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2009/8/7

松竹梅


すし屋、うなぎ屋、天ぷら屋などに行くと値付けに「松竹梅」をよく見かけます。
懐が暖かいと松、寂しければ梅などとよく考えさせられます。
いったい、いつからこの値付けは始まったのか?「松竹梅」と言えば日本酒の宝酒造。ここに尋ねると「冬でも緑を失わない松、しなやかに伸びる竹、雪の中での花をつける梅は『歳寒の三友』と呼ばれ、古代からめでたいものとして日本人に親しまれてきました」と。松竹梅の順は松が平安時代、竹が室町時代、梅が江戸時代にそれぞれ縁起物として認知されたからとされている。しかしそれぞれの上下関係は当初はなかった。料理屋の値付けに使われるようになったのは「江戸時代の中期以降」です。士農工商がはっきりしていた江戸時代は今より身分によって生活格差もはっきりしていました。庶民はどう逆立ちしても上中下の「下」しか頼めなかった。それで江戸庶民は上中下を松竹梅と変えて貧しさを楽しみに変えた。江戸庶民の粋な風習だったのです。
みなさんは頼むのは「松」ですか?

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— posted by 越智邦明 at 11:17 am  

2009/8/5

海水浴


今年も8月2日、恒例の海水浴に出かけた。
梅雨明け宣言が出たものの、1日の夜は大雨で大変心配されたが、新人看護師中西君が「晴れ男」というだけあって朝から快晴。絶好の海水浴日和となった。最近、皮膚病にも「海水治療」が行われるようになってきたが、「海水」には底知れぬパワーがあると信じて疑わない。泳ぐなら、プールでなくて「海」が好きな私である。
雨が続いたせいか、例年よりもやや海水温度が低く、ひんやりした感じであったが、泳ぎ出すと全く苦にならなかった。しまなみ大橋を見上げながら、今年も暑い夏を満喫。数多くの水上バイクの迫力ある水しぶきも夏ならでは。童心に返って泳ぎまくった。来年も又、来よう。

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— posted by 越智邦明 at 12:09 pm  

2009/8/3

雑穀


メタボに関する記事は多いし年々増えている。
日本人の1日当たりのカロリー摂取量は減少傾向にあります。ところがメタボの人は何故、増えているのでしょう?カロリーを減らしてもやせないというなら、何がメタボや肥満の原因なのか?
メタボは代謝異常のことです。糖分の代謝が悪ければ血糖値が上がり、脂質の代謝が悪ければ中性脂肪値が高くなります。これらの代謝に必要不可欠なのがビタミンやミネラル。現代人はこれが慢性的に不足していてメタボの大きな原因になっているのです。
雑穀にはビタミンやミネラルが豊富に含まれています。お米に(大麦やハト麦など)雑穀を少し足して炊くだけで、必要なビタミンやミネラルを摂取できます。
雑穀でメタボ対策を!

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— posted by 越智邦明 at 09:32 am  

2009/7/30

登山


毎年、山で痛ましい事故があっても登山客は跡を絶たないのは、山に魅力があるからだと思う。
母校の先輩S先生はヒマラヤで遭難して30才でこの世を去った。後輩のA君は入局した時から登山、特にロッククライミングが好きで街を歩いていてもよじ登れそうな所はさっと登ろうとするその仕草に同僚のDr.もあきれ返った。
さて日本山岳協会事務局長の尾形好雄氏が言う。「トムラウシ山の悲劇は雨に濡れ、風を受けたのが一番の原因。人の体は風速が1m増すごとに体感温度が1度下がります。基礎体温が下がると意識がもうろうとして幻聴や幻覚に襲われます。」
では夏の山登りでは何に注意すべきか?
 
①地図とコンパスは必需品
日帰りのハイキングでも地図、コンパス、ヘッドランプは必需品です。日没後や濃霧のときはヘッドランプが便利。両手があくので安全性が高まる。
 
②装備で体温低下を防ぐ
山は1000m登ると気温が6度下がる。濡れてもすぐに乾く新素材の肌着の上にウールのシャツとフリースの上着を着る。雨のときはゴアテックスの雨具を着て体温の低下を防いで下さい。私は昔、ゴルフ中に安いレインウェアーを着ていたら大雨でしみこんでベトベトになり風邪を引きそうになりました。それ以来、少し高価ですがゴアテックスにしました。1滴の雨水も通さないのは血管外科で人工血管に使うことからも明白です。
 
③寒さに備えてタンパク質
タンパク質や脂肪の豊富な食べ物を持って行く。アメやチョコなどの行動食のほか非常食としてコンデンスミルクなどもお勧めです。
 
④スクワットで鍛える
下山のときは膝が疲れて踏ん張りがきかず思わぬケガになります。ジョギングやウォーキングでは不十分で、スクワットで足腰を鍛えて下さい。
 
⑤登山計画書が命を救う
遭難したときのために登山計画書を作成し、登山口の投函箱に入れておく。そうすると救助隊が捜索ポイントを的確に把握できます。
どうか楽しい登山を心がけて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 11:17 am  

2009/7/28

げた(暑気払い)


当院の恒例の暑気払いが25日(土)に行われた。
総勢27名であった。みんな浴衣で参加という異色な宴会だが、年に1回、私はこの日「げた」を履けるのを楽しみにしている。先週22日は「げたの日」だったが、みなさん、げたをはいていますか?
34年前にかまやつひろし「我が良き友よ」がヒットしたが例の「下駄をならして奴が来る~。」のフレーズは覚えている中年諸氏も多いと思う。

下駄

足の親指と人指指の股には行間(こうかん)というツボがあり刺激されると気持ちが落ち着く。リフレクソロジーでも足の親指は目・首・肩の血流と関係があると考えられている。下駄は鼻緒が刺激の役目となる。下駄のサイズはかかとが台から1~1.5cmほど出るものが良い。そうしないと浴衣の裾を踏んづけてしまいます。それと歯の減りのバランスを取るためにたまに左右を入れ替えて履く。そのために鼻緒は真ん中に付いているのです。
さて、下駄は1本の木からくりぬいて台と歯が一体となっているほうが高級です。会津の桐、それも北斜面に植えられたものがいいのは寒いところでゆっくり育ったほうが強い木になるからです。音も違います。みなさん、たまには下駄をならして歩いてみて下さい。すっかりバンカラ気分になります。足の指で大地をつかむ感覚が心地いいし、背筋もしゃんとしますよ。
さて、肝心の暑気払いは楽しい2時間半もあっという間に過ぎ、今年の「ゆかた賞」は木村ナースが獲得して無事終了となった。

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— posted by 越智邦明 at 05:23 pm  

2009/7/27

糖尿病の食事


春の健診で糖尿病を指摘されたという人が数多く来院する。今や国民病と化した糖尿病。
よく病名に“糖”がついているので砂糖を減らせば良いと勘違いしている人が多いです。
正確には糖質の集合体である炭水化物の管理が重要です。日本食の白米は体に吸収されやすく、血管値が上昇しやすい。それではと研究しているとイタリア料理のパスタが吸収が滑らかで血糖値が上がりにくい。
糖尿病の人にとってイタリア料理はとても効果的な食事であることが分ってきました。さらにパスタは硬めにゆでる方がより血糖値の上昇が緩やかになります。
朝食にみそ汁を飲む人が多いが、ここもイタリア料理としてミネストローネに替える。ミネストローネに含まれる緑黄色野菜は抗酸化力に富む成分が豊富で、動脈硬化予防に最適。みそ汁よりも多くの野菜が取れ、炭水化物を減らすことができるので一石二鳥です。
ここはひとつ食事を地中海風アレンジにしてみませんか?

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— posted by 越智邦明 at 10:58 am  

2009/7/24

ホウレンソウ


ポパイではないが、ホウレンソウはそんなに元気になるのか?
ホウレンソウのことを中国では菠蔆草(はりょうそう)と呼びますが、菠蔆とはペルシャ(イラン)のことで、ここがホウレンソウの原産地。ここからネパールの僧が唐の太宗の時代に中国に伝え日本へは江戸時代初期に入ってきた。
ホウレンソウは造血作用を持つ鉄分を多量に含んでおり、造血ビタミンのB12や葉酸も含有しているため、昔から貧血の補血強壮野菜として有名である。また免疫力を高めるカロテン、ビタミンC、ビタミンB1も多量に含んでいます。
唾液や胃液の分泌を促進する成分も見い出されていて消化器の機能を高める働きがあり、その他神経の興奮やのぼせを鎮め便秘の改善を助けアルコール中毒の予防にもよい食物です。
ホウレンソウの中にはシュウ酸が含まれ多食すると尿路結石が出来ると泌尿器科の本に書いてありますが、日常の量では全く問題ありません。
ぜひ皆さんポパイになって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 12:45 pm  

2009/7/21

トマト


トマトは小さい頃、畑でよくかじって食べた。
もちろん今でもトマトジュース、ケチャップ、トマトソース等、多岐に使われている。
トマトはビタミン、ミネラルの補給や筋肉疲労を改善するほか胃腸の消化吸収機能を促進し、胃腸虚弱を治す働きもする。そのため欧州では「トマトが赤くなると医者が青くなる」とどこかで聞いたような ことわざがある。
トマトの原産地はペルー、エクアドルなどの南米。熱帯では多年生、温帯では一年生となるナス科の植物で16世紀に欧州へ伝わった。日本に伝わったのは江戸中期。明治6年から食用として栽培が始められた。この特有の色はカロテンの赤黄色とリコペン色素の紅色との組み合わせによるものです。
また心地よい酸味はクエン酸やりんご酸などの有機物がもたらし、筋肉内の疲労素の乳酸を除いて疲労回復に役立ちます。
どうかトマトを色々な料理に使ってみて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:20 pm  

2009/7/20

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— posted by 越智クリニック at 12:00 am  

2009/7/17

胡瓜(キュウリ)


お寿司屋で「カッパ一丁」と聞きますね。何故、キュウリのことをカッパと呼ぶのでしょう。
江戸時代の人はカッパは色々な悪さやいたずらをすると信じていました。そのいたずらを逃れる方法として両国の川開きの前後に堀川にカッパの好物のキュウリを投じてカッパ供養を行ったのです。そこからカッパ=キュウリとなったのです。
病院の屋上も毎年、キュウリを作っています。育てやすく、日に日にぐんぐん成長していくのが楽しみです。キュウリは3000年前から作られており、シルクロードを通って中国、更に朝鮮を経て奈良時代に日本に伝わりました。
キュウリはキュウリサポニンやカリウムを含み夏の暑さでの体のほてりを除くとともに、利尿剤として心臓病や腎臓病のむくみも取ってくれます。またキュウリの汁は消炎作用を持ち、あせもややけどの治療にも使われていました。
江戸時代の上層の武士はキュウリを口にしなかったと言われています。それはキュウリの切り口が徳川家の葵の御紋に似ており、敬意を表して自粛したとか。
今度是非見て下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:57 pm  

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