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2010/9/21

ナシ


ナシはのどの病気によく、果汁はタン切り、セキ止めとして用いられています。
カラオケで声を使い過ぎたとき、この果汁にハチミツを加え温めて服用するとすぐに声が出るようになると教わったことがあります。
ナシはバラ科、ナシ属の植物で西洋ナシは瓶形で肉質が軟らか。口に入れると溶けるので私は好きです。しかし、もぎたてはすぐには食べられず、人工的に熟させねばなりません。
日本では登呂遺跡からナシの種子が出土しているので、弥生時代後期には食べられていました。青ナシと赤ナシがあり、青ナシの代表は「二十世紀」、赤ナシの代表は「長十郎」です。
宮中の女官言葉では、ナシは「無し」通じるためアリノミ(有りの実)と呼ばれたそうです。
(追伸)
先日のゆうちゃんの旅の写真の続きです。
 

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— posted by 越智邦明 at 03:56 pm  

2010/9/18

嬉しい話


本日(9月18日)の愛媛新聞第7面の記事を読んでいただいたでしょうか?
5月24日のブログで書きましたが、5月20日に私が副会長をつとめる愛媛県保険医協会は、松山市に対して「子宮頸がんワクチンの公的助成を求める請願書」を提出しました。今日の記事によると、昨日9月17日、市議会の中の市民福祉委員会で保険医協会提出の「10代前半の女子に対する子宮頸がんワクチンを公的助成で接種するよう求める」議案を賛成多数で可決したとあります。今後は定例議会最終日の27日の本会議で「採択される見通し」とあります。もちろん27日にならないと決定ではありませんが、大変、喜ばしいことであります。何と言っても松山市民が最大の恩恵を受けることであり、この世からガンを撲滅しようとする保険医協会の運動の一環が認められたことで、私も今後の運動に力が入ります。
思えば5月20日に、私が松山市を訪れたときは、現在の田坂信一市議会議長に労をとっていただき、市議会最大会派の維新の会(池本会長)に請願書を渡しました。維新の会が中心に動いてくれたことに感謝しますが、その他の松山市議も「子宮頸がんワクチン公的助成」の全国的な流れを真剣に受け取めてくれた結果だと有難く思っています。
今後は県都松山で採択され、その後、今治、宇和島とこの流れが拡がることを切に願っております。

— posted by 越智邦明 at 07:47 am  

2010/9/16

最高の友達


みなさんは犬派?猫派?今日は犬についてです。
新潟大脳神経学教授の田中力先生の論文を読んで面白かったので紹介します。
古来「冥界への案内は犬がする」と言われてきた。世界中で犬は死の世界と大きな結びつきを持って描かれている。鼻が利くので暗闇でも間違いなく案内ができるからだと言う。盛者もやがては衰える。強者が弱者に変わった途端に「仕返し」と「裏切り」が待っているのが世の常である。それでも犬は裏切らない。最も弱い立場にある死者でさえも犬だけには、絶対的な信頼を置くことができるのである。神として有名な犬は、エジプトのアヌビスである。アヌビスは死に関わる儀式のほとんどを仕切る。ギリシャ神話で死の国の門を守るのも、ケルロベスという多頭の犬である。
さて、田中先生は「脳科学の立場から見て、賢さと謙虚さのバランスが取れている哺乳類は狼である。狼から派生した犬は、媚も売らないが主人としての人間を絶対に裏切らない。自分を犠牲にしてまでも守ろうとする」と力説している。
どのような厳しい状況になろうとも犬は、主人のそばから離れない。忠犬ハチ公を思い出す。いつでも一緒にいてくれると信じ切れる安心感は、何ごとにも変え難いものがある。どのような時にも優しさを忘れてはならない医師にとって、犬は見習わなければならない師匠なのである。
人が死を迎えるとき、医師は犬にならなければならない。
(追伸)
ゆうちゃんはパパの遅い夏休みで、軽井沢へ行ったそうです。
いつものように物おじせず、ワンワンがとても気に入ったそうです。やはりヒトは生まれながらにして、犬に親近感を覚えるようです。旅をすっかり満喫した、ゆうちゃんでした。
 

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— posted by 越智邦明 at 05:06 pm  

2010/9/13

股間の事故


母校同期で泌尿器科医のK君から次のような話を聞いた。「越智君、救急をやっていると男の股間の事故が多いんだよ。これが大変なんだ」と。
自転車で転倒してタマを強打とか、野球中にボールが命中したりと、男なら1度や2度は経験していると思うが激痛が走ります。一番多いのはキャッチャーでしょうか。
怖いのは尿道の損傷です。損傷すると尿が出にくくなり治療も厄介になる。尿道損傷は軽い順に挫傷、部分断裂、完全断裂の3段階に分かれる。軽い挫傷ならカテーテルを尿道口から数日間入れておくだけで自然に回復するが、問題は断裂だ、とK君は言う。
完全断裂では膀胱瘻を作り、尿道の炎症が沈静化するのを待ってから内視鏡的に尿道再建術や尿道形成術を行う。無事に手術が終わっても、尿道狭窄という後遺症が待っている。ブジーやカテーテルで広げていくのだが困難を極めると言う。更に気になるのは勃起障害。ペニスの海綿体が線維化を起こして勃起機能が失われてしまうことがあると言う。キャッチャーはプロテクターを必ずしていると聞くが、確かに必須だと思う。何せ、硬球が当ったら大事に至りますね。
男性の皆さん、くれぐれも股間に注意して下さい。

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— posted by 越智邦明 at 03:19 pm  

2010/9/9

元気の出る写真


私は以前から書いているように、定期往診を行っている。準寝たきり状態にある老人が多い。厚生労働省も在宅医療に力を入れ始めたが、私は義父の時代から往診には力を入れている。人は特に年を取れば在宅での治療を好むし、6月17日のブログで書いたように、102才で亡くなったSさんも在宅死を望んだ。しかし在宅で全ての対応が出来るかというと限界もあるし、そのような場合は一刻も早く病院に収容し、治してからまた在宅に返すことが肝要である。今回、下の写真にある井上さんは私が在宅治療をしている方だが、熱中症になったため緊急入院をさせた。
さて当院では、入院患者の高齢者の方には誕生日を手作りで祝っている。今回井上さんは、入院中に89才の誕生日を迎えた。首飾りをつけてもらって往診担当のナース三木さん共々記念写真を撮ろうとした瞬間、突然、井上さんがVサインをした。みんな驚きそして爆笑となった。
いつも寝てばかりで、地味な性格の井上さんのVサイン。誕生日はみんなを元気にするものです。長生きしてください井上さん。
(追伸)
①9月2日の写真に写っている水車は、西予市宇和町のCafe「苔むしろ」というところにあります。
②現在ホームページの上段を飾る木の実は、ざくろです。

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— posted by 越智邦明 at 11:22 am  

2010/9/6

肛門病学会


今年も肛門病学会(第12回)が8月28日(土)、ふなやで行われた。
20数名の肛門科の先生が集まった。いくつかの演題の中で面白かったのは「軽い便失禁の治療経験」であった。もちろん高齢者であるが、便が下着に付着するという病例は私の所でもよく経験する。106人のうち男31人、女75人と女性が多かった。この人達に脳代謝改善剤サアミオンを使用すると、60%の人に有効であったと言う。並行して括約筋トレーニング、即ち肛門をキュッと締める訓練も指導したとの事。
次に「ウォシュレット症候群」という名前を皆さん御存知でしょうか?肛門科医にはよく知られた名前であるが、ウォシュレットに慣れると水圧を上げないと満足しなくなり、だんだん強い水圧になる。そうすると肛門から直腸へ水が入り、浣腸と同じ効果が起こり、あとで下痢が生じるというものである。それ故、ウォシュレットは反省期にあると会場で話題になった。
続いて特別講演が行われた。演者は仙台で、きくた肛門科を開業している菊田信一先生である。タイトルは「痔瘻に関する最近の話題」である。痔瘻に関しては、隅越先生が作った「隅越分類」がバイブルであるが、菊田先生はやはり隅越分類を重用すべきだと語った。
詳しい内容は難しすぎて書きませんが、年に1回こうして専門家の意見を聴くことは明日への診療の糧になると痛切に感じました。

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— posted by 越智邦明 at 11:40 am  

2010/9/2


桃はみなさんお好きですか?
桃は中国北部を原産とするバラ科の植物です。天上界には、ひとつ食べると3000年長生きするという桃があって、この実を孫悟空が盗んで天上界を追われるのが「西遊記」のはじまりです。
中国では桃の実を仙果と呼んで、長寿をもたらすめでたい果実とされています。
東洋では内臓の疲れを取り顔色を良くする食効を持つとされ、西洋では食欲を促進しのどの渇きを止めてくれると言われています。
漢方では種の核をセキ止めや月経不順の治療に使います。葉は消炎力と殺菌力があるので、風呂に入れた桃湯はあせも、かぶれ、ただれに効力があります。花は煎じて緩下剤に、木の皮は煎じて腹痛や黄疸、更に外用として痔の治療に用いるそうです。
さて、最近のゆうちゃん。海に入るのは生まれてはじめて。波がやってきて泣くかと思いきや、全く平気で足をバタバタして喜んでいました。

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— posted by 越智邦明 at 05:17 pm  

 
2010/9/2

くに〜ず新聞


くに~ず新聞Link  2010年 秋号 Vol.35 を掲載しました。
 
左のメニューの くに~ず新聞 をクリックするか、ここLink をクリックして御覧ください。

— posted by 管理人 at 01:00 am  

2010/8/30

ピロリ菌


ヘリコバクター・ピロリ菌は今や知らない人が居ないぐらい有名になった。胃、十二指腸潰瘍の原因の一つということが判明し、感染陽性者には除菌治療が保険適用されている。
さてピロリ菌は胃がんを引き起こすバクテリアとしても知られている。胃癌死が多い日本人に於いて陽性率が高いことから、がん予防の観点からも除菌を勧められている。ところが例えばタイでは日本人と同じように、50才以上で6~7割がピロリ菌に感染しているのに胃がん死亡率は低い。10万人あたりの胃癌死亡率は、日本人の38人に対してタイは3人である。このナゾに対して研究が進められた。そこでごく最近になって分かったことは、コレステロールに善玉と悪玉があるようにピロリ菌にも善玉と悪玉があることである。
大阪大学の微生物学の山本容正教授によると、日本とタイのピロリ菌が実は別物であることがわかった。日本人のピロリ菌は「東アジア型cagA」という遺伝子を持ち、この悪玉ピロリ菌は胃壁にくっついてがん化を強烈に進めることもわかった。さきほどのタイでの調査で、胃癌になった人はやはりこの悪玉ピロリ菌が居て、他の多くの人はこの遺伝子を持たない善玉であった。
近い将来、自分のピロリ菌が善玉か悪玉かが遺伝子検査で簡単に測れるようになるようだが、それまではピロリ菌陽性なら早めに除菌をした方が良いと思われます。

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— posted by 越智邦明 at 12:18 pm  

2010/8/26

30年ぶりの再会


私が結婚したのは27才。今からちょうど30年前。松山国際ホテルで挙式したのだが、東医歯大の同級生3人(青柳、勝俣、河)も出席してくれた。
我々4人組は、大学6年間、本当に仲良く過ごした。特に、長期休暇の時は決まって全国、旅をした。本屋の息子だった勝俣君が、時刻表を片手にいつも旅のスケジュールを作ってくれて、あとの3人はその行程に乗って動くだけであった。北は北海道、南は九州まで想い出は尽きない。青柳君は脳外科医、勝俣君は皮膚科医、河君は整形外科医として、みんな関東で活躍している。私は開業して23年間、いつもこの4人組の再会を夢見てきた。そして、ついにそれが実行される時がやってきた。今年の4月に3人に次のような手紙を送った。「卒業して30年以上経ったけど、みんな元気にやっているかい?出来るなら今年中に4人で一泊して旧交を温めないかい?」と。直ちに3人からyesのmailがあり、河君の発案で私の所、松山に集合することが決まった。日にちは学会のない8月のお盆明け、8月21、22日。私は旅費、宿泊費全ての費用を私が持つことを提案した。最初は躊躇した3人も私の熱意に納得してくれた。
8月21日(土)、空港に迎えに行った私はドキドキしていた。そして到着のアナウンスのあと、多くの人に混じって3人が出て来た時は本当に嬉しかった。みんな、それ相応に年を取ったが、懐かしい面々だった。早速、自宅に連れてきて家内と会った。家内も30年ぶりで話が弾んだ。30年という空白を埋めるのは、しかし容易であった。青柳君が旅行の時の写真(アルバム)を大量に持ってきていて、みんなで拡げながら歓声をあげた。私が一番印象に残った旅行は、信州は小海線の飯盛山(めしもりやま)に登った時のことである。
八ヶ岳をバックにした小海線をちょうど汽車が走り、後ろを振り返ると富士山が見えるという大パノラマであった。勝俣君は、「あんなに気象条件が揃うことはめったにないよ。旅行に天候は付き物だよ」と感想を述べてくれた。
しばしの歓談の後、城山にロープウェイで登った。天守閣まで登り、みんな「松山は広い。大都会だ。海もあっていい所だ」とほめてくれた。その後、旅館でゆっくり道後温泉を楽しんでもらい、7時より夜の街に繰り出した。積もる話が山のようにあって、時間の経つのも忘れて話し込んだ。
翌22日(日)は、今治の糸山へ行き、瀬戸内海に架かる、しまなみ大橋を見学した。昼食で今治のおすしを堪能したあと一路、空港へ向かった。時間にしてたった24時間の滞在であったが、私にとっては、かけがえのない再会であった。
友、遠方より来る、又楽しからずや。
(左上の写真、左から河、勝俣、私、青柳)

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— posted by 越智邦明 at 11:31 am  

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