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2015/6/8

手指化膿性腱鞘炎(咬創)


中年女性が飼い犬に昨日両手、前腕を咬まれたが今日、夕方になってズキズキすると来院。
3~4ヶ所咬まれているが既に感染が始まっていた。当院でも実に多くの動物咬傷がやってくる。中には酔っぱらった友人に咬まれたという「人咬創」もある。タイトルの炎症で大事なのは病原菌が屈筋腱鞘に侵入し、早期に適切な治療が行われれば後遺症もなく治ゆするが、中途半端な治療だと腱鞘を破壊し腱のゆ着を惹起して重大な機能障害を生じる。そのため、早期診断、早期治療が極めて重要である。
図のように母指と小指に発生した炎症は連続性があるため手関節部まで波及しやすい。母指から小指につながる膿瘍を馬蹄型膿瘍と言います。
一方、示指から環指までの腱鞘は他の腱鞘に連続していないので感染は指にとどまることが多い。
詳しい治療は割愛するが、患者も医師も初期治療において軽視しがちで病気が進行して重大な機能障害を来すことも少なくありません。ケースによって抗生剤の投与はもちろん創部の早期切開、洗浄、排膿が肝心です。
統計的には動物咬創は犬が80~90%と最も多いが犬より猫が重症化しやすいとあります。いくら愛犬でも咬まれたら要注意です。

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(追伸)
5月31日の祖母の米寿の会のためにやってきたゆうちゃん。
だんだん身長も伸び、また仕草が女性らしくなってきました。快活に成長しています。
それとホームページのトップの写真は霧島連山で、えびの高原の「雲海」です。
海に見えたのは私だけでしょうか?大北君のナイスショットです。

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— posted by 越智邦明 at 10:52 am  

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