兼好はこの中で「世の人の心まどはすこと、色欲にはしかず。人の心はおろかなるものかな」で始まり、「えならぬ にほひには必ず心ときめきするものなり。久米の仙人の物洗う女の脛(はぎ)の白さを見て通を失ひけむは さもあらむかし」つまり、「何ともいえない いい匂いには必ず心が動かされるものなのだ。久米の仙人が洗濯をしている女の白い脚を見て、神通力を失ったのはもっともなことである」と世の男性を擁護してくれている。
久米の仙人は今昔物語(集の11)に出てきます。この話は面白く、雲に乗って空を飛んでいた仙人がふと下界を見下ろしたときに、川で裾をからげて洗濯をしていた若い娘のふくらはぎが目に入り、一瞬欲情した結果、術が破れて雲から落ちてしまう、という始まりです。
私は愛光学園の中学生の時に、当時の田中校長に倫理の講義で「諸君、勉学にとって一番の害は女性だ。女で失敗した諸君の先輩は多い。女には一生注意するように」と教わった。それは真剣に聞いたものだった。
今回のアクシデントで天国に居る田中先生に頭を下げた。「私はまだまだ修業が足りません。」
尚、今日のブログは私の家内には、どうか内密に。