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2011/10/11

口呼吸


ポカンと口を開けたままの人、よく見かけます。この人は間違いなく口呼吸です。
「口呼吸」研究の第一人者と言えば、西原研究所所長の西原克成氏。免疫学のエキスパートでもある。日本人の50%以上、子供の80%以上が口呼吸と言われていますが、西原先生は口呼吸は免疫学的にもやめた方がいいと警告している。
口はもともと食べ物の通り道で消化器の入り口。鼻は呼吸器官として空気中の化学物質やほこりなどの異物の侵入を、鼻毛や鼻汁によって防ぎ、吸い込んだ空気を浄化したり加湿する役割を持つ。寝ても覚めても鼻呼吸が正しいと言う。
子供の頃から口呼吸を続けていると、アトピー性皮膚炎・花粉症・ぜんそくなどアレルギー性疾患にかかりやすくなる。その他リウマチ・膠原病・糖尿病ひいてはがん・心臓病・脳卒中をはじめとする慢性病にかかるリスクが高まるそうです。
ではどうしたら口呼吸をやめられるのか。まず鼻での呼吸を意識すること。口が半開きになっていないか常にチェックする。ガムをいつもかんでいるのと反対側でかむことも効果的と言う。最後に、免疫力をつけるためにも暑くても42度前後の白湯を飲むことを勧めています。しょうが湯等が飲みやすいと思います。

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— posted by 越智邦明 at 05:53 pm  

2011/10/8

松山まつり


古町大神輿は四角さん、八角さんの鉢合わせで知られている。
四角さんは町方、八角さんは村方・町人・お百姓さんの代表。今は都会化して町方、村方の分かれがあまりなくなりました。
鉢合わせは、四角さんが勝つと「商売繁盛」、八角さんが勝つと「豊年万作」。
さて10月7日、いつものように正午過ぎ、四角さんが病院到着。例外ではあるが昨年に続き私を神輿に上げてくれた。かき手には何人か当院の患者さんも居て、声援を送ってくれた。登っていると何とも言えぬ爽快感がある。
写メールを見たKさんが次の句を送ってくれました。

 秋祭り 天まで届く 笑顔かな

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— posted by 越智邦明 at 04:30 pm  

2011/10/7

くに〜ず新聞


くに~ず新聞Link  2011年 秋号 Vol.37 を掲載しました。
 
左のメニューの くに~ず新聞 をクリックするか、ここLink をクリックして御覧ください。

— posted by 管理人 at 01:00 am   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

2011/10/6

間質性膀胱炎


外来で膀胱炎を診る機会はすごく多い。
排尿のおわりに痛むのが膀胱炎。
ところが膀胱に尿がたまると痛いのが、今回の間質性膀胱炎。いわゆる蓄尿痛である。たまると痛いので何回も排泄するため頻尿になる。間質性膀胱炎は粘膜下層を中心に起こる炎症で、粘膜層がはがれ落ちて再生されず、膀胱にたまった尿が粘膜下層に染み込むため炎症が起こると考えられている。
私の患者さんで昼だけで20回以上もトイレに行く人がいる。1回尿量はふつうより少ないです。「頻尿」は前立腺肥大にも見られますが「尿がすぐ出ない」「出始めてから時間がかかる」等で、すぐ鑑別できます。
蓄尿時に下腹部や会陰部が痛いといった症状のときは是非一度、専門医を受診して下さい。
尚、膀胱炎は女性が圧倒的ですが間質性膀胱炎は男性にも見られます。

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— posted by 越智邦明 at 03:06 pm  

2011/10/3

食の文化


中央公論新社から「物語 食の文化」(北岡正三郎著)が出たので読んでみた。概要を述べてみたい。
世界には4大主食圏がある。ヨーロッパの麦文化、中南米・アフリカの雑穀、ハワイなどの太平洋諸島の根菜、東南アジアの米文化である。
太古では人類はまずい物を食べてきた。猛獣の脅威を避け、青虫やトカゲ、木の実や芽を食料としていたのが600万年前に誕生したとされる人類の食生活である。
さて日本の古代の米は遺伝的に優性な赤米であった。現在でも赤飯を作って祝うのは、古代をしのぶ風習という。またお茶漬けは平安時代、暑気払いに冷水をかけて食べた水飯が始まりとされる。戦国時代、武将が熱湯をかけてかき込み出陣したという湯漬け。茶漬けが現われるのは江戸の元禄時代で、煎茶の茶漬けは高価なぜいたく品。庶民は番茶の茶漬けを食べたとある。
次に酒も民族ごとに分布し、アジアはカビ利用の酒の文化圏。今のような日本酒になったのは室町時代。酒を火入れする加熱殺菌法を開発したのはフランスのワインより300年も早かったそうです。
その他、雑学が面白い本でした。

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(追伸)
この間、遊びに来たときのゆうちゃん。職員の中田さんからプレゼントをもらって大喜び。
散歩の途中でぐずったため、林仙堂でソフトクリームをおごってやったら、座っておとなしく最後まで食べました。
2日目は玄関でしゃぼん玉造り機でいっぱい飛ばしてやったら大満足。いよいよ帰る時間が来ると、もの悲しいゆうちゃんでした。

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— posted by 越智邦明 at 01:15 pm  

2011/9/29

足切断


糖尿病の重大な合併症に足壊疽から切断に至るケースがあり、何回か警告を発してきた。その原因に足水虫をとりあげたい。
Aさん(78才、女性)は、水虫をかきむしっているうちに右足がいたくなったと来院。診断は右足の蜂窩織炎で傷口からばい菌が入り、化膿が広がった状態でした。あまりに進展が早いので糖尿病の検査をした所、予想通り、血糖253mg/dl、HbA1c=8.6%であった。公立病院で処方されている薬もほとんど服用していないとの事。Aさんは抗生剤の点滴治療で何とか治りましたが、学会での症例提示を見ますと、68才の男性が水虫を放置していた所、足の親指が黒ずんできて、病院に行った時には壊疽で足首切断となった。
糖尿病は神経障害を合併するので痛みを感じなくなり、そのため早期発見が遅れます。
水虫→蜂窩織炎→骨髄炎、敗血症のケースが急増しています。水虫のケア・予防はとても大事で、帰宅したら足の指の間をしっかり洗い乾かす、5本指や風通しの良い素材を使ったソックスをはく、職場ではサンダルを使うなどの工夫も必要です。
「たかが水虫」と軽く考えないようにして下さい。

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— posted by 越智邦明 at 01:35 pm  

2011/9/26

ネバネバ野菜


以前にも、くに~ず新聞に効能を書いたが、オクラやモロヘイヤなどのネバネバ野菜には食物繊維がたっぷり含まれており、最近、これがダイエット効果をアップさせると言われている。
食物繊維には水に溶けない性質を持つ「不溶性」と水に溶ける性質を持つ「水溶性」の2種類がある。お勧めは「水溶性」である。水に溶けるとドロッとした粘りを出す性質があり、一緒に食べた食品を粘りによってゆっくり小腸に移動させる。糖の吸収がゆるやかになる上に、過剰に摂取した分を排出してくれるのでダイエットに有効です。糖の吸収を遅らせるのは糖尿病治療薬のベイスンに何となく似ている。
水溶性食物繊維には、ナトリウムを排出し血圧を下げる働きもあるしコレステロール、中性脂肪の吸収も抑える効果がある。
オクラ・モロヘイヤ・アシタバなどの緑黄色野菜にビタミンB1が多く含まれるブタ肉をミックスすると疲労回復効果満点だと思います。
(追伸)
ゆうちゃんはパパの休暇で9月8日~12日と山梨、軽井沢へ行きました。久しぶりに写真で見ましたが大分、顔つきがしっかりしてきました。
一人前に浴衣を着たりして様になってきました。
「自然」が好きなゆうちゃんでした。

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— posted by 越智邦明 at 05:44 pm  

2011/9/22

琵琶湖の旅


私の属する保険医協会(四国ブロック)主催の旅行が、9月18~19日と行われた。今年は滋賀県。9月18日は折からの台風の影響で開催そのものも危ぶまれていた。しかし幸運に恵まれ、雨を避けて行くことが出きた。今年は幹事が愛媛県ということで、松山市駅発7:00でスタート。途中、高知・香川・徳島の先生達を乗せて総勢39名の旅となった。当院からは看護師2人、マッサージ師1人が参加した。18日は比叡山延暦寺が目的であった。比叡山は高野山と並び古くより信仰対象の山とされた。延暦寺は平安時代初期の僧侶、最澄により開かれた日本天台宗の本山寺院である。美しい自然環境の中で1200年の歴史と伝統が世界に高い評価を受け、平成6年(1994年)にユネスコ世界文化遺産に登録された。根本中堂でお祈りし、なるほどこれは世界遺産だなと実感した。亡き後藤田両親に線香を買った。山を降りる途中から眺めた琵琶湖は絶景であった。この景色も雨だったなら全くつまらないものだったろうと思うと、旅はやはり晴に限ると痛感した。2日目、19日は琵琶湖上で沖の島に次ぐ2番目に大きな島、竹生島(ちくぶじま)である。神の住む島といわれ、信仰の対象としてまた琵琶湖八景のひとつとして昔から多くの人に親しまれている。船で30分で到着。165段の石段を登って、宝厳寺に参拝。龍神拝所に厄除かわらけ投げがあり、2枚300円のかわらを買いました。1枚には名前、もう1枚には願い事を書いて海に向かって投げました。帰りの船の中では琵琶湖周航の歌が流れ、4番の歌詞には「竹生島」が登場します。午後からは長浜市の黒壁スクエアを散策し、長浜オルゴール堂でゆうちゃんに買い物をしました。
そしていよいよ旅の最終章は浅井・江のドラマ館の見学です。大河ドラマで江姫は大人気です。少し復習してみます。信長の妹「お市」と近江の浅井長政との間に出来たのが淀(茶々)、初、江の三姉妹。大河では淀は宮沢りえ、江は上野樹里。江の夫、秀忠は向井理。それぞれのファンで盛り上がっています。江と秀忠の間に家光が誕生します。
江という名前は長政が「近江」で生まれた子供ということで、江(ごう)と命名しました。
ドラマ館では大河で使われた豪華衣装、写真、パネルが展示してあってしばし歴史の復習をすることが出来ました。
そして2時半、いよいよ帰路につきました。雨には全く降られることなく幸せな旅をすることが出来ました。

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— posted by 越智邦明 at 05:33 pm  

2011/9/20

秋タマネギ


春に種をまいたタマネギの出荷が始まっている。
ダイエットカウンセラーの伊達友美氏が言う。
収穫直後のタマネギは非常に体に良い。以前にも書きましたがタマネギには疲労回復やコレステロールを低下させ、心筋梗塞や糖尿病予防の効果があります。
タマネギの特徴的な栄養成分は辛味成分の硫化アリル。これは加熱すると分解されて糖になってしまいます。ですから生で食べるのがオススメです。収穫したばかりのタマネギは辛味が少なくナマのまま食べられるため、硫化アリルをしっかり取れます。硫化アリルは善玉コレステロールを増加させ、抗動脈硬化作用があります。次にタマネギにはアリシンも豊富です。これはコレステロールや中性脂肪をコントロールする役割があります。またタマネギの皮の茶色い部分にはコレステロール値を下げるケルセチンも含まれています。
硫化アリル、アリシン、ケルセチンのトリプル効果でコレステロールが下がるのです。
生のままで食べる場合、豚肉料理と合わせて付け合せのサラダが良いです。豚肉には疲労回復などに役立つビタミンB1が豊富です。硫化アリルはこのビタミンB1の吸収を促進する役割もあるので豚肉との食べ合わせは理想的なのです。
是非、収穫直後のタマネギを召し上がって下さい。

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— posted by 越智邦明 at 07:07 pm  

2011/9/15

ラッテの死


7月14日号の追伸でラッテがインスリノーマにかかっていることをお話した。その後、投薬、点滴それと家内のエサ作りで持ち直していたが、9月11日(日)亡くなった。
5才であった。4年前に次男が東京は新宿で買ってきて以来オンプの大の親友でもあり、ゆうちゃんの所へ行ったアル君を含めて3匹がとても仲良く楽しかった。
アル君がいなくなりラッテもいなくなり、オンプはこれから寂しい毎日を送ることになる。
さて9月11日、私はいつも通り日曜回診を行った。そして帰宅した所、家内から「朝のエサやりに行ったら亡くなっていた」と告げられた。数日前から下血(タール便)があり、部屋に悪臭がこもり、不安であった。最初はその奇妙な形で遠ざかっていた私であったが、とても愛嬌者で「らつ」とあだ名をつけてかわいがった。ハンモックで寝るフェレットだが、時々、ハンモックをゆすってやると「どうしましたか?」と穴から首を出す仕草がとてもかわいかった。もう「らつ」とは会えない。亡骸にオンプを会わせようとしたが、家内から「かわいそうだからやめてくれ」となった。
午後ペット霊園で火葬をしてやった。ここには平成19年にビーグル犬の「ピース」が先に入っていて、管理人の計らいでピースの隣で祭られることになった。
きっとピースが「よう来たか。おれが道案内してやるよ。ところでおいらが死ぬ前にやってきたオンプは元気でやっているか?それとおいらを飼ってくれた御主人の大輔さんは元気かい?」と話に花を咲かせているだろうと思う。ゆうちゃんは我が家に来るたびにオンプとラッテは両方共、かわいがった。最近はむしろラッテに興味を示していた。ゆうちゃんにはまだ「死」は理解できないでしょうか?
最後に家内がペットロスにならない事を願っている。

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— posted by 越智邦明 at 04:37 pm  

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