Created in 0.0231 sec.
 
越智クリニック
 
T:0405 Y:0632 Total:2883776 Online:92
カレンダー
<< 2010.4 >>
SMTWTFS
    1 23
45 678 910
1112 1314 151617
1819 20 2122 2324
2526 2728 2930 
 
2010/4/28

腎硬化症


高血圧によって腎臓の血管に動脈硬化が生じ、腎臓への血流が減少し腎そのものが硬くなって腎機能が低下するというこの病気。
良性と悪性がありますが、悪性は視力障害、意識障害、頭痛、けいれん、吐き気、貧血などの症状が出現し、一刻も早い治療が必要です。高血圧の人を観察していて中年以降、タンパク尿が出現し腎機能が悪化して慢性腎不全になる人がいます。
何故、こんなに厚労省をはじめ医学雑誌で「高血圧」を取り上げるのか?それは高血圧が色々な合併症を有することにあります。4000万人に上るといわれる高血圧の方は主治医とよく相談しながら治療して下さい。

IMG1713


— posted by 越智邦明 at 04:06 pm  

2010/4/26

目薬


目薬の入れ方について考えたことはありますか?
ある製薬会社の調査では正しい使い方である「目薬を差してしばらく目頭を指で軽く押さえたまま目を閉じる」ができている人は、わずか5%だったそうです。圧倒的に点眼後に目をパチパチする人が多いようです。また2滴以上差す人が多いのですが、目薬は1滴で十分です。目にたまる涙は、最大7μℓ(マイクロリットル)。目薬の1滴は25μℓなのです。
緑内障の人は2種類以上の目薬を使っていますが、続けて差すと前の薬剤が流されてしまいます。必ず5分以上の間隔が必要です。
どうか正しい目薬の使い方を実践して下さい。

IMG1709


— posted by 越智邦明 at 03:48 pm  

2010/4/22

野菜の食べ方


野菜には、あまり知られていない効能がたくさんある。くに~ず新聞春号で取り上げたタケノコも、含まれるチロシンが脳細胞の新陳代謝を促進し脳を活性化し、ボケ防止に役立ちます。キュウリは利尿作用がありムクミの解消、カリウムが血圧の上昇を抑えてくれるので高血圧予防に効果的です。またピラジンという成分は血が固まるのを防ぐ働きがあり血栓を予防します。
さて野菜の食べ方がいくつか間違っている方のために紹介します。
①ゴボウ・・・皮をすっかりむいてしまう人が多いですが、皮のそばにタンパク質やアミノ酸が集中しているので薄くむくか洗うだけで食べるのがベスト。
②長ネギ・・・白い部分しか食べないという人がいますが、緑の葉の部分にもカロテンやビタミンCが豊富に含まれている。
③ニンジン・・・生で食べるとビタミンAの吸収率はわずか10%。ゆでると30%、グラッセなど油料理にすると70%までアップします。ジュースにする場合もすりおろすと酵素がビタミンCを壊すので、それを抑える働きのあるレモン汁などの酸を入れないとせっかくのビタミンCも台無しになります。
以上、野菜がおいしくなる季節ですから、効果的に食べて下さい。

IMG1701

IMG1703


— posted by 越智邦明 at 09:44 am  

2010/4/20

クモ膜下出血


木村拓也巨人軍コーチの死因で有名になったこの病気。脳の硬膜と軟膜の間にあるくも膜の血管が破れる病態である。
3人に1人は即死、1人はまひを残し、1人は完治と言われている。原因の2割は脳動静脈奇形といって先天的なもの、8割は脳動脈瘤の破裂である。前兆は物が二重に見えたり、手足のしびれやまひ、目の奥の痛み、頭痛などがあげられている。私の大学の友人で三重県で開業しているI君の奥さんが検診で昨年、脳動脈瘤が見つかった。症状はないが、手術をすべきかどうかI君も悩んで色々な脳外科医と面談し文献も漁った。結論は「もし破裂してクモ膜下出血→即死となったら困る」というもので昨年、手術を受けた。術後は順調で、やって良かったと言う。
さて木村コーチはクモ膜下出血の背景因子であるヘビースモーカー、多量の飲酒が良くなかった。タバコで血管が収縮し、お酒で血行が活発化して動脈瘤が破れやすくなる。そこに単身赴任という大きなストレスも加わった。更に、今年いきなり「一軍」のコーチという重圧もあった。血圧の管理をきちんとしていたかどうかは、私には分からないが、高血圧がもし放置されていたとすると致命的である。今回は早目にCT、MRA等が行われていたら、と悔しい思いである。
木村さんはピッチャー以外の全部の守備をこなしたことで有名である。愛嬌のあるあの笑顔が見れないと思うと本当に残念である。惜しい人をなくしたものです。合掌。

IMG1695

IMG1697


— posted by 越智邦明 at 09:27 am  

2010/4/19

お礼


義母、後藤田艶子の葬儀を4月17日無事に終えることが出来ました。多数の弔電や御参列をいただき恐縮して居ります。故人の生前には、多くの方に御厚情をいただき感謝して居ります。夫、後藤田先生の元へ旅立った事と存じます。
故人は生前、越智クリニックの色々な事に注意を払ってくれました。その遺志を継いで、益々クリニックの発展に尽力したいと存じます。
今後共宜しくお願い申し上げます。

— posted by 越智邦明 at 07:51 am  

2010/4/14

忌中


義母が4月14日に亡くなった。90才であった。
平成17年1月31日より私の病院に入院していた。痴呆が進み、平成18年より胃廔を造設し寝たきりであった。長い入院生活の間、肺炎を起こしたり、褥創が出来たりと色々あった。その都度、彼女の生命力で乗り切ってきた。職員全員のケアーのおかげで今まで生きながらえて来たと思う。感謝したい。
最後は14日の朝5時半に呼吸が停止したとの報告で病院に駆けつけた。安らかな顔を見て、救命処置をせずに6時20分に死亡を確認した。
前日13日の夜に、発声が出来ないはずの義母が、娘である家内の名前を何回となく呼んだ。「マユミ、マユミ、マユミ」。家内もすぐに病室へ行った。この時点では死の徴候は全くなかったから、虫の知らせであったのだろうか。
大往生して亡き夫、後藤田先生の所へ直行すると思う。
よくがんばったね。おかあさん。

— posted by 越智邦明 at 09:22 am  

2010/4/12

ゆうちゃん


4月4日~6日の2泊3日で孫がやって来た。
またまた発達を見せてくれた。うつぶせにすると頭を持ち上げてヒコーキが出来る。私の耳や指、唇をつまんで自分の口に入れようとする。さらには写真にあるように、自分の足指までも口に入れようとする。寝返りができるかなと少し手を加えてやるが、もう一歩の所で元に戻ってしまう。さて私にとっては20年ぶりに赤ちゃんをお風呂に入れた。以前の記憶を呼び戻して、左手で頭をつまんでそ~と入れてやったが、一日目は何が気にいらないのか、ずーと泣きっぱなしであった。続いて二日目。今度は娘から渡されて湯に漬ける前からワーワー泣いた。体を洗う時も髪をシャンプーする時も延々と泣いた。がっかりである。あとで娘が、宇和島のマンションのお風呂と違うのが分かるのでは、と慰めてくれた。これでは「泣き虫ゆうちゃん」のあだ名がつくぞ、と言いながら、最後の夜はおもちゃで遊んでやった。今度来る時もお風呂に入ろうなと、寝顔に声かけながら私も就寝した。

IMG1459

IMG1462

IMG1468

IMG1482


— posted by 越智邦明 at 08:01 am  

2010/4/8

4月4日


4月4日(日)は晴天で、すばらしい日和となった。職員5人を連れ、今治にお花見に行った。ナースの愛息、ひゅうが君が3月28日に2才の誕生日となったため、お祝いも兼ねて連れて行った。しまなみの大橋を眺め、砂浜で思いっきり遊ばせてやった。ふだん母親が当院で忙しいので、うっぷんを晴らすようにはしゃぎ回っていた。おやつで用意していた、サプライズバースディケーキには、驚きそして満面の笑顔となった。誕生日のお祝いというものは本当に嬉しいものだ。母親も喜んだのは言うまでもない。保養所に昨年、植えていた5本の桜も、背はまだ低いもののすっかり満開となり、帰りに各自1本ずつ桜の枝をプレゼントした。
帰宅して4時から、今は亡き後藤田先生の25回忌が私の家で行われた。東京から先生の長男、宇和島から私の娘夫婦と孫、さらに次男坊が加わり読経に聞き入った。後藤田先生が存命なら、当院の23周年もきっと喜んでくれただろうなとか、ゆうちゃんの笑顔をどんなにか喜ぶだろうなとか、色々と想像した。次は33回忌である。みんなが幸せでいられるように、後藤田先生に心からお願いをして無事に法要が終わりとなった。
 

IMG1439-1

IMG1681


IMG1694

IMG1672


— posted by 越智邦明 at 04:21 pm  

2010/4/5

尿路結石


外来で男性を中心に多い尿路結石。ご存知の方も多いと思うが、この痛みは激烈。仕事も行けない。そもそも石は痛い。胆石もそうである。色々な方法で痛みを取るのだが、多くの人は、のど元過ぎればなんとやらで発作が起きないと安心し用心を怠ってしまうが、それは大変危険なことである。
尿路結石の末路は腎臓がイカれてしまうことにある。患者のDさん。5年前から発作の時だけ来院。高尿酸血症の治療も必ず行うようにと、いくら言っても知らんぷり。今年、むくみ、お腹が張って苦しいと来院し、エコーでみると左腎が水腎症になっていた。すぐに大病院の泌尿器科へ紹介したが、手術で左腎臓を摘出せざるを得なかった。石が小さい間は良かったが、大きくなってくると動きにくく発作が起こりにくくなる。痛みがないから大丈夫とタカをくくってしまう。それ故、尿路結石で疼痛発作を起こした人は半年に1回は、何もなくても石の状態をチェックした方が良いと思います。結石が出来やすい生活スタイルを変えない限り、また石が出来る可能性が非常に高いです。
尿路結石は、患者数が年々増えていますので注意して下さい。

IMG1599

IMG1598


— posted by 越智邦明 at 10:48 am  

2010/4/1

胆道ジスキネジー


メタボ系に多いこの病気。外来でも数多く見られます。年末にAさん(55才)、好物は天ぷら、フライ等の揚げ物。その日も大量の揚げ物とビールを飲んで忘年会で盛り上がった。ところが2次会の途中で体の異変に気がついた。胸やけ、上腹部痛、吐き気、下痢、腹の張り等。翌日、私の所で精密検査を行い、診断は上記であった。「ジスキネジー」とは「機能異常」のこと。胆汁を送り出すためには胆のうと胆管、十二指腸乳頭部の括約筋の収縮が必要だが、その機能異常によって胆石症に似た症状が出現する。この病気には自律神経も関わっており、Aさんはストレス続きの毎日であった。それとやはり胆汁の分泌につながる脂肪分の制限を徹底させることで様子見となった。
過ぎたるは及ばざるが如し、です。

R0010442


— posted by 越智邦明 at 11:25 am  

Copyright 2007 越智クリニック. All rights reserved.  ppBlog is Free & wonderful Software.