幼児の細菌性骨髄膜炎の原因菌の60%と最も多いことを説明した。
そしてこれらのワクチンを打つことで病気にならずに済むことは、総医療費の軽減につながることを説明し、対応してくれた議員達は大いに理解を示してくれた。これらの病気にかからずに結果、日本人の平均寿命が伸びることは大いに結構な話であるともうなずかれ、積極的に議会会動をすることを約束していただき、請願書を渡して場を跡にしました。
私は協会の副会長を10年続けていますが、日本人の健康と生命を守る運動に生き甲斐を感じています。中でも世界に類を見ない国民皆保険制度、すなわち保険証1枚で日本全国どこでも医療が受けられるという制度は堅持したいと思っています。街頭でのビラ配り、署名等も行っていますが見かけたら是非、御協力下さい。
写真は5月22日、松山市駅前での署名活動の様子です。

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— posted by 越智邦明 at 05:50 pm  

2010/5/20

タコ


今日はタコに因んだお話をしてみたい。
昔からタコという言葉は日本に多い。「ひっぱりだこ」「たこにゅうどう」「たこ足配線」初心者や馬鹿という意味の「タコ」等。世界中でタコを食べるのは日本と韓国、イタリア、ギリシャ等の地中海諸国くらい。消費量としては日本がおそらく世界一。欧米では“デビルフィッシュ”(悪魔の魚)と呼ばれ、忌み嫌われてきた。タコは潜水夫を丸飲みにするとも言われ、特に米英人にはタコを食べる習慣がない。それだけに今、問題になっているクロマグロと同じで、タコが規制の対象にされる可能性がある。
日本のタコ漁獲量は50年代から70年にかけて急増しましたが、その後は輸入タコに取って代わられた。知人のたこ焼き屋の店主が話してくれました。「国産のタコはたこ焼きに向かない。西アフリカ産のタコの方が身が軟らかくていい。それも小さなタコほどいい。大きくなると寿司ネタに回す。あるたこ焼きチェーンは西アフリカのタコ漁者と直接契約を結んだ」と。しかし西アフリカのモロッコやモーリタニアなども乱獲のためにとれなくなってきて、アフリカ沿岸諸国がタコ漁獲量に制限を加え出したのが現状です。
安くておいしい庶民の「たこ焼き」が高級食材になりそうな気がして心配です。マグロ同様タコも「資源保護」が必要となりそうです。

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— posted by 越智邦明 at 04:06 pm  

2010/5/17

学校検診


私は地域医療の一環として清水小学校の校医をしている。毎年、春の検診で清水小を訪れる。5月11日、6年生(75名)の検診を行った。6年生は修学旅行前のチェックも兼ねている。少子化で子供の数は少ない。さて、私は小学校に入ること自体が懐かしい。50年前の今治小学校を想い出す。保健室もこんな感じだったなあと、すごく当時の雰囲気を想い出す。検診は教諭が傍について1人1人の既往症、現症を話してくれる。最も多いのが「乗物酔いがする」「好き嫌いが多い」である。制服が今は自由なのでつまらない。体格は私の当時と比べて、みんな栄養が良好である。時々流れる音楽も小学校ならではの曲で懐かしいひと時である。
帰りに校長室で校長先生がお茶を入れてくれて雑談をする。
もう1度、教室に座って授業を受けたくなるのは私だけであろうか?後ろ髪を引かれる思いで学校を後にした。

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— posted by 越智邦明 at 08:33 am  

2010/5/13

のん太


今から15年前の話。親父は、私の今治保養所に毎日のように庭のそうじ等々で通っていた。仕事もしてなかった親父にとっては、退屈しのぎの唯一の仕事であった。ある日の夕方、一匹の犬が足を血だらけにして敷地に入ってきた。道路で車にはねられ救いを求めて入ってきたようだった。動物好きの親父は手厚く介抱してやり、くさりにつないで毎日のようにエサをやる生活が始まった。雨の日も風の日も毎日介抱したおかげでその犬は元気になり、やがて保養所の一員となってくさりがなくても逃げなくなった。そんな愛しい犬に親父が名前を付けてやってくれと電話があり、早速、職員はじめ50名の方々からネーミングの応募を行った。結果、一番親父が気に入ったのは患者のTさんがつけてくれた「のん太」であった。雑種ではあったがおとなしい賢い犬だった。それから10年の月日が流れ、親父も老体となり入院をするようになった。短期の時はおふくろがタクシーでエサをやりに行ってやったが、長期になると難しくなった。家族会議を開いて、もはやこれまで、のん太は元来、野犬だったのだから山に帰そうということになり、かわいそうだったが兄が車に乗せて一山も二山も超えて遠くの山の中に解放してやった。家族全員、辛い想いであった。しかしである。それから1週間、どこをどう歩いたか、また保養所にのん太が帰ってきたのである。
こういう話はテレビで時々見るが、犬の能力というものは人間をはるかに越えたものがある。2回目の家族会議の結果、今治で歯医者をしている兄の所で飼うことになった。それから5年。兄の所へ行くたびに「おい、のん太元気か」と会話していた。
そののん太が、5月4日から物を食べなくなり、5月5日に亡くなった。18才の大往生であった。Tさんに連絡した所大泣きになった。今は3年前に亡くなった親父の所へ直行したのではないかと考えている。動物も飼うときはかわいいのだが、この死別だけはたまらない。色々な想い出をありがとう。のん太。
(写真は当時、小学生の娘や息子達です。)

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— posted by 越智邦明 at 10:08 am  

2010/5/8

連休を振り返って


みなさんはどんな連休を過ごされたでしょうか?私は特別な遠出もせず、のんびりと過ごしました。
5月1日~2日は久しぶりに、ゆうちゃんと遊ぶことが出来ました。お風呂は相変わらず泣きますが大分、慣れてきたようです。ベビーチェアーに座って1人で遊ぶようになり、娘もかなり楽になったようです。3日はマンダリンパイレーツの対徳島戦を観に、マドンナスタジアムへ婦長と行きました。1200人を越える観客で球場は大いに盛り上がりました。応援している、篠原慎平投手の一挙手一投足にやきもきしましたが終わってみれば5対0の完封勝利。あっぱれとグラウンドで固い握手をしました。この日の最速は146km。まだまだ伸びる19才。皆様も是非応援してやって下さい。
話は変わって、最近ゴルフのドライバーの飛距離を伸ばしたいと切に願うようになり、足腰のトレーニングのためにと2日から連日、城山登山を行っています。最初は息が切れましたが、慣れて来ました。入院患者さんには勧めておきながら自分はしていないようでは具合が悪いものです。休日毎に続けたいと考えています。反対側の球場跡の公園も広くて気持ち良かったです。
次に休日にやることの定番は読書。今回は大鐘稔彦(おおかね なるひこ)著の「緋色のメス」(幻冬舎)上、下巻を一気に読んだ。大鐘氏の本は3年前に読んだ「孤高のメス」(1~5巻)以来だが、同じ医療人として引き付けられるものがある。「緋色のメス」は、ヒロイン中条志津(婦長)と主人公、佐倉周平医師との悲恋の物語である。志津はナースという医療者でありながら乳癌に見舞われ苦闘します。一途に佐倉への愛を貫き通し非業な死を遂げた最後のくだりは、涙を禁じ得ませんでした。
休日最後の5日は急患もやって来て、休日明けの忙しさを予感させるような子供の日でした。
みなさん、又気をひきしめてがんばりましょう。

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— posted by 越智邦明 at 08:08 am  

2010/5/6

交通事故


当院を訪れる患者さんの中に多くの交通事故の被害者がいる。
先日見えたMさん(女性)。1週間前、追突事故を起こしてしまった。警察の事情聴取を始め、いやな毎日が続き、神経性胃潰瘍になった。
交通事故の場合、何が辛いと言っても一番は被害者側の対応である。私も23年も開業していると色々なケースを見てきた。ごくわずかな軽傷にも拘わらず、事態を意図的に深刻化させる人達がいるのも事実である。一番厄介である。保険会社が間に入って示談交渉を進めようとするが、応じようとしない。結局、示談金のつり上げとなるのだが、100対0の場合はこの人達は強気である。時には医師も仲介役として大変な責務を負わされることがある。
さてMさんの相手は、Mさんが任意保険に入っていない事などを善意に解釈し、車両損害のみにしてくれた。Mさんの顔に笑顔が戻り、胃痛もまたたく間に治っていった。事故は、加害者も被害者も嫌なものである。この世から交通事故がゼロになることを祈ってやまない。

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— posted by 越智邦明 at 05:42 pm  

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