昔、社会の授業で「畑の肉」と呼ばれるものは?との質問に「大豆」と答えて正解だった記憶があります。大豆はタンパク質が35%脂質20%糖分が25%含まれる素晴らしい栄養食です。
しかし欠点として消化吸収が悪いのです。これを良くするために考え出されたのが豆腐であり高野豆腐です。豆腐の発見は中国は唐の時代、日本に製法が伝わったのは鎌倉時代です。高野豆腐は室町時代に高野山の覚海上人が供物の豆腐が凍ったのを見て考えついた、と伝えられています。
豆腐は大豆を煮つぶして布でしぼった豆乳ににがりや硫酸カルシウムなどの凝固剤を加えて作ります。この豆腐を寒気にさらして凍らせ水分を8%まで冷凍乾燥させ除いたのが高野豆腐でタンパク質を牛肉の2倍以上の50%、脂質を33%も含む高栄食に変身です。
東洋医学では豆腐は気を穏やかにし胃腸の熱をとり、のどを潤し目の充血を治し酒毒を除く薬食とされます。また高野豆腐はリノール酸を豊富に含み動脈硬化の予防に役立ちます。
夏は豆腐を肴にビールがうまいです。