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2015/6/1

頚肩腕症候群


私は産業医をしているので、今回はこの病気を取り上げました。
①首や肩の凝りがひどく「凝り」というより「痛い」
②疲れやすく休日は何も活動できないほどぐったりしている。
①あるいは①と②の両方に該当するなら間違いありません。それらが原因で仕事の集中力が低下してミスを犯したりしていませんか?さらに放置すると仕事への悪影響だけでなく首、肩以外にも頭痛、手のしびれ、背筋痛、腰痛、慢性の疼痛などさまざまな症状が出てきます。全身が痛む「線維筋痛症」の中にもこれが原因となっている人がかなり居そうです。
「頚肩腕症候群」は元来、整形外科の分野で首、肩、腕に症状のある場合を広い意味で提えた言葉でした。昭和40年ごろにキーパンチャーや電話交換手の「キーパンチャー病」として知られ、最近ではパソコン作業など上肢作業によって首、肩、腕に症状が出る場合を「頚肩腕症候群」として扱うようになりました。上肢作業による肉体的疲労と脳の慢性的な神経疲労の2つが要因となっています。特に神経疲労は、その度合いが分かりにくい。そのため「まだ頑張れる」となってしまうのです。
厄介なことにレントゲン等々の画像診断では発見できない。
予防、治療の基本は仕事量、密度の調整と十分な睡眠、休養。休日はゆっくり休みパソコン作業は60分したら15分休む。
症状によっては消炎鎮痛剤、筋弛緩薬、抗うつ薬、抗不安薬、漢方薬を用い、当院では更に、マッサージ、鍼、リハビリを行っています。
凝りを甘く見てはいけません。

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— posted by 越智邦明 at 04:49 pm  

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