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越智クリニック
 
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2009/12/21

口の中のトラブル


私の所へも多くの口内トラブル即ち口内炎、口腔乾燥症、味覚障害、歯周病などの方が訪れる。口腔ケアの重要性が叫ばれだした今日この頃、歯磨きやうがいも基本ですが、漢方薬も選択肢のひとつです。漢方薬はいくつかの生薬で作られているため、ひとつの漢方薬でさまざまな症状に対応できます。いくつかの成功例を揚げてみます。

①口内炎・・・十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)は体力、血力を取り戻して、免疫力をアップさせる働きがあります。
②口腔乾燥症・・・水を欲しがるタイプには白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)が、口が乾くが水を欲しがらないタイプには五苓散(ごれいさん)。
③味覚障害・・・補中益気湯(ほちゅうえつきとう)や六君子湯(りっくんしとう)。
④歯周病・・・排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)。

西洋薬で効かなかったり西洋薬の副作用で悩む場合など、漢方の出番があります。うまく組み合わたいものです。

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— posted by 越智邦明 at 03:09 pm  

2009/12/17

風邪は万病のもと


子供が散髪をして髪を短く切ると、風邪をひくのをよく見ます。これは医学的には、首の冷えが影響しています。首が冷えると、首を通る自律神経に異常が生じ、くしゃみや鼻水が出ます。よって民間療法として、これらの症状が出た時は、蒸しタオルで首を温めることをお勧めします。水で濡らしたタオルをラップで包み、電子レンジで1分加熱。そして乾いたタオルでくるんでから首に巻いて温めて下さい。
体が冷えたと感じたら、蒸しタオルで首を温める。是非実行してみて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 06:47 pm  

2009/12/14

漢方薬


外来患者のFさん(53才、男性)。真夏に感じた全身倦怠感が消えず食欲もない。胃もたれ、下痢も続き何をするにもおっくうだ、と来院。顔色も、うつを思わせる暗さがありました。型通り、採血、エコー、胃カメラをしましたが全く異常なし。ここで私はFさんは、体を動かすエネルギーが低下した状態(気虚)で、もたれや下痢などの胃腸症状から消化器の働きが悪くなり、一層エネルギーの産生が低下したと考え、漢方の「補中益気湯」を処方しました。補中益気湯は医学の王様の薬と東洋医学では言われています。薬名にある「中」は、体の真ん中にある消化器を指し、ここの働きを補い高めて生命エネルギーを高め、元気にして疲れなどをとる作用があります。
Fさんは飲み始めて1週間で食欲不振や下痢が改善され1カ月で完治しました。何より明るい笑顔が戻ったのが嬉しかったです。

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— posted by 越智邦明 at 01:18 pm  

2009/12/10

大阪学会


12月6日(日)、大阪はリーガロイヤルホテルで糖尿病の学会が行われ、前日より大阪へ入った。
今後、糖尿病の治療を一変させるといわれる「インクレチン」なる薬の説明会であった。従来の薬剤は血糖降下薬と言われ、高血糖を是正することはできても糖尿病の成因そのものには関与してこなかった。ところがインクレチンは、膵臓のβ細胞保護効果を有し、糖尿病を根本から治す可能性のある薬である。特に糖尿病にかかった人なら誰もが一度は経験する「低血糖発作」がほとんど起こらないのも魅力である。
会場は700人を超えるDr.であふれた。糖尿病治療の限界をひしひしと感じているDr.達が、更なる治療の発展の為にと講演に集まった訳である。世話人はインクレチンならこの人と言う、関西電力病院の清野裕(せいのゆたか)先生。秋田大学の山田教授を始め、糖尿病の権威達の話を目のあたりにすることで、従来の糖尿病知識のおさらいが出来た事も学会の利点である。そこには書物からは入ってこない一種のワクワク感が存在するのである。Session2で、米国のDr.による「海外におけるインクレチンの治療戦略」と題して、英語の講演があったがこれも大変為になった。しかし総じて糖尿病治療は世界的にも日本が一番進んでいるように思われた。学会で得た新しい知識を基にますます糖尿病治療のレベルアップを誓って大阪を後にした。
尚、尊敬する清野先生と記念写真を撮らせていただきました。

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— posted by 越智邦明 at 05:39 pm  

2009/12/7

健康食品


今日は皆さんが「健康になる」と信じている食品(?)についてのお話である。
学会誌に島根医大の木下Dr.が書いてある一文が目に留まった。
大学病院には地域の色々な治らない患者が送られてくる。
(その1)
原因不明の発熱と肝障害で送られてきた女性。いくら調べても分らず、生活歴を詳しく聞いてみると、生でミミズを健康のため食べていることが分かった。「体の毒を消す」と称して自分の庭を掘ってミミズを探し、生で食べていた。ミミズを中止させて、その後すっかり良くなった。
(その2)
上腹部の不快感や食欲不振が続き、胃カメラや血液検査を受けても軽快せず、腎機能も悪くなったため入院した若い男性。あらゆる検査をしたが分からず生活歴を聞くと、何と「健康のため」と称して自分の尿を毎日、大量に飲んでいたことが分った。これをやめさせて全快した。
以上のように我々の知らぬ所で患者さんには色々な生活習慣があることを肝に命じて診療せねば、と問診の重要性を認識させられました。

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— posted by 越智邦明 at 05:11 pm  

2009/12/3

卒業30周年


先月11月29日(日)に、私の東京医科歯科大学卒業30周年パーティーが東京有楽町の日本外国特派員協会(外国人記者クラブ)で行われた。医学部77名、歯学部77名の卒業であったが、参加者は(医)46名、(歯)44名の計90名であった。時々会っている連中はとも角として、本当に30年ぶりに会うとお互いに顔を見つめ合って懐かしんだ。
会は母校、医歯大の整形外科教授となった宗田大君が大学の現状をパワーポイントで説明する所から始まった。大学もすっかり様変りして、とても驚いた。その後、90名が大学時代の出席番号順に1人1分スピーチを行い、私は開業して22年になること、地元松山は坂の上の雲で盛り上がっていることetc、地元のPRも行った。
同級生は大学では教授、准教授クラス。勤務医ではほとんど部長~院長クラスになっており、しっかりと地域の中核を担っていた。お互い現状の生活の苦悩等も語り合い、大変有意義なパーティーであった。皆さん、是非、同窓会には顔を出して下さい。何かが得られると思います。

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— posted by 越智邦明 at 09:49 am  

2009/12/1

くに~ず新聞


くに~ず新聞Link  2009年 冬号 Vol.33 を掲載しました。
 
左のメニューの くに~ず新聞 をクリックするか、ここLink をクリックして御覧ください。

— posted by 管理人 at 05:00 pm  

2009/11/30

夜間頻尿


「夜間頻尿」と「不眠症」は高齢患者の多くが訴えてくる開業医泣かせの病態である。以前に書いたが、夜間頻尿の多くは(男性の場合)前立腺肥大によるものが多い。
ところが「昼間はそうでもないのに、夜になるとオシッコの回数が多く量も多い」という場合に疑うのは「心不全」と「高血圧」である。
夜間頻尿とは、1日に3ℓ以上のオシッコが出て、その3分の1が夜間に排出されることをいいます。オシッコは腎臓で作られますが、健康人では尿量は午前中に多く逆に、12時間後の夜間にはいずれも最低になる。昼間に多くなければならない尿量が減少し、夜間に尿量が増えるのは、心臓の働きが悪くなった証しなのです。心臓のポンプとしての働きが衰えてくると、昼間は動かさなければならない筋肉や内臓に血液がたくさん流れ、尿を作る腎臓の方に行く血液は少なくなってくる。
結果として尿量は昼間は減少し、活動のおさまる夜になってようやく腎臓に血液が供給できる状態になり、尿量が増えるのです。つまり心不全の人は、昼間のオシッコ量が少なく、逆に夜に多尿になります。また、高血圧の人も取り過ぎた塩分を排出するため、夜間の尿が多くなります。
夜オシッコに行く回数が増えたら「単なる老化」などと片付けないようにして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 11:23 am  

2009/11/26

ワンポイントアドバイス


よく患者さんより、LDLコレステロールが高いと言われたがどういうことか、どうしたら良いかと質問があります。
LDLは悪玉コレステロールと呼ばれ、善玉のHDLと対比されます。当然、「悪玉はより低く、善玉はより高く」が理想です。健診基準が変わって総コレステロールは項目よりはずれました。
さてLDLが高い原因として3つの原因、即ち運動、食事の油、間食があげられます。コレステロールは夜間に合成されやすく、その数値を下げるには夕食後のウォーキングや運動が理想です。次に野菜の煮物やサラダなどを一緒に取ることです。野菜の繊維質がLDLの上昇を抑えてくれます。家庭で使う油は、オリーブ油やゴマ油など植物油にするのがよいとされています。間食については、ケーキやシュークリームには脂肪成分が多く含まれていますので、できるだけ控えて下さい。
以上試みてもいっこうに下がらないときは、最近すぐれた内服薬が開発されていますので相談下さい。

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— posted by 越智邦明 at 12:18 pm  

2009/11/24

根菜


根菜はでんぷんが豊富なものが多く、疲労回復に必要なカロリー源になります。また漢方薬の原料に使われているものも多く、消化を助けたり血糖値の上昇を抑えたりするなど有益な栄養素が含まれています。
まずビタミンAが豊富なニンジンは風邪予防の効果が大。風邪ウィルスは体内に入ってくると、まずのどや鼻の粘膜に付着します。しかしビタミンAが十分取れている場合、ウィルスが粘膜に付着しにくくなります。ニンジンに含まれるリコペンという色素には、目の感度をよくする働きがあり、疲れ目対策にも効果的です。
次にレンコンはビタミンCがミカンの1.5倍で風邪対策にやはりいい。鉄分やタンニンも豊富なため、体内の赤血球の製造を促進します。止血効果もあるため、例えば痔による出血に悩む人にはおすすめ。カリウムを豊富に含むため、利尿作用のほか血圧上昇を防ぐ効果もあります。
その他サトイモ、タマネギ、ゴボウ等、積極的に摂って下さい。

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— posted by 越智邦明 at 04:03 pm  

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