だから血圧は動脈硬化の危険度を評価する簡便かつ重要な指標であるーこんなことはみんなが知るようになった。さて、その測定法で今までは左右どちらかで測るのが慣例であった。2009年の高血圧治療ガイドラインで初診患者は両腕を測れという記述があったが、最近特に強調されるようになった。それは2012年の「ランセット」の「両腕計測は心臓病などの死亡リスクを測定できる」という内容によります。論文によると血圧左右差は正常な人は5㎜Hg以内に収まるが、差が10㎜Hg以上になると鎖骨下動脈の狭窄が多くなり、特に15㎜Hg以上では四肢の末梢動脈の疾患や脳卒中、心筋梗塞による死亡が多くなるとある。
次に血圧測定でよく質問されるのが、家庭と診察室どちらがいいのか?である。これは4月1日に出た2014年、高血圧治療ガイドラインに記載がありますが、診察室よりも家庭を優先させるとあります。診察室血圧は白衣高血圧、仮面高血圧の問題がありそれを考慮したためです。
しかし家庭での測定は誤差も出やすい。手首や指先より上腕型が勧められます。測定回数はガイドラインでは朝と晩それぞれ2回測定して平均をとることが推奨されていますが、まず朝の計測を習慣化して下さい。
そうすれば心臓病や脳卒中で死ぬリスクは確実に下がります。
追加ですが、朝は起床後1時間以内で排尿をすませ、背もたれ付の椅子に座って1~2分の安静後に測るのが良いとされています。
(追伸)
最近のゆうちゃん。
天赦園や大洲フラワーパークのチューリップ畑で遊んでいる写真を送ってくれました。
南予はのんびりしていいですね。