イチジクはクワ科の植物で原産地に近いメソポタミアでは、6千年以上前から栽培されていた。古代ローマでは最もありふれたフルーツのひとつで、甘味源として重要であった。エデンの園で禁断の果実を食べたアダムとイブは、自分たちが裸であることに気づいてイチジクの葉で作った腰ミノを身につけたと、旧約聖書に記されているのは有名です。
さて日本には江戸初期に薬樹としてもたらされました。イチジクはプロテアーゼ、ペプターゼといったタンパク質消化酵素が多量に含まれており、素晴らしい消化剤として肉料理のあとのデザートに最適です。葉や枝を折ったときに出る乳液中にも酵素が含まれており、うおのめや痔やイボに塗ると、改善するとあります。ヨーロッパでは葉を煎じて虫下し薬として広く用いられていますが、これは酵素の殺虫作用によるものです。私が幼少の頃、50年前に祖父の家の便所にイチジクの葉が2~3枚入れてあったので尋ねた所、ウジ虫がわかなくなると教えられたのはこういうことだったんですね。
次に、葉を1~2枚入れたイチジク風呂は、皮膚の汚れをとって美容効果があります。また葉を煎じて飲めば、緩下剤になります。
不老長寿の果物と言われるイチジクー皆さんも是非召し上がって下さい。
なお、無花果と書かれるのは、花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来しています。
(追伸)
ゆうちゃんは、相変わらず犬が大好きで坐り込んで、うちのおんぷ君とじゃれ合います。右の写真は「箱入り娘」です。1才の誕生日(10月18日)が近づいてきました。