Created in 0.0249 sec.
 
越智クリニック
 
T:0417 Y:0299 Total:2883156 Online:339
カレンダー
<< 2014.12 >>
SMTWTFS
 1 234 56
78 91011 1213
1415 161718 1920
2122 232425 2627
2829 3031   
 
2014/12/15

朝メシ抜き


「1日3食」という習慣が登場したのは明治時代。富国強兵策で強い軍人をつくるため栄養状態の悪かった当時の日本人に推奨されたものである。それから半世紀以上経ち、栄養過多となった現代、「1日3食」の習慣は見直されるべき時期に来ている。病人、老人、妊婦、育ち盛りの子供は栄養が足りないのでしっかり1日3食を摂る必要がありますが、暴飲暴食の30代以降の男性や閉経後の50代の女性はメタボになりやすく栄養過多の人が多い。こういう人にとっては1日3食は逆の作用をしている可能性がある。多すぎる内臓脂肪は心筋梗塞や脳梗塞の原因となる。健康のためには余分な脂肪を一刻も早く燃焼させたい。体重60kgで体脂肪率30%の人は18kgの脂肪を抱えている。この人が1日のエネルギーの必要量が1800kcalとすると90日間、何も食べなくても生きられる計算になる。ボクサーのように体脂肪は1桁でいい。また空腹は「サーチュイン遺伝子」を活性化し細胞を若返らせることが科学的に証明されている。
メタボの人は暴飲暴食の翌朝や食欲のない朝に朝食を抜くだけで体の調子は格段に良くなります。
人間の体は食事の適量を教えてくれます。お腹がグーと鳴ったら食事をとれば十分なのです。朝起きてから空腹を感じるまで食事をとらずに脂肪を燃焼させることは健康の第1歩です。
あくまで人によりますが「1日3食」はケースバイケースということになります。

img356

img357


(追伸)
2014.3.10のブログLink で紹介した99才の金子チヨノさん。
膵癌(切除不能)が分かり、11月17日より当院に入院していた。
日に日に黄疸が強くなり、ごはんも食べれなくなり、中心静脈栄養管理となった。そして終に12月12日(金)、am0:15に昇天された。前の日まで私の声掛けに元気に答え、夜中は「ワーワー」と大声をあげ元気であった。
あんなに来年の100才(3月4日)を楽しみにし、私と道後で食事をする約束をしていたのに・・・。駆けつけた家族としばらくお話をしたが、チヨノさんの姉さんは、お2人が100才を越えていたと。長寿家系であったようです。20年来の友がいなくなって寂しい限りです。ただ「私は死ぬときは先生の所で死ぬよ」という本人の10年前からの希望を叶えられて私も幸せです。
御冥福をお祈りします。

— posted by 越智邦明 at 03:46 pm  

この記事に対するコメントはありません

Copyright 2007 越智クリニック. All rights reserved.  ppBlog is Free & wonderful Software.