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越智クリニック
 
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2015/1/15

なぜ肉を?


先日、友人Kと食事をした時に「この年になっても、やっぱり肉やなあ~」とつぶやいていた。日本は元来、魚文化の国である。刺し身、煮魚、焼き魚、寿司・・・。それが食の欧米化でいつでも肉が食べれるようになった。さてなぜ「肉食いてぇ~」になって「魚食いてぇ~」とならないのか。調べてみた。
行動薬理学の廣中直行、元専修大教授は3つの理由を指摘している。
(その1)
栄養。肉には動物性タンパク質がたっぷり含まれている。タンパク質がカラダをつくる成分として働き1番手っ取り早くこの栄養分をとるには“肉を食うのがいい”とずっと昔から世界的に共通の認識がある。タンパク質は炭水化物、脂質と並ぶ3大栄養素のひとつで不足すると子供なら発達が悪くなる。必要不可欠な栄養素である。牛、豚、鶏肉どれでも良い。
ヒレ肉のような赤身部分やささ身部分にはたっぷりとタンパク質が入っている。
(その2)
依存。肉そのものよりアブラ分。我々はそのアブラが欲しくてたまらなくなる。この油脂は脳を動かす報酬になるんです。肉を食べると油脂がドーパミンを出し「これはいいものだ」と脳に刷り込まれる。このシステムは面白いことに、次にアブラが焼ける匂いや「ジュージュー」焼ける音、あるいはステーキを見ただけでドーパミンが出ます。ドーパミンは御存知、脳の快感物質です。焼き肉屋の前のいい匂いをかぐだけで食べたくなります。こうなると麻薬ですね。
(その3)
イメージ。草食系でなくて肉食系はガツガツして元気にあふれ活力があってグイグイ前に進んでいくようなイメージがあります。
そのイメージに憧れて肉を食べる可能性もあります。

以上、こういう私も肉は大好きですが、毎日、肉でなくて肉も魚もと、バランス良く食事は摂って下さい。

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(追伸)
年末に東京は六本木にくり出したゆうちゃん。何だかセレブですね。

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— posted by 越智邦明 at 10:45 am  

2015/1/13

フレンチパラドックス


血清コレステロール値や飽和脂肪摂取量が高いほどその地域の心筋梗塞死亡率が高いことはみなさん御存知だと思う。ところがフランスでは飽和脂肪摂取量が高いにもかかわらず心筋梗塞死亡率が北欧諸国などと比べて低い。これをフレンチパラドックスと言います。理由はフランスではワイン(主に赤ワイン)の消費量が多いからとされています。
京都女子大の中村保幸教授の論文を読んでみた。海外の研究では女性ではビール350mlを1~2缶、男性では2~4缶飲酒者の総死亡が減少し、この範囲を超えると総死亡率が増加していた。適量飲酒による総死亡減少は心血管疾患死亡の減少によること。また大量飲酒による総死亡増加はがんと高血圧を介する脳卒中死亡の増加によることが分かっている。
なぜ適量飲酒がよいかと言うと「HDL-コレステロールの上昇」によることが主体だそうである。またこの「飲酒」には酒種による違いがないことも判明している。これが現代のコンセンサスである、と結んでありました。やはり「酒は百薬の長」のようです。
もちろん肝障害のひどい人は主治医の判断を仰いで下さい。

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(追伸)
年末に職員の子供、Kちゃん(小1、女子)が私に手作りのプレゼントをくれました。そして一言書きには「これからも よろしくおねがいします。」と。くれたものは、素敵なアイロンビーズでした。
Wikipediaによると、アイロンビーズとは「直径8mm程度のパイプ状のビーズを専用プレートで並べて平面的な絵柄を作り、アイロンなどの熱で溶かして接着しモチーフを作ること」とある。元々デンマーク発祥の玩具です。
Kちゃんありがとう。

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— posted by 越智邦明 at 03:50 pm  

2015/1/8

年末あれこれ


私の仕事は12月30日に半ドンで終わりました。
ゆうちゃんが病院にやってきたので恒例の抱っこ写真を撮りました。だいぶ背が高く感じました。来るたびに「じいじ、電気つけて」とトイレの前で言っていたのに、今回は背伸びして自分でつけるようになって私も楽になりました。そして夜は毎年、お馴染みの料理屋での食事会。長男も松山空港から駆けつけ楽しい食事会となりました。でもやっぱり仕切り役はゆうちゃんで、食事、食事の合い間に次々と質問を出され(しりとり等)、みんな答えさせられるハメとなりました。食事会の後、全員で道後館のお風呂に入浴。ゆうちゃんは「こんな大きなお風呂は宇和島にはないよ。ここはスゴイよ。」と大満足でした。翌日、31日はゆうちゃんは宇和島へ帰り、私は長男、次男を連れて奥道後G.C.で大晦日ゴルフをやりました。行く途中、富山大学に居る次男から富山市内のゴルフ練習場の写真を見せてもらいました。その日は雪が積もり、マスターから「今日は好きなだけ打って。お金はいらないよ。」と言われたそうです。ボールの回収は雪が解けたら行うそうで、四国では見られない風景なので下に載せました。さて肝心のゴルフは午後、突風が吹き荒れましたが無事に終わり、長男は自己ベストの102、次男は同じくベストの104で2人共、大満足だったようです。今回、事務長持参のゴルフ距離測定器が大いに役に立って感謝です。そして元旦には長男は午前に東京へ、次男は午後に富山へと帰り、元のじいじとばあばの生活に戻りました。
その後、インフルエンザ患者を何人も診ることになり、大変、忙しい年明けとなったのでした。因みに今年のインフルエンザ患者の特徴は「ワクチンを受けたのに・・・」という方がすごく多いということで大変驚いています。厚労省のワクチン部会の見解が何と出るか注目しています。皆さん、インフルに気を付けて下さい。

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— posted by 越智邦明 at 05:59 pm  

2015/1/5

新年


皆様、明けましておめでとうございます。
楽しいお正月を過ごされたでしょうか?
新たな気持ちでまた今年1年がんばりましょう!
今年もブログ、宜しくお願い申し上げます。

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さて、ホームページトップの写真が新年と共に変わりました。
ホームページ管理者のO君が年末に宮崎県で早朝、撮ってくれた日の出です。右手に霧島連山を望む素敵な写真です。
ありがとうございました。

— posted by 越智邦明 at 10:48 am  

2014/12/29

お風呂と健康


KADOKAWA(1200円)から出版されている「たった1℃が体を変える」を読んでみた。
温泉療法専門医の著者早坂信哉氏がお風呂の温度とつかり方によるさまざまな健康効果を紹介している。
肩こりは温めると痛みが軽くなるが、40度のお湯に10分つかるのが効果的で筋肉の緊張が和らぐだけでなく自律神経の副交感神経にも働きかけストレスによる肩こりも改善してくれる。
更に面白いのは、胃痛にも風呂がいい、とある。熱いお湯に入ると交感神経が刺激され胃液を少なくすると言われている。胃潰瘍などの胃痛には42度ぐらいの熱いお湯に5分入って休憩を2~3回繰り返すのが有効とか。
一方、消化不良による胃の不快感には胃液の分泌を促す38度くらいのぬるいお湯に15分ほどつかるのがお勧めだと書いています。
風呂好きのあなたー是非、試して下さい。

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(追伸)
病院も30日半ドンで休みに入ります。皆様、どうか楽しい年末年始をお過ごし下さい。
新年度は1月5日よりブログを開始します。
この1年間、お付き合い下さり感謝申し上げます。

— posted by 越智邦明 at 10:24 am  

2014/12/25

忘年会


今年も恒例の忘年会が道後のホテルで12月20日(土)に行われた。院内最後の行事である。
いつもながら私のあいさつは「無礼講で大いに食べて飲んで余興を楽しんで下さい」であった。
その期待に違わず今年も各チーム、余興を頑張ってくれた。今年流行ったものや昔、懐かしいものも取り混ぜて結局4時間のロングランであった。
今年流行った「妖怪ウォッチ体操」や「アナと雪の女王」の他、「AKB48 心のプラカード」「ひとり氣志団」「フィンガー5 学園天国」「突撃戦隊シロヌリンジャー」「日本エレキテル連合」等々。
楽しい時間はあっという間に終わり「来年1年も元気でがんばろう。そして来年の忘年会をお楽しみに」の締めで終わった。

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— posted by 越智邦明 at 09:35 am  

2014/12/22

喉の痛み


寒くなると「のどがいたい」と来院される患者さんは爆発的に多くなる。大半は咽頭炎、扁桃炎であるが我々が一番、注意しないといけないのは「喉頭蓋炎」。
喉頭蓋とは喉の奥にあり、空気の通り道である気管と食べ物の通り道である食道の分かれ目にあるフタのような部分。
食べ物が気管に落ちない働きをしています。ここに細菌が感染して喉頭蓋が腫れ上がるのが「急性喉頭蓋炎」。
40~50代の男性患者が多く免疫力が低下している場合に発症しやすいと言われている。この病気が怖いのは短時間で腫れあがり気道をふさぎ窒息死するからである。治療は抗菌剤の点滴やステロイドであるが、その効果が出る前に気道がふさがることも少なくない。その場合は早急な気管切開を要す。ふつうの内科医が「口をあけて」という範囲では見えず、この病気を疑った時には、私は胃カメラで喉の奥を観察している。みなさんに注意点として言いたいのは「飲み込む時の強い痛み、急にこもった声になる、息苦しい」といった症状が出た時は耳鼻科にすぐに診てもらって下さい。
たかが喉の痛みーゆめゆめ油断されないように。

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— posted by 越智邦明 at 03:57 pm  

2014/12/18

徒然なるままに


日頃、患者さんの診療や職員の朝礼をしていて思うことを綴ってみたい。
人は必ずいつか「逆境」に見舞われる。よく「ピンチはチャンス」と簡単に言うが、大方の人は恐怖心を無理やり中和するための方便に聞こえる。ピンチはあくまでピンチであると捉え、持てる力を総動員して乗り越えないといけない。このために日頃の準備として何ごとも喜んで受け止めることを心がけ、周囲に対する感謝の心を深める実践がいざというときの「受けっぷり」に表われます。
厳しい状況の時こそ自分が今こうして人生を歩むことができていることへの恩意識を再確認し周囲への感謝の念を深めることで困難を乗り越える大きなエネルギーを得られると思います。
朝礼でよく言うのは「感謝は最大の気力」です。逆に気力が湧かない人は周囲への感謝の念が乏しい人とも言えます。毎年、お盆には職員全員に祖先への「恩」を再確認する絶好の機会と教育しています。みんな祖先に生かされているのだと。

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(追伸)
宇和島の和霊神社でイチョウの舞い散る中を遊ぶゆうちゃん。
イチョウは広葉樹ではなく針葉樹です。イチョウの葉をデザインした全国の「市の木」は多いです。天理市(下図)もそうです。
熱心に何をお願いしているのでしょうか。

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— posted by 越智邦明 at 05:55 pm  

2014/12/15

朝メシ抜き


「1日3食」という習慣が登場したのは明治時代。富国強兵策で強い軍人をつくるため栄養状態の悪かった当時の日本人に推奨されたものである。それから半世紀以上経ち、栄養過多となった現代、「1日3食」の習慣は見直されるべき時期に来ている。病人、老人、妊婦、育ち盛りの子供は栄養が足りないのでしっかり1日3食を摂る必要がありますが、暴飲暴食の30代以降の男性や閉経後の50代の女性はメタボになりやすく栄養過多の人が多い。こういう人にとっては1日3食は逆の作用をしている可能性がある。多すぎる内臓脂肪は心筋梗塞や脳梗塞の原因となる。健康のためには余分な脂肪を一刻も早く燃焼させたい。体重60kgで体脂肪率30%の人は18kgの脂肪を抱えている。この人が1日のエネルギーの必要量が1800kcalとすると90日間、何も食べなくても生きられる計算になる。ボクサーのように体脂肪は1桁でいい。また空腹は「サーチュイン遺伝子」を活性化し細胞を若返らせることが科学的に証明されている。
メタボの人は暴飲暴食の翌朝や食欲のない朝に朝食を抜くだけで体の調子は格段に良くなります。
人間の体は食事の適量を教えてくれます。お腹がグーと鳴ったら食事をとれば十分なのです。朝起きてから空腹を感じるまで食事をとらずに脂肪を燃焼させることは健康の第1歩です。
あくまで人によりますが「1日3食」はケースバイケースということになります。

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(追伸)
2014.3.10のブログLink で紹介した99才の金子チヨノさん。
膵癌(切除不能)が分かり、11月17日より当院に入院していた。
日に日に黄疸が強くなり、ごはんも食べれなくなり、中心静脈栄養管理となった。そして終に12月12日(金)、am0:15に昇天された。前の日まで私の声掛けに元気に答え、夜中は「ワーワー」と大声をあげ元気であった。
あんなに来年の100才(3月4日)を楽しみにし、私と道後で食事をする約束をしていたのに・・・。駆けつけた家族としばらくお話をしたが、チヨノさんの姉さんは、お2人が100才を越えていたと。長寿家系であったようです。20年来の友がいなくなって寂しい限りです。ただ「私は死ぬときは先生の所で死ぬよ」という本人の10年前からの希望を叶えられて私も幸せです。
御冥福をお祈りします。

— posted by 越智邦明 at 03:46 pm  

2014/12/11

バナナ


以前にも書きましたが、私は日課として朝一番、コーヒーとバナナを食べてから診療に入る。コーヒーは秘書の方がおいしいのを入れてくれ、バナナは新鮮なのを用意してくれる。バナナの有用性は何回も紹介してきたので省略しますが世界で1番バナナの輸出量が多い国はどこか皆さん御存知ですか?それは南米のエクアドル。そう、あのガラパゴス島で有名な赤道直下の小さな国である。ここにバナナ農業に一大革命を起こした日本人の話を昔、日経で読んだ。
田辺正裕さんである。高校生だった47年前に父親に連れられ日本から移住した。それまでの農薬や化学肥料で短期に成長させるやり方をやめ、茎や葉を発酵させて肥料をつくりミミズを育てて土を豊かにする。コストは通常の2倍近くかかった。隣近所も誘ったが誰も真似しない。そのバナナは1房でなく1本が100円以上で売れる。たかがバナナ。されどバナナ。本物は高くても売れることは皆さん、色々な分野で経験されているでしょう。はたして日本国内の農業はどうでしょう?
消費者を驚かせる経済革新に期待しています。

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— posted by 越智邦明 at 05:16 pm  

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