業務災害はまたケガと病気に分かれます。
まずは「ケガ」。類型別(原因別)に22種類に分類されています。墜落・転落・転倒・激突・飛来・落下・はさまれ・巻きこまれ・感電など。2012年の統計で合計11万9576件ありました。転倒が最も多く(2万6000件)、次いで墜落・転落が2万件、はさまれ・巻きこまれが1万8000件となっています。亡くなった方は1084人。内訳は墜落・転落が268人、交通事故が250人、はさまれ・巻きこまれが161人などが上位を占めます。
次に、「病気」は20種類に分けられています。有害光線(レーザー、紫外線など)による疾患、振動障害、じん肺、化学物質によるがんなどです。
2012年の統計で合計7742人が労災認定を受けました。最も多かったのが「異常温度条件による疾患」つまり、熱中症(631人)でした。がんが少なく4人でした。亡くなった方は112人でした。2010年の労基法の一部改正により過労による病気(脳卒中や急性心筋梗塞)と仕事や職場が原因の精神障害(うつ病など)が労災の対象として扱われるようになりました。認定件数は年々増え続けています。
産業医をしている私の仕事も年々多忙になっています。
(追伸)
3月11日の開院日には皆様より多くのお花やプレゼントをいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
その中で、非常に工夫を凝らしたケーキ、それと手作りの人形(2ケース)は印象的でしたので掲載させていただきました。